2019年1月スタートの土曜ドラマ『みかづき』(NHK総合)の取材会が行われ、高橋一生、永作博美、原作者の森絵都が登壇した。
小学校の用務員でありながら、いつしか落ちこぼれの子供たちに勉強を教えるようになった天才的教師の大島吾郎(高橋一生)。戦中の国民学校の教育に反発し、自由で豊かな教育の可能性を塾に見いだしたシングルマザーの赤坂千明(永作博美)。それぞれに個性の異なる2人が公私ともにタッグを組み、塾業界に新たな歴史が生み出していくストーリー。
本作は、全5回の放送で、50年という時間が描かれ、高橋、永作ともに20代~70代までを演じ、70代を演じるときは老けメイクを施し撮影に臨んでいる。
主演を務める高橋は「時系列に沿って撮影をさせていただいているので、1日で子役が本役になっていてもなんら違和感も感じないでお芝居ができています。永作さんと不思議なことだねと話しました。塾業界の話なんですが、家族の関係性みたいな感じもあって、1人ひとりの人間性みたいなものが描かれています。あまり言わないんですが、とても手応えがあります」とコメント。
20代~70代までを演じて大変だったことを聞かれた永作は「若い頃を演じるときに、肉体的負荷を感じすぎてしまい、20代を演じるとき気持ちがなかなかのってこなかったので、苦労しました。2人ともおじいちゃん、おばあちゃん体質なんですかね、歳を老いていくことは不思議と何も感じていないと思います」と語った。
好きなシーンを聞かれた高橋は「どれも印象的なんですよね。かなり凝縮されているので、朝ドラでもう一度やり直させてくださいっていう気持ちがあるくらい。タイトルバックで僕ら踊ります。これが非常に幸せな撮影だった。すごい楽しくて、永作さんと一緒に踊って。これが『みかづき』の世界観の打ち出しになっているんじゃないかなと僕は思っています。人間味のある感じになっているので、ドラマを見た後にそこを見ていただけるとクスッと笑っていただけたり、ワクワクしてもらえたりするのではないかなと思います」と。
この日初めて収録現場に訪れた森は「家族写真の小道具を見たときに、そこから香りたつような家族の歴史のようなものが写真1枚で伝わってきた。『みかづき』は塾業界の話ではありますが、基本は家族のドラマ。吾郎と千明という主人公の2人が一緒に塾を始め、思い合いながらもそれぞれ目指すところが変わっていって1回は崩壊してしまう。それが最後再生して認め合うドラマ。その2人の関係性も含めて、ドラマとしての『みかづき』に期待しています」と語った。
土曜ドラマ『みかづき』(全5回)
NHK総合
2019年1月スタート