主演・綾野剛、脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍で町田康の傑作小説を実写映画化した「パンク侍、斬られて候」のキャストが解禁された。
原作は、芥川賞作家・町田康が2004年に発表した小説「パンク侍、斬られて候」。江戸時代を舞台にしながらも、今っぽい口語による滑稽な会話の応酬、次から次へと登場する特異なキャラクター、驚きに満ちたストーリー展開、そしてド肝を抜く大団円と、発表から十数年経った今でも色あせない傑作だ。
主人公の“超人的剣客”にして“テキトーなプータロー侍”掛十之進(かけじゅうのしん)を演じるのは綾野剛。脚本は、宮藤官九郎、監督は石井岳龍が担当する。
今回発表されたキャスト陣は、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司。併せて、各キャストからのコメントと、写真家・映画監督の紀里谷和明が撮影した撮り下ろしイメージビジュアルも公開された。
<キャストコメント>
■北川景子
石井監督と綾野剛さんとご一緒できると聞いた時はとてもうれしかったです。石井監督の世界観にとことん染まろう!という気持ちで組に飛び込んでいきました。お芝居の面では綾野さんが引っ張ってくださり、楽しい現場でした。猿を抱いた謎の女性、ろん役です。パンク侍は私のことかもしれません。最後まで見ていただければわかります。ぜひ映画館でご覧ください。
■東出昌大
黙読しているだけで噴き出してしまうほど、面白い台本でした。完成は想像できませんが、想像出来ないことがうれしいです。きっと、観たこともない映画になっていると思います。完成が楽しみです。
■染谷将太
たまらなかったです。たまらない世界でした。刺激しかなかったです。甘ったるいものなんかなかったですよ。スパイスだけそろっちゃったんですよ。誰も中和する人なんていなかったですよ。パンクを映画にし、映画をパンクにした、この作品と石井さんを愛しています。世界が跳ね上がる日がたまらなく楽しみです。
■浅野忠信
石井監督とやるときは「メチャクチャやってやろう」と心に決めていました。自ら「セリフは一切いりません」と申し出たので、本作では一切しゃべっていません。こんなメチャクチャなことをやるのは石井組でしかないので散々はじけさせてもらいました。最高に楽しかったです。
■國村隼
今回初めて町田康さんの作品世界に触れ、その圧倒的なエネルギーとアバンギャルドな展開に吹き飛ばされそうになった。そして、その世界観を映像化するのが石井岳龍監督とは…。現場では相当なエネルギーを要求されるに違いなく、想像するだに身震いした。そして想像した通り〈町田康×石井岳龍〉の凄まじいパワーが渦を巻き、舞い上がり、演者とスタッフを吹き飛ばしていった。完成した作品を観るのが待ち遠しくてならない。
■豊川悦司
町田康さんの原作を宮藤官九郎さんがアレンジする。言葉のマジシャン×2が繰り広げる世界を石井監督がどう料理するのかにとても興味が沸くと同時に、かなりのリスクを背負った野心作で、自分の中に燃えるものがありました。“映画”でありながら、”映画”というものを超えた”パッション”のようなものを感じてもらえるんじゃないかなと思っています。
■村上淳
拙者、村上淳で候。なぬなぬ。パンク侍が総天然色実写化とな。ぐむむ。楽しみでごじゃる。
■若葉竜也
「無視できない」映画が生まれてしまいました。真夏ド炎天下の京都で、百鬼夜行を見たような…映画のシノノメを見たような…憧れのヤンキーの先輩に会ったような…6キロ痩せました。
■近藤公園
「兎に角、爆発だ!」石井監督の控え目ながらも岡本太郎的な熱を帯びた佇まいに触発されてグラグラした夏、激アツです。
■渋川清彦
興奮してます。爆裂して、炸裂して、猛烈に最高でした。ソレダケ/ that’s itのコメントの時も同じような事言ってた気がします。間違いないという事です。意味なんてない、ただただ最高!ソレダケ
『パンク侍、斬られて候』
6月30日(土)全国ロードショー
配給:東映
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