伊坂幸太郎のベストセラー小説を主演・三浦春馬、監督・今泉力哉で映画化した「アイネクライネナハトムジーク」(今冬公開)がクランクアップした。
オール仙台・宮城ロケで撮影された本作が、5月3日にクランクアップ。この日は作品の中でも重要なボクシングの試合シーンをメインに、さまざまな登場人物たちがそこに集うカットを撮影。1000人規模の地元の人々もエキストラとして参加した。
このクランクアップに合わせて、ひと足先に自身のクランクアップを迎えた主演の三浦も急きょ仙台に駆け付け、サプライズでエキストラの前に登場。さらに、これまで出演情報は発表されたものの、役どころについては触れられていなかった仙台出身のサンドウィッチマンと今泉監督も参加した。
ボクシングのリングに上がった今泉監督から、エキストラへの感謝が伝えられた後、未発表だった役どころの“セコンド”の衣装に身を包んだサンドウィッチマンの2人が登場。伊達みきおは「皆さん今日は本当に“無料”でお越しいただきまして、GW中なのにありがとうございます。我々もこうして出させていただきうれしいです」とあいさつ。続けて「監督の衣装が独特なのが気になるんですけどね~(笑)」と今泉監督の独特のたたずまいをイジると、富澤たけしも「風貌がね~」と続いた。
伊達が「今日は主演を食うくらいの、役者としてのサンドウィッチマンを皆さん生で見ていただきたいと思ってきました。なので、変な笑いとか起きないようにしてくださいね!」と意気込みを語ると、富澤は「監督は何で自分たちを起用したんですか?」と質問。今泉監督は「仙台で伊坂さんの作品を撮れることになりまして、ぜひ宮城でサンドウィッチマンさんに出ていただきたいなと思いました。あと、自分も福島郡山出身なので、東北の力になっていただいたお二人だったので、こうしてご一緒できてうれしいです。どの役がいいかなと考えた時に、海外でサンドウィッチマンさんのことを知らない方が映画を見たときに、一番ハマるのが、体格含めてセコンドの役だなと思い、お願いしました。サンドウィッチマンさんのおかげでこうしてたくさんの方にもエキストラでお集まりいただけていると思います」と回答。すると富澤は「ちょっと何言ってるか分からないんですけどね」と返し、会場は笑いに包まれた。
今回の出演について2人は「伊坂さんは、僕らの単独ライブも見に来てくれていて、本人にはちょいちょい出してほしいとお願いしていたんですが、やっと出れたなと!『ゴールデンスランバー』とか、なんで僕たち出ていないのかな、と思っていたんです。TKOの木下(隆行)さんとかは出てるんですけどね。何で僕らじゃないのかなと思ってたんで、やっと念願がかないました!」と喜びを語った。そして、エキストラに「夜遅くまでの撮影となりますが、嫌な顔せず、よろしくお願いしますね。給料発生しませんが、今日は役者ですからね。よろしくお願いします」と呼びかけた。
その後「実は、既に自分のクランクアップは終わっているそうなのですが、こうしてエキストラの皆さんが集まってくれるからということで、この日のためにわざわざ駆けつけてくれた方がいます。三浦春馬君です!」と呼び込み、三浦がリング上に登場した。リングに上がる際には、伊達がセコンドとしてロープをくぐるアシストをして、会場に笑いが起こった。
三浦が「今日は集まっていただきありがとうございます!」とあいさつをすると、黄色い歓声が上がり、伊達が「歓声が違うな。違いすぎる」とボヤくと、再び笑いが起こった。
撮影で仙台に滞在した三浦は「1か月近くいて、仙台駅前のペデストリアンデッキでも計4日くらい撮影させていただいたりしました。普段通勤とかで駅を使っていらっしゃる方々には、多大なるご迷惑をおかけしたのですが、皆さんすごく温かく見守ってくれて、協力してくれて、この中にもご協力いただいた方がいらっしゃるかもしれませんが、すごくすごく助けになりました。ありがとうございました」と。
さらに、「仙台はメチャメチャいいところですよ。人柄がみんな本当にいいです。さらに、お弁当とかもとてもおいしくて、夜食に牛タン弁当が出たときには、僕たちにとって兵糧なので、本当に士気を高めてキープしていくのにすごくすごく必要なもの。なので、本当に助かりました!あとは、撮影以外にも、某有名な甘味処だったりとか、某牛タン屋さんに行きましておいしい思いをさせていただきました。ありがとうございます」と語った。
伊達が「マーボー焼きそばも食べたって?」と聞くと、三浦は「そうなんです。駅前の。マーボー焼きそばっておいしいですね!!」と。すると伊達は「『秘密のケンミンSHOW』って番組で紹介されたんですけどね。それまで誰も知らなかったの(笑)あんなおいしいものをね。知らなかったんですよね」と裏話を語った。
三浦は、ずんだシェイクも飲んだといい「想像を超えるおいしさ!」と今泉監督にオススメ。サンドウィッチマンの2人は「うれしいじゃないですか、仙台をこうやって愛してくれて。じゃあ、もう47都道府県で一番好きなのが宮城県ってことでいいですね?」と質問。会場が再び笑いに包まれる中、三浦は「宮城県が大好きな場所になりました!」と答えた。さらに、伊達から“定義山”の油揚げもオススメだと聞くと、今後の宣伝活動で宮城を訪れた時に!と再訪を約束した。
最後に、三浦は「今日はこんなにたくさんの方が集まってくれて個人的にもすごくうれしいですし、映画の成功にも必ずつながるものになるだろうなと思っています。本当にありがとうございます」と締めくくった。
映画「アイネクライネナハトムジーク」
今冬、全国ロードショー
配給:ギャガ
© 2018 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会