『デジモン感謝祭2018 -スペシャルミーティング inお台場-』が行われ、坂本千夏、山口眞弓、花江夏樹、細谷佳正、「デジモンシリーズ」のキャラクターデザイン・渡辺けんじ、初代プロデューサー・関弘美が登壇。さらに「デジモンシリーズ」の楽曲を担当する宮﨑歩とAiMがライブで盛り上げた。
イベントは、1999年に劇場上映された劇場版『デジモンアドベンチャー』の上映からスタート。その後、ステージに坂本、山口、花江、細谷、渡辺、関が登場すると、会場は大興奮。坂本は「またお台場に戻ってきました。昨日は台風のこともあってドキドキしていたんですが、また会えてよかったです」、山口も「あっという間に1年が過ぎてしまいました。今日は 楽しんでいってください」とあいさつした。
トークコーナー『デジモンメモリーズ』では、キャストとスタッフが2019年にTVアニメシリーズの放送開始20周年を迎える「デジモン」のお気に入りのシーンや思い出をトークで振り返った。お気に入りのシーンとして、花江は『デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム』の中の1シーンを挙げ「これは息遣いだけで全部を表現しているシーンなんです。セリフに出さないでこれだけ引き込まれるのはすごいなと思って、印象に残っています。大人になってから見返した時に『おおっ』と思いました」と声優ならではの視点で解説した。
ランキング形式で発表されたファン投票によるお気に入りシーンでは、TVアニメシリーズ「デジモンアドベンチャー」第51話で、ガブモンがパートナーである石田ヤマトに向かって「たったひとりの君に出会うためにずっとこの世界で待っていたのに」と語りかけるシーンが第4位にランクイン。このシーンについて、細谷は「このセリフはグッときますね。あんなこと言ってもらいたいです。恋人よりも友達に言ってもらいたいセリフですね(笑)」とコメントした。第1位には、TVアニメシリーズ「デジモンアドベンチャー」最終話のラストシーンがダントツの得票数で選出された。
続いて、会場のファンからの質問に答えるコーナー『デジモンQ』を実施。「初対面から印象は変わりましたか?」との質問に、花江は「初代から見ていたので、『デジモンアドベンチャー』に関わることがプレッシャーだったんです。昔から出ていたキャストの皆さんにお会いすることもファンのような目線もあり緊張していたんですが、しっかりしなきゃという意気込みでアフレコ現場に行きました。ベテランの方に失礼のないようにと思っていたんですが、山田きのこさんを初めてお会いした時に楽しい現場だなと思ったんです(笑)」と回答。これに対して、坂本は「花江君は会うたびにどんどん大人っぽくなってきています。この間お会いした時よりもさらに落ち着いていますね」と花江の印象を語った。
さらに、坂本が花江とおそろいのイヤフォンを持っているというパートナーを演じる2人ならではのエピソードが明かされると、坂本が「マネっこしちゃった。色もおそろいなの!ごめんね(笑)」とコメントし、会場からは笑いが起こった。
また、この日は先日発表された「デジモン」新プロジェクトに関する続報として、スタッフ情報を解禁。関がスーパーバイザーとして参加し、「デジモンアドベンチャー」オリジナルスタッフである中鶴勝祥氏がキャラクターデザインを、渡辺がデジモンキャラクターデザインを務めることが発表された。
渡辺は「またもキャラクターを描かせていただきます。監督がイメージするキャラクターを相談しながら描いています」と語り、関も「去年『デジモンテイマーズ』のボックスのためのドラマCDのシナリオを久しぶりに作ったんですけれども、すごく楽しくて、その勢いに乗って今回もシナリオ監修という形でシナリオを鋭意制作中です」と現在の制作の状況を明かした。
さらに中鶴氏の描き下ろしによる22歳となった八神太一と石田ヤマトのキャラクタービジュアルが初公開されると、会場からは驚きの声が上がった。
ライブコーナーでは、宮﨑が「brave heart」「思い出の向こう」の2曲を、AiMが「I wish」「アシタハアタシノカゼガフク」の2曲を披露し、会場のファンが全員立ち上がる大盛り上がりとなった。
最後に、山口は「『デジモン』は20代の頃に始まったデビュー作なので、それが20年も続いていまだにこうして皆さんにお会いし、お話できることが本当に幸せだと思っています。それがまだまだ続くと聞いて、私はこんなに幸せでいいのかなと毎年この舞台に立つたびに思います」と。
坂本も「20年ってすごい長い時間ですね。こうしたイベントがあるたびに、いろいろなことをあらためて思い出させてくれたり、また新しい出会いもくれることに感謝です。私も進化し続けられたらいいなと思います。ちょっと走ってみようかな(笑)」と意気込んだ。
イベントの最後には、「デジモンシリーズ」の代表曲で和田光司が歌う「Butter-Fly」を登壇者と来場者全員で熱唱した。