錦戸亮、流ちょうな英語披露も「死ぬほど緊張した」『羊の木』外国特派員協会記者会見

映画
2018年02月01日

映画「羊の木」錦戸亮 映画「羊の木」(2月3日(土)公開)が公益社団法人日本外国特派員協会で記者会見を実施し、主演の錦戸亮と吉田大八監督が出席した。

 日本をはじめ、多くの海外メディアが集まる中、錦戸は「今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。映画を楽しんでいただけたと思います。この映画を通して私は、もし自分のコミュニティーにまったく分からない存在が入ってきたらどうしようかと考えました。そして、この作品がエンターテインメントでありながら、社会的な側面もある映画なんだと思いました。この映画が過疎化、移民などの問題についても考えるいいきっかけになればいいと思っています」と流ちょうな英語でスピーチ。会場には大きな歓声と拍手が沸き起こった。

映画「羊の木」錦戸亮 そんな英語も達者な錦戸に対し、海外メディアから「ハリウッド進出の希望は?」という質問があがり、錦戸は「ハリウッドがあるなら挑戦させていただきたいですけど…。でも冒頭のスピーチで死ぬほど緊張したから」と苦笑い。「語学力も大事ですが、それを抜きにまずは日本で“使いたい俳優”になりたい」と今後の活動に対する意欲を見せた。

 本作で、ごく平凡な市役所職員・月末を演じている錦戸の魅力を「普通の青年を演じていながらも、視線を引き付ける力がある人。だからこそ、この役には必要な俳優だと思って声をかけました」と語った吉田監督。これまでに実施された試写会などで、役へのハマり具合が高く好評されている錦戸は「すごいきらびやかなステージで歌ったり踊ったりして、キャーキャー言ってもらえる場所もあるけど、唯一1人で仕事をするのがお芝居。なので、お芝居の仕事ではアイドル的な部分は出す必要は一切ないと昔から思っています」と芝居に対する思いを語ると、「こんなきらびやかな世界にいる僕たちも家に帰ったら普通ですからね。1人でご飯も食べずにテレビを見ているときもあるし、役作りで意識したわけではないから(普通に見えていたのであれば)それは正解なのかな」とコメントした。

映画「羊の木」吉田監督と錦戸亮 また、関ジャニ∞ではギターを担当している錦戸だが、劇中ではベースを披露。「撮影中にベースを弾きながらだと、人の顔をずっと見ても何も言われない時間だと思った。だから月末的には文(木村文乃)をずっと見ていたい時間だったのではないかな」と役柄の心境を代弁。会場から笑いが起こると「月末的にはですけどね!」と照れながら強調していた。

映画「羊の木」
2月3日(土)全国ロードショー

<STORY>
さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた、互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通に見える彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚がくの事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(あや)をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める…。

<CAST>
錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平

<STAFF>
監督:吉田大八
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊)山上たつひこ、いがらしみきお

公式サイト:http://hitsujinoki-movie.com/

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