山﨑賢人×広瀬アリス主演映画『氷菓』のBlu-ray&DVD発売を記念して、原作者の米澤穂信と安里麻里監督による特別対談の一部が初公開された。
本作は、人気ミステリー作家・米澤穂信の青春学園ミステリー<古典部>シリーズの初実写映画化。山﨑賢人と広瀬アリスがW主演を果たし、小島藤子、岡山天音、本郷奏多、斉藤由貴、眞島秀和らが出演。脚本と監督は『劇場版 零~ゼロ~』などを手掛ける安里麻里が担当した。また、主題歌「アイオライト」をイトヲカシが書き下ろした。
今回、Blu-ray&DVDの発売を記念して、Blu-ray&DVD【愛蔵版】封入のブックレットに収録されている原作者の米澤穂信と安里麻里監督の対談の一部が公開された。
米澤穂信:あらためて映画の感想を申し上げますと、「この物語は、関谷純の哀しみや苦しみ、叫びの話だったんだな」という発見がありました。小説では、過去のもう声の届かない、資料のなかだけにわずかに痕跡が残っているものとして関谷純を描いたのですが、それを映像の形で「当時こういうことがあった」と描かれることで、関谷純の哀しみや苦しみが、非常にビビッドに伝わってきました。
安里麻里:こんなにうれしい感想はありません。米澤先生にとって『氷菓』は大事な処女作ですから、それを撮らせていただくことは、とても荷が重かったです。誰かに求められてではなく、自分の意志で初めて生み出したものには、初期衝動が詰まっていると思います。自分にとっても、処女作とはそういうものでした。だから、米澤先生に初めてお会いしたときに開口一番、「『氷菓』を書いたときの初期衝動はなんでしたか?」と聞いてしまいました。それを聞かないことには映画化できないと思ったので。
米澤:この『氷菓』という映画も古典となり、誰かにとっての原点になりうる作品だと思います。その作品が生まれてから20年後くらいに出てきた小説家や映画監督が「あの作品から自分は始まった」と言う、原点になる作品ってありますよね。『氷菓』という映画には、普遍的に胸に迫るものがある。そのときどきの熱狂の形は違えども、その熱狂と同じ方向に向くことができず、悔しい思いや理不尽な思いをすることは、いつの時代にもあることです。おそらくこの『氷菓』という映画が描いた悔しさや涙に共感し、小説を書き、映画を撮る人が出て来るのではないかと思います。
安里:ものすごく嬉しいです。私は小説を読んだときの読後感を、できるだけ新鮮なまま映画に残したかった。映画の『氷菓』が誰かの原点になるのだとすれば、それは米澤先生の『氷菓』に描かれている世界の力だと思います。
『氷菓』Blu-ray&DVD
3月21日(水)発売/レンタル開始
Blu-ray【愛蔵版】
¥6,700+税
本編ブルーレイ+特典DVD 2枚組
☆特製三方背ケース仕様
<封入特典>
ブックレット
DVD【愛蔵版】
¥5,800+税
本編DVD+特典DVD 2枚組
☆特製三方背ケース仕様
<封入特典>
ブックレット
DVD【通常版】
¥3,800+税
本編DVD 1枚組
収録時間:本編114分+特典映像
<セルBlu-ray&DVD 愛蔵版 共通映像特典>
メイキング
イベント映像集(完成披露試写会、初日舞台挨拶)
予告編集
発売元:KADOKAWA
販売元:ポニーキャニオン
映画公式サイト:http://hyouka-movie.jp
※仕様、特典内容や名称は予告なく変更となる場合があります。
<ストーリー>
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする〝省エネ主義〟の折木奉太郎(山﨑賢人)は、姉の命で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部する。そこに〝一身上の都合〟で入部してきたのが、お嬢様の千反田える(広瀬アリス)。一度好奇心を刺激されると、「わたし、気になります!」と大きな目を輝かせ、誰にも止められない。えるにひっぱられ、奉太郎の潜在的な推理力が開花し、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼される。旧友の福部里志(岡山天音)、伊原摩耶花(小島藤子)も加わって4人となった神山高校古典部員たちは、事件の真相に迫ってゆく――。
<キャスト>
山﨑賢人 広瀬アリス
小島藤子 岡山天音
天野菜月 眞島秀和 貫地谷しほり(特別出演)
本郷奏多 斉藤由貴
<スタッフ>
監督・脚本:安里麻里
原作:米澤穂信「氷菓」(角川文庫刊)
主題歌:イトヲカシ「アイオライト」(avex trax)
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎 製作:堀内大示、三宅容介、勝股英夫、阿南雅浩、宅間弘治 プロデューサー:小林剛、山形亮介 撮影:月永雄太 照明:木村匡博 録音:藤丸和徳 美術:西尾共未 装飾:堀口浩明 編集:村上雅樹 音楽:林祐介、OLO 音楽プロデューサー:和田亨 VFXスーパーバイザー:道木伸隆 音響効果:大河原将 助監督:野尻克己 ラインプロデューサー:梶川信幸
製作:KADOKAWA ポニーキャニオン エイベックスグループ
制作プロダクション:角川大映スタジオ
配給: KADOKAWA
©2017『氷菓』製作委員会