2月23日(金)公開の映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」のPRイベントが行われ、パキスタン人と日本人のハーフでモデルの谷まりあと、孤高のピン芸人・永野が登場した。
本作は、全米で活躍中のパキスタン出身コメディアン・俳優のクメイル・ナンジアニと、その恋人で現在は妻となったエミリーの「異文化結婚」に至る奇跡のような実話を夫婦共同脚本で映画化。クメイルは本人役で主演も務め、本年度アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされた。
本作について「2時間は語れる」という永野は「まるで25話分のドラマを見たような充実感で、細やかな日常が刻まれていた。観ていて幸せな気持ちになった」と話し「自分は先入観やレッテルにすごく弱い人間なので、“アカデミー賞脚本賞ノミネート”と聞いた途端に、脚本が良かったと思った」と語った。
主人公も永野と同じコメディアンだが「単独ライブでの滑り方は似ている。自分の主張が強すぎて笑いが二の次になるのも、売れない芸人あるある」と共感。「ライブでグサリとくるようなヤジを飛ばされたことはないけれど、SNSでは常にヤジを飛ばされている。今朝も目覚めにSNSで『(永野の写真と共に)大嫌いな芸人です』というヤジ見て、まさに“大いなる目覚め”だった。映画のカップル以上に目覚めた」と笑わせた。
一方、両親が劇中のクメイルとエミリーの境遇に近い谷は「アメリカに住んでいながらも、驚くほど保守的な人がいることに驚いたし、宗教の問題で親子が2人の仲を裂くということにも衝撃。勉強になった」と。国際結婚がまだ珍しかった20年前の自身の両親についても「周りから反対されたみたいで、お父さんよりもお母さんの両親のほうが反対していたらしくて厳しかったみたい。でも私が生まれたことよって周囲の目も変わった」と話すと、永野がすかさず「それを俺と一緒に映画化しよう!」ともちかけた。
また、谷は国際結婚について「違う文化の方と話すのが好きなので、全然あり。違う国の人と接すると、より日本の良さを学べる。男性から腕を組まれるのも好きだし、大胆な人がいい」と話すと、永野は「僕は大胆な芸風だよ!若手のスタッフにもいまだに怒られるし」と謎のアピールをした。
そんな中、現在WEBの英会話動画に出演している永野に、谷が抜き打ちで英語力チェックを実施。平昌五輪で感動した競技を聞かれた永野は何とか英語で返したものの、谷からは「質問のオリンピックという単語がなかったら分かっていなかったかも」との鋭い指摘が。
さらに「ネタを英語でやった方がいい」とアドバイスを受けた永野は、十八番ネタ「ゴッホとラッセン」を英語で披露。クセのあるアクセントを交えて英語でネタを披露したが、谷から「日本語でも意味がよく分からないので、英語でもどうなるか…もっとネタを作った方がいい」と指摘され、「シェー!」と絶叫した。
最後に永野は「本当に愛の話。恋愛、夫婦愛、家族愛、人類愛。愛の映画、幸せになりたい人は観て」と作品をアピール。谷も「自分らしさは何か?と考えるきっかけになる映画です」と見どころを紹介した。
「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
2月23日(金) よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国順次ロードショー
<ストーリー>
パキスタン生まれシカゴ育ちのコメディアンのクメイルは、アメリカ人大学院生のエミリーと付き合っていたが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるまま、見合いをしていたことがバレて破局してしまう。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に。クメイルは病院でエミリーの両親に出会う。最初は娘を傷つけたクメイルに怒っていた両親だったが、意外な出来事をきっかけに3人は心を通わせ始める。深い愛に満ちた彼らと共にエミリーを見守るクメイルは、自分にとっても彼女がいかに大切な存在かに気付いていく。未だ売れるチャンスは掴めなかったが、夢を応援してくれた彼女のためにも、ステージに立ち続けるクメイル。果たして、エミリーは目覚めるのか?その時、二人の未来の行方は?
製作:ジャド・アパトー(『俺たちポップスター』)
監督:マイケル・ショウォルター(『ドリスの恋愛妄想適齢期』)
出演:クメイル・ナンジアニ(「シリコンバレー」シリーズ)、ゾーイ・カザン(『ルビー・スパークス』)、レイ・ロマノ、ホリー・ハンター(『ピアノ・レッスン』)、アヌパム・カー
配給:ギャガ
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