園子温原案、小倉優香初主演の映画「レッド・ブレイド」が12月15日(土)に公開されることが決定した。
本作は、園子温原案のニンジャ・アクションエンターテインメント。いじめられっ子の高校生・マコが図書室で見つけた忍者の児童書「雷風刃」に導かれ、江戸時代の伊賀へタイムスリップ。伝説の忍者・才蔵や仲間たちと共に、修行に励みながら現実世界と仮想世界に忍び寄る巨大な悪に立ち向かう姿を描く。
『HiGH&LOW THE RED RAIN』のアクション監督、『RE:BORN リボーン』主演で知られる坂口拓が総合演出を手掛け、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015正式上映作品『コントロール・オブ・バイオレンス』の石原貴洋がメガホンをとる。
主人公のマコを演じるのは、本作が映画初主演となる小倉優香。共演には、舞台「MIRRORION(ミラリオン)」の搗宮姫奈や、「アズミ・ハルコは行方不明」の花影香音、「孤狼の血」の岩永ジョーイらが顔をそろえる。さらに、総合演出の坂口拓が伝説の忍者として登場。その他、仮面女子の美音咲月、グラビアアイドルの徳江かな、咲村良子も出演する。
◇作品の見どころ、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
本格的なアクションや忍術。アクションや日本の忍者について興味のある海外の方にたくさん観ていただきたいです。もちろん日本の人にも。短い期間での初めてのアクションへの挑戦でできる限り特訓を受けたので新しい挑戦をした私を見てほしいです!
◇映画初主演のご感想
念願のアクション映画、そして主演というやりがいと責任のある場をいただいてとてもうれしく思います。
◇総合演出・坂口拓さん、石原監督からどのような演技指導がありましたか。
坂口さんと他の役者さんは面識があり撮影の序盤から厳しい指導があったのですが私にはそれがなく、もっと厳しく言ってほしいと言った覚えがあります。石原さんは優しい物言いですがはっきりと意見をくださり質問にも答えてもらえたので助かりました。
アクション!アクション!アクション!!まずは一番の見どころといえばやっぱりこれだと思います。特に私自身が楽しみにしているところが2つ、まず1つめは私は出ていないのですが(笑)、一番初めのアクションシーン。 坂口拓さんのリアルを体感できる素敵なシーンになっていると思います。2つめは私自身のワンカットで撮ったラストのシーン。そのシーンを撮り終えた後、満天の星空の下にいました。ヒロの気持ちと同化したような気持ちでした。全てのアクションの1つひとつの動きにちゃんとそれぞれのキャラクターの心があります。私自身も大好きな映画です!ぜひ楽しんで観てください。
キャストそれぞれの個性が光るエネルギッシュなアクションシーンはもちろん、忍者風情あふれるロケーションにも注目です。さらに食事のシーンでの食べっぷりは一番自信があるので、そのモグモグシーンにも注目してみてください。私が演じたユウは、底抜けに明るくて演じていけばいくほどいとおしくなるような女の子でした。この作品を通して、アクションの本当の楽しさを知ることができました。それと同時に本当の恐ろしさも身に染みて感じました。私の平成最後の夏はこの映画に全て捧げました。大切なこの作品が多くの方々の心に残りますように。
「海外の人たちにサムライとニンジャの違いを正しく理解してもらえるような映画を創りたい!」と坂口拓さんからお話を頂いた時、「ついに来た!」と興奮したのを覚えています。僕が育ったアメリカを含め、海外では日本のイメージはいまだにサムライとニンジャが圧倒的に多い中、その根本的な違いを分かっている人が少ないことを僕自身日本人としてとても残念に思ってきました。その思いを覆せる映画が「ついに来た!」しかも僕自身がその一役を担える!ストーリーはファンタジーですが、忍者の内容とアクションは全てリアルです。数々のやりがいあるアクションシーンがありますが、特にヒロとの闘い(長回しワンカット)シーンはアクションファンの方々にはぜひ見ていただきたいです。
「忍者とは、、、」このメッセージがこの映画を通して世界中に届くことを願っています。
<スタッフコメント>
■総合演出・坂口拓(さかぐち・たく)
◇作品の見どころ、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
日本人をはじめ、海外の方も侍と忍者の違いが分からない、その違いをこの作品で映し出したかった。
◇主演・小倉優香さんの印象
「初見時は本当にこの子で大丈夫かな」と感じたが、タイトなスケジュールの中でも忍術を体得し、くノ一として最高の芝居をしていただけた。
■監督・石原貴洋(いしはら・たかひろ)
◇作品の見どころ、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
この映画では戦う女性の姿が描かれています。人生において自分のやりたい事を見つけたり、自分の生き方や自分の居場所を見つけたりする事はすごく難しい事だと思います。ただ学校に通うだけ、ただ会社に行くだけで、何してるんだろう?と自問自答する方も多いでしょう。どうすればそのモヤモヤの壁を突き破れるのか。どうすれば充実した日々を送れるのか。ファンタジーの要素はありますが、この映画ではそれらのヒントが隠されています。戦う女性の姿から「突き破るもの」を目撃してもらえたらうれしいです。
◇主演・小倉優香さんへ演出部分などで求めたこと、どのような演出を心掛けましたか。
全ての感情を引き出すために脚本の段階から僕のアイデアを入れさせてもらって小倉さん自身、この映画が今後の代表作の1本になるよう取り組みました。ただきれいなだけ、ただかわいいだけの小倉さんじゃなく、まだ誰も知らない表情を引き出すために静かな怒り、激しい怒りなど、怒りの表現にはかなり力を入れました。石原映画印とも言える食事シーンもしっかりと入っていて、アクション映画でありながら、ほのぼのしたホッとする芝居もしてもらっています。喜怒哀楽以上のものが撮れたと思っています。小倉さんは天性の持ち主なのか、撮影本番直前までバカ話をしてケラケラ笑っていても、カチンコが鳴った瞬間にスッと役に入り込むので監督としてはやりやすかったです。器用な方ですね。
映画「レッド・ブレイド」
12月15日(土)公開
<ストーリー>
いじめられっ子の高校生・マコ(小倉優香)は、この世界に嫌気が差していた。学校の図書室で忍者の児童書「雷風刃」を読むことが唯一心安らぐ瞬間で、巨大な悪に立ち向かう忍者たちに憧れていた。ある夜、下校途中のマコの前に「雷風刃」の忍者・ヒロ(搗宮姫奈)とユウ(花影香音)が現れる。時空を切り裂き、導かれるようにタイムスリップした先に待っていたのは伊賀の世界。伝説の忍者・才蔵(坂口拓)指南のもと、強さを求めマコの忍者修行が始まる。ところが、マコと同様に、「雷風刃」の悪人・原田勘助(岩永ジョーイ)が現実世界に出現してしまい…。
<キャスト>
小倉優香
搗宮姫奈 花影香音 岩永ジョーイ 美音咲月 徳江かな 咲村良子 榊英雄 坂口拓
<スタッフ>
原案:園子温
総合演出:坂口拓
監督:石原貴洋
脚本:龍一朗
制作プロダクション:ステアウェイ
配給:AMGエンタテインメント
製作:「レッド・ブレイド」製作委員会
©2018「レッド・ブレイド」製作委員会