西島秀俊「生きるとは何かを一緒に考えられたら」ドラマ『マリオ~AIのゆくえ~』10・13放送

エンタメ総合
2018年10月01日

『スーパープレミアム スペシャルドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」』 10月13日(土)放送の西島秀俊主演『スーパープレミアム スペシャルドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」』(BSプレミアム)の試写会が行われた。

 本作は、近年何かと話題の人工知能(AI)をテーマにした一人の「AI人間」と少年の物語。脚本は舞台作家・前川知大が務め、「AI」を通じて「人間とは何か?」をテーマに描く。

 西島は「前川さんの脚本を読んで、とにかく感動して。SFのような近未来のAIのお話なのかなって思われるかもしれないですけど、『生きる』『魂』っていうものを理解できないAIが人と会って、少年と出会うことによって、本当の魂を獲得していくというストーリーでして、非常に感動的で読むたびに涙がこぼれました。書き下ろしてくださったっていうのがうれしくて。監督の吉田照幸さんとご一緒したくて、今回こうやってご一緒できて本当にうれしかったです。この作品をぜひたくさんの方に見ていただいて、『人間とは何か』『生きるとは何か』を見て、一緒に考えていただけたら幸せなことはありません」と語った。

 AIを演じての感想を聞かれ「AIというと人間よりも賢いイメージだと思うんですけども、実際脚本を読むと子供のような。あまりにも純粋すぎて、悟っていて、善悪の判断はつかないし、生命の大切さもよく理解していない。すごく無垢な子供のようなキャラクターで演じました。話し方や体の動かし方などデリケートな部分まで、監督の演出で細かく指導していただきました」と明かした。

 劇中に出てくるアクションシーンについて「『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』でずっと一緒だった和田(三四郎)くんがアクションをやってくださって。脚本よりもはるかにハードなアクションシーンになりました。アクションチームの皆さんが来て全力でやってくださったので、廃工場での撮影もありましたけど、北村(有起哉)君も楽しそうに全力で殴り掛かってくれて、すごくアクションが燃え上がって、よりいいシーンが撮れました」と語った。

<物語>
時代は2023年の東京。ここ数年で人工知能の性能は飛躍的に向上していた。そんな中、一人の警察官が職務遂行中の事故で意識不明の重体になってしまうが、警察内で採用されていた人工知能「マリオ」の生みの親である科学者・時枝(田中哲司)は、その人工知能を脳に埋め込むという手術を独断で行ってしまう。それによって生まれた一人の男「マリオ」(西島秀俊)は時枝に「自由に生きろ」と命令を受け、密かに研究所から逃がされる。マリオが時枝に言われた住所に行くと、そこにいたのは、時枝の別れた妻の元で暮らす息子・至(福崎那由他)だった。二人が出会った時、至は自殺しようとしていたが、ひょんなことから出会った二人は心を通わせ始める。そこに警察の追っ手が迫り、二人は逃亡する。「死」を理解できないAI人間と、「生」に希望が持てない少年の交流の果てには、どんな結末が待っているのか。

『スーパープレミアム スペシャルドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」』
BSプレミアム
10月13日(土)後9・00~10・30

HP:https://www.nhk.or.jp/dsp/mario/

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