折り紙をテーマにしたドラマ『オリガミの魔女と博士の四角い時間』(Eテレ)の4月28日(土)放送回に、女優の上野樹里が登場。上野は結婚以来、約2年ぶりのドラマ出演となる。
日本が世界に誇る伝統文化・折り紙の魅力をドラマ仕立てで紹介する同番組。折り紙の研究に没頭する折鶴博士(滝藤賢一)と、博士に思いを寄せるイタズラ好きなオリガミの魔女(声:尾上菊之助)による、ちょっぴり不思議なファンタジードラマだ。
上野が演じるのは、紙屋の孫娘・桜子。折鶴博士が尊敬してやまない紙屋の主の孫娘で、和紙に深い造詣を持つという役柄だ。上野の起用理由について筒井梨絵プロデューサーは、「新年度の初回ということもあって、番組を進化させたかったんです。あっと驚くような方をどうしても初回にキャスティングしたかった」「上野さんのInstagramで、岡田淳さんの絵本が好きだというのを拝見して。それが『オリガミ~』の世界観と似てたので、もしかしたらこういう世界観が好きなんじゃないかとオファーさせていただきました」と説明した。
狙いどおり、上野は気合十分で撮影に臨んでいたという。服装やヘアスタイルを自ら提案、さらには朝3時半からの撮影に備え、本番4日前から同時刻に起床し体を慣らすなどし、スタッフを驚かせていたそう。
現場での上野の様子について筒井Pは「桜子が心を開いていく様子が、しゃべり方やしぐさで表現されていて、そのグラデーションのつけ方が素晴らしかったです。モニターを見ながら見とれてしまいました(笑)」と、ブランクを感じさせない上野の堂々とした演技を大絶賛。上野は現場で「最近毎日料理ばっかりしていたので、久々の現場って楽しいなってあらためて思いました。滝藤さんとの気持ちのキャッチボールが楽しかった」と語っていたという。
今回、挑戦したのは、薄紅色の和紙を使った「さくら」の折り紙。収録を終えた上野は「たった紙1枚でいろんなことが表現できるのって素晴らしい。1ミリ違うだけで美しさに関わってくる、そういうところに日本の職人の原点を感じます。二次元の状態から立体が出来て、それが想像できない形になるっていうのは、折り紙の作品を作った人って素晴らしいと思いました」と感激していたそうだ。
また、折鶴博士が桜子に折り紙を教えるという設定から、上野はあえて折り紙の練習せず収録に臨んだという撮影裏話も。「さくら」を折る過程や完成形はもちろんのこと、垣間見える素の表情にも注目だ。
『オリガミの魔女と博士の四角い時間』
放送局:Eテレ
放送日時:毎月最終(土)後10・45~11・00
●4月28日(土)後10・45~
「千輪桜」
ゲスト:上野樹里
●5月
「雨上がりの事件簿」
ゲスト:浜野謙太
●6月
「わけありな泥棒」
ゲスト:児嶋一哉
●7月
「きもだめし」
ゲスト:片桐はいり
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