6月30日(土)公開の映画『パンク侍、斬られて候』の完成披露イベントが行われ、主演の綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、若葉竜也、近藤公園、國村隼、豊川悦司、脚本を務めた宮藤官九郎、石井岳龍監督が集結した。
綾野は「町田さんの原作に、宮藤さんの脚本、そして監督が石井監督ですから、本作は間違いなく劇薬です!この舞台にいらっしゃる一人ひとりの役者さんがパンク精神を注入した作品で、言葉で説明するにはどうにもこうにも宣伝不可能な作品なんです!」とあいさつ。
紅一点の北川は「パンクでロックな男性陣が多い中、思いっきり暴れさせてもらいました!」と語り、石井監督は「この場に皆さんと一緒に立つことができてとても光栄です。やっと監督としての責任を果たせたのかなという感じです」と話した。
イベントではタイトルにちなみ、登壇者に事前アンケートを行い“キャスト・スタッフの中で一番パンクだと思う人”を発表。すると11人中7人が石井監督を選ぶという驚きの結果に。東出は「監督はスマートでダンディなのに、ぶっ飛んでたんです」、染谷は「とても腰が低いのですが、誰よりもヤバい感じです。丁寧でヤバいから本当にヤバいんだと思います」と話し、会場を沸かせた。
浅野を挙げた宮藤は「浅野さんの役は、本当はセリフがないはずなのに、バリバリしゃべるんです!もーおかしくて!」と浅野の破天荒エピソードを暴露。すると綾野が「本番中に俺の顔を見て、『あー剛君!』ってしゃべったんです!」と続いた。浅野は「自分の中で、監督に言われたことを真剣に考えた結果なんですよ!」と言い返し、爆笑を誘った。
さらに、以前、綾野が本作を「宣伝不可能」と表現したことから、他キャストも本作を一言で表現することに挑戦。豊川は「一足お先にオリンピック」、北川は「破壊的でポップなアート」、染谷は「映画におけるパンクの教科書」と回答。
そんな中、浅野は「ストレート」な映画と表現。浅野が「キャストがストレートに自分のうちに秘めたものを表現していたんです。でもストレートではない人がひとり…それは豊川さんです!豊川さんが演じた内藤が面白過ぎるんです!」とコメントすると、他のキャストたちも豊川の演じた内藤帯刀を大絶賛。その面白さの秘密について、豊川は「実は撮影中にぎっくり腰になってしまったんです。すると綾野さんが、わざわざ 60分ほどマッサージをしてくれたんです。その日から内藤は掛が大好きになってしまったんです(笑)」と撮影秘話を明かした。
最後に、綾野は「今日は何もかもが特別な日となりました。この作品を感じとってもらうのは、皆様自身です。この映画は、皆様の受け取り方により、いろんな表情を見せてくれる作品です。本日は本当にありがとうございました!」とメッセージを送った。
「パンク侍、斬られて候」
6月30日(土)全国ロードショー
監督:石井岳龍
脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太/浅野忠信/永瀬正敏/村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦/國村隼、豊川悦司
原作:町田康「パンク侍、斬られて候」(角川文庫刊)
配給:東映
©エイベックス通信放送