又吉直樹と加藤シゲアキが作家をゲストに招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく物書きの物書きによる物書きのためのバラエティー『タイプライターズ~物書きの世界~』(フジテレビ)が、4月7日(土)より地上波とBSフジを横断してレギュラー化することが決定した。
この番組は、ゲストとして招いた作家にゆかりのある地や、なじみの場所をMCが共に訪れ、その場所の思い出やエピソード、そして小説の着想を得る機会、創作の裏側など、幅広くトークを繰り広げていくバラエティー。
第1弾では直木賞作家の朝井リョウ、第2弾では芥川賞作家の羽田圭介、第3弾では人気ミステリー作家の湊かなえ、第4弾では芥川賞作家の中村文則、第5弾では「嫌われる勇気」などで知られる古賀史健と「タモリ論」などで知られる樋口毅宏、第6弾では、直木賞作家の西加奈子と中村、第7弾では西、中村に加えて羽田が登場した。
今回のレギュラー化に当たり、地上波とBSを横断してそれぞれ番組のコンセプトを変えて“交互連載”の形で放送する。
地上波では、4月7日(土)を皮切りに7月、10月、1月と各クールが始まる月に放送。中村文則と羽田圭介をレギュラー出演者に迎え、旬の作家をゲストに招く。さらに、「印象に残っている書き出しは?」や「まだ書いていない自分秘蔵のタイトルとは?」など、さまざまなテーマに沿って、実際にMCとゲストが“ちょっと書いてみる”という新企画も実施する。
初回のゲストは2018年、宮沢賢治とその父親をテーマにした「銀河鉄道の父」で第158回直木賞を受賞した門井慶喜が登場。路線バスに乗って、という番組初の形式で、幕末から明治にかけての東京が大好きだという門井が行ってみたい都内の場所を巡りながら、「直木賞を受賞して変わったことは?」「作家を目指したきっかけとは?」や、「歴史的な事実、根拠から小説に膨らませるやり方とは?」など、さまざまな切り口で作家・門井の頭の中を探っていく。
そして4月27日(金)より毎月最後の金曜に放送するBSでは、新進気鋭の作家を招き、じっくりと腰を据えてトークを繰り広げる。また、全国の書店員や出版社の編集が出演し、今だからこそお勧めしたい本を紹介するコーナーなどを展開する。
初回のゲストは現役医師という異色のミステリー作家・知念実希人。現役医師の経験を基にした医療ミステリー作品が人気を博し、代表作「天久鷹央カルテ」シリーズは8巻までの累計発行部数が80万部を突破。ミステリー小説界の新星として注目を集めている知念と「医師でありながら、推理作家を目指した理由は?」「執筆のスタイルや癖とは?」「文学賞を突破する秘訣とは?」などのテーマでトークを繰り広げる。
<コメント>
■又吉直樹
◇ついにレギュラー化。ご感想と意気込みをお願いします。
「本の話ができる時間は楽しいです。この番組で加藤シゲアキさんに“なおき”と呼ばれるくらいコミュニケーションをとっていきたいです」
◇これまで7回放送してきましたが、印象に残っているエピソードを教えてください。
「中村文則さんが、ホテルで自主的にこもって書かれているらしく、小説の内容に応じて、泊まる場所を、変えているというお話が印象に残っています」
◇レギュラー化となり期待していることを教えてください。
「僕が初めて本を出版する切っ掛けを作ってくださった、せきしろさんのお話をゆっくり聞きたいです」
■加藤シゲアキ
◇ついにレギュラー化。ご感想と意気込みをお願いします。
「今までこの番組を通じてたくさんの方にお会いしてきましたが、これからより多い頻度で新たな方々とお話がきけるので、とても楽しみです。僕と又吉さんとの独特な空気を、いろんなゲストの方に楽しんでもらえればと思います」
◇これまで7回放送してきましたが、印象に残っているエピソードを教えてください。
「どの回も印象的ですが、又吉さんと個人的な交流がある中村さんや西さんが出てくれた回は、3人の他では見られない表情が垣間見えたのでとても面白かったです。そのメンバーで又吉さんの本の帯を書いたのもいい思い出です」
◇レギュラー化となり期待していることを教えてください。
「作家がメインの番組ではありますが、ゆくゆくは広義の意味での作家やクリエイターとも話してみたいですし、日本の方のみならず、海外の方々というのも新しいかも。どんどんチャレンジングな企画を考えていきたいです」
『タイプライターズ~物書きの世界~』
地上波
4月7日(土)午前10時25分~11時50分放送より7月・10月・1月放送
BSフジ
4月27日(金)より毎月最後の金曜午後11時~11時55分放送
MC:又吉直樹、加藤シゲアキ
レギュラー:中村文則、羽田圭介
<ゲスト>
地上波
4月7日(土)放送…門井慶喜
BS
4月27日(金)放送…知念実希人
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