終戦の日である8月15日(水)の『NEWS23』(TBS系)で、特別企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~語らなかった女たち~」を放送する。
2010年から毎年さまざまな戦争体験者の声に耳を傾け、その平和への願いを伝えてきた綾瀬はるか。今回は“女性たちの戦争”を取材する。
戦後、139万人の日本人が命からがら引き揚げた福岡市の博多港。その中には、満州でソ連兵らから性暴力の被害に遭い、妊娠した女性たちが多く含まれていたことはあまり知られておらず、引き揚げ船から海に身を投げた女性も少なくなかったという。
また、「二日市保養所」という中絶のための施設も国が関わって秘密裏に作られ、治療の際には医師や看護師が泣き声をあげた赤ん坊の命を奪うこともあったが、当事者の女性たちもずっと口を閉ざしてきた。
今回、綾瀬が訪ねたのは、10歳のときに満州で終戦を迎えた鈴木政子さん(83)。ソ連兵に連行され、2か月を過ごしたという収容所で彼女が目撃したのは、昼夜を問わず繰り返された性暴力。年頃の女性はみな標的にされ、鈴木さんが姉のように慕っていた当時18歳のゆう子さん(仮名)も妊娠。引き揚げ後、「二日市保養所」へ向かったゆう子さんは、故郷の東北を離れて東京で就職。82歳で亡くなるまで独身を貫いたという。
戦後70年以上にわたり語られることのなかった“女性たちの戦争”。歴史の闇に埋もれてきた真実を綾瀬はるかが見つめる。
<綾瀬はるか コメント>
証言者の皆さんの中には惨くて、悲しい戦争を思い出したくないと、これまで胸の中に閉じ込めてきたという方もたくさんいます。今回の証言は、満州で終戦を迎え、姉のように慕っていた女性たちが性暴力の被害に遭ったお話です。戦争を知らない私たちのために貴重な証言をしてくださいました。ぜひ聞いてください。
『NEWS23』
特別企画 綾瀬はるか「戦争」を聞く~語らなかった女たち~
TBS系
8月15日(水)後11・10~深0・31(※35分拡大)
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