AKB48世界選抜総選挙で選抜メンバーとして16位から2位に入った15名が出演する『AKB48グループ感謝祭~ランクインコンサート~』が、8月2日に横浜アリーナで開催された。
コンサートでは初披露となる総選挙選抜シングル「センチメンタルトレイン」で1曲目を飾り、須田亜香里が「48グループの勢いを感じられるコンサートに!」と宣言して幕開けとなった。
ランクインコンサートの醍醐味として、選抜メンバー1人ひとりがソロ曲を披露。それぞれが、ファンのために考えた演出や構成で会場を盛り上げた。
SKE48・古畑奈和は、クラスメイトにいじめを受ける役を熱演しながら「誰かの耳」を披露。最後には、自らの髪をはさみで切り落とす衝撃のパフォーマンスを見せた。
NMB48・吉田朱里は、昨年に引き続き自ら構成を考え編集したというミュージックビデオを上映しながら「キャンディー」を歌唱。ラブリーな世界観のMVと本人のパフォーマンスに、最も女子ファンが多かったと思われる吉田の推し席からは、黄色い声援が送られた。
AKB48・向井地美音は「AKB参上!」でエレキギターに挑戦。バックバンドを引き連れ、革ジャン姿でボーカル&ギターを披露した。
これまでの感謝祭やコンサートでも、ピアノや三味線など何かと楽器に挑戦したがるとメンバーからツッコまれるグループ総監督の横山由依は、バイオリンに挑戦。「Everyday,カチューシャ」の印象的なストリングスを奏でようと真剣な表情を見せたが、期待を裏切ることなく、音がかすれるなどいまいちの結果で本人も苦笑い。それでも演奏後には「CDと全く一緒!」と言い張り、喝采を浴びた。
AKB48(STU48兼任)岡田奈々は、自らのHISTORY MOVIEが流れる中、オーケストラをバックに「愛の存在」を歌い上げた。
HKT48・宮脇咲良は「あなたの背中を見てきた。ずっとついていく」と「M.T.に捧ぐ」を「R.S.に捧ぐ」として披露。HKT48を牽引する憧れの存在へ向け、瞳に涙をいっぱい溜めながら切々と歌う姿に、会場から大きな拍手が送られた。
ソロステージのラストを飾ったのは、SKE48・須田亜香里。「ブサかっこいいを目指す」とのメッセージを掲げ、「ダサかっこいい」と話題の「U.A.S.」を「(B)U.S.A.」として披露。時にはアイドルらしくないと言われながらも、独自の道を切り開いて2位にまで上り詰めた須田らしい、笑いに満ちたパフォーマンスで沸かせた。
ソロの後には、15名が再びステージに総登場。それぞれの推しメン席にメンバーが出向いて、「あなたがいてくれたから」などを歌いながら、お礼や感謝の気持ちを間近で伝えた。本編のラストの「支え」では、メンバーが自らの名前を言う演出で、須田がコンサートを欠席した「松井珠理奈」の名前を言う場面も。
ラストには、「アリガトウ」を歌いながら、横山が「皆さんが今の私たちを応援してくれる。それだけでこれまで乗り越えてこれました。これからも48グループへの応援をお願いします」と総監督らしく、全メンバーを代表して感謝の想いを伝えた。そして、終演後には、メンバーがファンをエントランスで直接お見送りした。
『AKB48 グループ感謝祭~ランクインコンサート~』
<セットリスト>
0:overture
1:センチメンタルトレイン/全員
2:言い訳Maybe/全員
3:1!2!3!4! ヨロシク!/全員
4:12秒/全員
5:ヘビーローテーション/全員
6:波乗りかき氷/本間日陽
7:誰かの耳/古畑奈和
8:キャンディー/吉田朱里
9:AKB参上!/向井地美音
10:夏曲メドレー/高橋朱里
11:ガラスを割れ!/惣田紗莉渚
12:ハート型ウイルス/田中美久
13:Seventeen/矢吹奈子
14:抱きしめちゃいけない/大場美奈
15:Show fight!/武藤十夢
16:Everyday、カチューシャ/横山由依
17:愛の存在/岡田奈々
18:世界はどこまで青空なのか?/荻野由佳
19:R.S.に捧ぐ/宮脇咲良
20:U.S.A./須田亜香里
21:オキドキ/全員
22:パレオはエメラルド/全員
23:あなたがいてくれたから/全員
24:#好きなんだ/全員
25:支え/全員
~アンコール~
EN1:ハイテンション/全員
EN2:ジャーバージャ/全員
EN3:アリガトウ/全員
©AKS