10月13日(土)スタートの『真夜中ドラマ「江戸前の旬」』(BSテレ東/テレビ大阪)の会見が行われ、須賀健太、渡辺裕之、佐藤玲が登壇した。
本作は、九十九森原作、さとう輝劇画の同名コミックスの初ドラマ化。銀座「柳寿司」の三男坊で、根っからの寿司好き・柳葉旬(須賀)が、父で2代目・鱒之介(渡辺)の厳しくも愛情あふれる指導の下、タネ一つひとつに職人の仕事が施された寿司を求めにやってくる客の応援に励まされ、日々奮闘する姿を描く。
撮影は、移転前の築地で行われており、須賀は「歴史ある場所で撮影させていただけて光栄です。築地の場内と場外があるんですが、場内で本当の職人さんが買い付けに行く場所での撮影が多くて。なかなか入る機会がない場所なので、うれしかったです」と振り返った。
旬の姉・真子を演じる佐藤は「真子は、やや過保護気味に旬を見守るような人。私は、須賀君のことを休憩中でもずっと“旬君”と呼んでいて。家族のキャストたちは、本当の家族のような雰囲気でした」と振り返りつつ、「ドラマで卵焼きに関するエピソードがあるんですが、ちょうど築地集合の撮影日に卵焼きを買って、家族キャストとみんなで食べました」とエピソードを明かす。
“寿司”という題材について、渡辺は「今や“寿司”と言えば、日本というようにワールドワイドになっていますが、その半面、演じる我々にとっては責任重大な部分があります。世界に向けてのドラマという思いで作りました。各エピソード、必ず涙が出る場面がありますし、寿司を通じていろんな人の思いが描かれています。たくさんの方に楽しんでもらえたら」と語った。
須賀も、実際の寿司職人の指導を受けたことを明かし「職人さんにとって握ることよりも難しいのが、魚のさばき方。旬な魚を適切に下ごしらえして、新鮮な状態でお客様に出すことが難しいと聞いて、自分でも包丁さばきを練習していて。でも、撮影ではなるべく手元が分からないようにとお願いしていたんですが、がっつり1話から使われています。なので、手元にも注目してもらえたら」と。
寿司職人を演じたことで、いいこともあったそうで「職人さんは常に手拭きを持っているんですが、そのクセがついて潔癖っぽくなったというか。家のキッチンとかよく拭くようになりました。それはありがたかったですね」と笑った。
ここで、芸能生活20周年を迎える須賀へのサプライズが。寿司ケーキが登場すると「本当に知らなかったからビックリ!素敵なものを作っていただいて…写真撮りたい!」と私物の携帯で写真を撮影。あらためて「今年で厄年なのですが、役者は厄を払わないといい役が付くと言われています。その、いい役の1発目が『江戸前の旬』だと思います。20周年目の素晴らしいスタートが切れそうです!」と笑顔を見せた。
最後に、須賀は「飯テロの時間帯の真夜中に放送したら、逆にクレームが来るんじゃないか…と思うぐらい、劇中ではおいしそうなお寿司の数々が見られます」と語り、「その寿司にかける職人さんの心意気も含めて、いろんな人の思いが描かれている人間ドラマになっています。『江戸前の旬』を見て、次の日はお寿司を食べに行くというルーティンを作って、毎週楽しみにしてもらえたら」とPRした。
真夜中ドラマ『江戸前の旬』
10月13日(土)スタート
BSテレ東 毎週(土)深0・00~0・30
テレビ大阪 毎週(土)深0・56~1・26