斎藤工と二階堂ふみが、テレビ朝日系のドラマスペシャル『探偵物語』で共演することが分かった。4月からの新枠『日曜プライム』((日)後9・00)の第一弾作品として放送される。
旬の2人が、不朽の名作をよみがえらせる。作家・赤川次郎氏の同名小説が原作で、殺人事件に巻き込まれた貧乏探偵・辻山秀一(斎藤)と、辻山がボディーガードを任されたお転婆なお嬢様・新井直美(二階堂)が、真犯人を捜すうちに距離を縮めていくミステリー&ラブロマンス。
1983年に薬師丸ひろ子と故・松田優作で映画化され、興行収入51億円の大ヒットを記録。翌1984年には連ドラ化もされ、それ以来、実に34年ぶりの映像化となる。
斎藤は「映画版で見たラストシーンがとても強烈で印象深く、大好きな作品」であるだけに、「演者として関われることに幸せを感じると同時に、複雑な気持ちになったのも事実」としながらも、「今回再び映像化することで、皆さんに映画版をまた見ていただける可能性もあるんじゃないかな、と思ったんです」と説明。撮影前には松田の墓前と松田の妻、松田美由紀に報告し「自分の等身大の芝居を出したい」と熱演を誓ったという。
小学生のころから赤川作品を愛読していたという二階堂も「『探偵物語』は映画も小説も拝見していて、好きな作品」だと言い、「赤川先生の作品ならではのスリルやコメディー感を自分なりにかみ砕いて表現できたらな――そう思って、撮影に取り組みました。皆さんにもぜひ楽しんでいただければ、と思います」とアピールした。
コンビを組む2人に、赤川氏も「斎藤工さんは原作の『中年の疲れた探偵』にはスマート過ぎるが、二階堂ふみさんのみずみずしい女子大生とのジェネレーションギャップが生み出す、ユーモアとロマンチックな雰囲気は充分に楽しめるものに仕上がっているに違いない」と期待を寄せている。
共演には、直美を厳しくも温かく見守る家政婦・長谷沼君江役で夏木マリ、辻山と情報交換しながら殺人事件を追う刑事・高峰清人役で吹越満、辻山の元妻で殺人事件の重要参考人・本宮幸子役で長谷川京子、幸子の命を狙う大物フィクサー・国崎成道役で國村隼らが名を連ねる。脚本は、黒岩勉氏が担当。
なお、『日曜プライム』では『探偵物語』を皮切りにドラマのほか、映画・バラエティもラインナップ。現在放送中の『サンデーステーション』((日)後8・54)は夕方へ移動し、午後4時30分スタートに。『今夜、誕生!音楽チャンプ』((日)後9・58)はスペシャル番組として継続していく。
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