大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合ほか)の追加キャストが発表され、主演の鈴木亮平、岩山糸役の黒木華、坂本龍馬役の小栗旬のほか、新たに出演が発表された水川あさみ、柏木由紀、方言指導の迫田孝也、田上晃吉が会見に出席した。
今回、発表されたキャストは11人。龍馬の妻・お龍を水川、西郷家の次男・吉二郎の妻の西郷園を柏木、佐賀藩士で西郷と同じ志を持つ江藤新平を迫田、薩摩藩士で明治新政府下では警察官となる中原尚雄を田上が演じる。
会見は欠席となったが、山口翔悟が坂本龍馬と共に薩長同盟の斡旋に尽力する中岡慎太郎、浜野謙太が長州藩士でのちの初代内閣総理大臣の伊藤俊輔(博文)、林家正蔵が長州藩の藩医で新政府の幹部にもなる大村益次郎、藤本隆宏は勝海舟と西郷との会談に先立ち、西郷と会う山岡鉄舟、柏原収史が第9代会津藩主の松平容保、上川周作が西郷家の四男・小兵衛、泉澤祐希がのちに日本の初代警察庁大警視となる川路利良を演じる。
久しぶりの登場となる黒木は「ひさしかぶい」とあいさつをすると、方言指導の迫田や田上が「薩摩言葉で、“ひさしぶり”という意味ですね」と取材陣に説明するひと幕も。西郷の3番目の妻となるということで「(西郷家が)本当に貧乏になっているなと思いました。でも、初恋の人の妻になれて、これ以上の幸せはないなという気持ちでいます。2番目の妻の愛加那(二階堂ふみ)さんとは違う、西郷さんのそばで支えていきたいなと思っています」と思いを語った。
また、龍馬役として発表されていたが、この日がビジュアル初公開となった小栗。役について聞かれると「この『西郷どん』で描かれている龍馬は、商売がしたいという気持ちが色濃くかかれていると思うので、冒険家みたいな人になればいいなって思ってやっています」と語った。
鈴木との共演については「共演するのは10年ぶりぐらいかな。1年間、西郷という役と向き合ってきているので、すごい大きな存在感を出している。亮平君演じる西郷の考え方が変わったり、背負わなければいけないものだったりに、自分が演じる坂本龍馬が関わっていけたらいいなと思います」とコメントした。
『江~姫たちの戦国~』(11年)以来の大河の出演となった水川は「このスタジオのにおいとか、知っているスタッフさんの顔触れに、とてもうれしい気持ちで撮影しています」と語り、役柄については「とにかくお龍は、龍馬のことが大好きで、常にそばにいる普通の奥方とは違う男性の支え方をするので、楽しんでできたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
大河ドラマ初出演となる鹿児島県出身の柏木は、「出身地にゆかりのある『西郷どん』に出させていただけるということで、大変光栄に思っております」と緊張気味に語り、「園は、薩摩おごじょだなという印象を受けたので、そこを意識しています。吉之助に代わり、家を守ってきた吉二郎さんを支える妻でありたいと思います」と役柄について語った。
迫田は「薩摩言葉の方言指導でありながら、佐賀藩士をやるということで、鹿児島の人からどんな言葉を言われるか分かりませんが、それも分かった上で引き受けました」と力強く語った。
登場から涙ぐんでいた方言指導の田上は「出演することになったとき、スタッフさんが喜んでくれた」とオファーを受けての感想を言っていくうちに感極まり、鈴木もつられて涙ぐんでいた。
最後に鈴木は「革命編の撮影が始まり2か月ほど経ったんですが。吉之助を演じていて思ったのは、島から戻ってきて1年も経たないうちに、禁門の変や長州征伐があり、一瞬にして薩摩の大ヒーローになり、ここから吉之助の人脈を開花していく、エネルギッシュな感じになっています。小栗君演じる坂本龍馬や玉山(鉄二)さん演じる桂小五郎らが色気がすごく、革命編に入ると、また別のドラマのように見えるんじゃないかなと思っています」と語った。
NHK大河ドラマ『西郷どん』
NHK総合
毎週日曜 午後8時放送
BSプレミアム
毎週日曜 午後6時放送
番組サイト:https://www.nhk.or.jp/segodon/