高畑充希と草刈正雄のダブル主演するスペシャルドラマ『68歳の新入社員』(カンテレ/フジ系)が今夏放送されることが発表された。初共演の高畑と草刈が40歳差の上司と部下を演じる。
舞台は昔ながらの味で客に親しまれてきた老舗の和菓子会社・羊堂(ひつじどう)本舗。高畑演じる工藤繭子(28)は、前職での実績を買われてヘッドハンティングされ、新規事業開発を引っ張るOL。若手社員5人からなる「チーム工藤」を率い、日々見えないプレッシャーにさいなまれていた。そこへ追い打ちをかけるように、草刈が演じる40歳も年上の仁井本和夫(68)を部下として抱えることになる。
羊堂本舗を一度は定年まで勤め上げ引退生活を送っていた仁井本。2人の娘が結婚して家を出ていき、妻との2人暮らしで暇を持て余していたところ、次第にサラリーマン時代の仕事への意欲がむくむくと湧き上がる。そんな中、若社長からの声かけで再び羊堂本舗で働くことになる。だが担当はかつて慣れ親しんだ総務ではなく、新規事業開発。しかもボスは娘よりも年下の女性で…。
高畑がカンテレ・フジ系のドラマで主演するのは今回が初。ミュージカルや映画やドラマ、CMなどエンタメ界で引っぱりだこの高畑が、今度は40歳も年上の部下を抱える異色のOL役で新境地を見せる。
40歳も年下の上司に忠誠を誓う心優しき“68歳の新入社員”を演じる草刈が、シニア世代の生き方への世間の関心も高まる中、本作でどのような生き方を見せてくれるのか注目だ。
脚本は岡田惠和によるオリジナル。放送は2018年夏を予定している。
<高畑充希コメント>
「撮影期間は10日間程でしたが、夢のような時間でした。まず岡田さんの脚本が素晴らしく、せりふがわざわざ脳みそを通らないというか、役がそのせりふを言うだけで、どんどんその気持ちにしてもらえるような。言葉に手を引かれているような安心感がありました。共演の草刈さんとの掛け合いも、私にとって満たされ過ぎて怖いくらいの瞬間が何度もありました。もうずっとやっていたいなぁと、ホワホワした気持ちでした。あの時間は、私にとっての財産です。すっごく楽しい現場だったので、連ドラになれば良いのに! なんて。難しいだろうけれど、言うのはタダですよね(笑)。どの世代の方にも、奇をてらうことなく刺さる、素敵なお話です。お楽しみに!」
<草刈正雄コメント>
「いやあ~もうホントに素敵な本だったので、これをやれるのは役者冥利に尽きると思いました。高畑さんは前から気になっていた女優さんだったので共演できてうれしかったです。無理なく素直に役に入れました。本が良いということです。別に何の先入観も無く楽しんでください。このドラマは、これからの時代のテーマではないでしょうか」
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