無料インターネットテレビ局・AbemaTVの「AbemaSPECIALチャンネル」で、『給与明細』#11が7月1日に放送された。
7月1日は、密かなブームを迎えているという“ラブドール業界”を特集。現在ラブドールは、本物の女性のようなクオリティーまでに進化。そこで世界的なラブドール愛好家から、究極のリアル・ラブドールまで、エロスとお金にまつわるDEEPな世界に迫った。
ラブドール業界は、この20年右肩上がりの好景気。メディアの露出急増や安価な中国製が人気を呼び、その市場規模は35億円にものぼる。中にはラブドール写真集やプロマイドなども発売されるなど、性的な目的だけではなく、美しさを楽しみたいコレクターも増えているという。
ラブドールトップメーカー「オリエント工業」のショールームに番組カメラが潜入すると、そこには顔立ち、髪形、体つきが異なるラブドールたちが所狭しと並べられていた。ラブドールには、製造工程にもさまざまな特徴があり、中には本物の女性から型を取ってリアルさを追求した商品も。
また、植毛や血管が浮き上がるメイクなど、本体にプラスするオプションも豊富に取りそろえられていた。本体価格はおよそ70万円から。オプションや送料などを全て含めると、85万円を超えることもあるという。
番組では、世界中のメディアから出演オファーが絶えない世界的“ラブドーラ―”のナカジマ・センジ氏に取材を敢行。ラブドールをどこにでも連れていくという風変わりなライフスタイルで知られるナカジマ氏は、現在64歳。5体のラブドールと一緒に2LDKのアパートで暮らしている。妻に子供が2人いますが、単身赴任の寂しさを埋めるために購入したドールが、今では家族よりも大切な存在に。
ラブドールたちを「彼女」だと言い切るナカジマ氏は「Hもしますけど、連れて歩くんですね。こいつと“どこどこに行ったときにこんなことがあったな”と記憶に残りますから」と熱く語り、サーフィンやスキーなどをラブドールと楽しむ写真を披露した。これまでにナカジマ氏は、総額で220万円以上もラブドールに注ぎ込んでいるというが「月に1回6万円の風俗に行くよりは安い」と満足している様子を見せた。
ラブドール業界で新たなビジネスも誕生。ラブドールに憧れる注文客に特殊なメイクを施し、まるでラブドールになったかのような写真を撮影する会社が「人間ラブドール製造所」。
取材当日、同社には「お気に入りの本物のドールと一緒に撮影がしたい」という30代のOL女性が。顔面製造化粧師が丁寧なメイクでラブドール化させ、製造写真師がラブドールに見えるポーズや表情を指導。今回は、段ボールに梱包されているラブドール「マリア」という設定で撮影が行われた。撮影中は女性客もラブドールに成り切り、顔面製造化粧師と製造写真師のなすがままになるのがルールのよう。
出来上がった写真は、ラブドールそのもの。女性客は「決して安くはないですけど、ドール的に撮りたいってなると、分かってる人じゃないとポージングができないから」と。さらに「ラブドールは役に立たない存在じゃないですか。場所を取るしお金もかかって高いし。そんな役に立たない存在になってみたい」とラブドールへの憧れも語った。
AbemaTV『給与明細』
放送日程:毎週日曜 後11時~11時30分
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
【ラブドールは電気羊の夢を見るか?最新ラブドールの世界に没入する男】
7月1日(日)放送URL:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/8xb3nSse87B73d
ストーリーテラー:テリー伊藤
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