11月1日(木)公開の映画「ビブリア古書堂の事件手帖」の舞台あいさつが大阪・TOHOシネマズなんばで行われ、黒木華、野村周平、三島有紀子監督が登壇した。
大阪出身の黒木、三島監督、神戸出身の野村の3人が登場すると大歓声が送られ、地元関西ならではの温かい歓迎ムードに包まれた。
そんな観客に黒木は「自分の地元で、こんなにもたくさんの方に囲まれながら、ごあいさつができることを本当にうれしく思います」と。野村も「地元に近い大阪で、舞台あいさつができてうれしい限りでございます」と関西弁のイントネーション全開で喜びを伝えた。
そして三島監督にあいさつが回ってくると、客席にサプライズで「三島有紀子監督万歳!!」の文字パネルを掲げる人々が。そのパネルを野村が「三島有紀子、早く結婚しろ!?」とわざと読み違え、会場に笑いが起こった。そんな野村をスルーして、三島監督は「こんなふうに、友人や地元の方に観ていただけることが、本当に今、幸せだなぁと実感しています」と感慨深げに語った。
初共演の黒木と野村は、お互いの印象について「ご一緒する前は、結構ガツガツ来る方かと思っていましたが、実際お会いしてみると、空気を読みながら気を遣える方」(黒木)、「僕みたいなタイプは絶対嫌いやと思っていたけど、すごく優しい方で、笑顔でどんな話でも聞いてくれて、まさにそこに栞子さんがいるようだった」(野村)と語った。
また、三島監督が2人があまりにも仲が良く楽しそうだったので、珍しく(演者と)飲みに行きましたと話すと、野村が「でもそんな3人の中に、成田凌という邪魔者が入ってくるんですよ…俺らの間に急に!」と悔しそうなそぶりを見せると、女性陣が口をそろえて「(成田が)一番人気やねんな!」とおどけ、野村が焦るひと幕も。
三島監督は、栞子の髪を耳にかけるしぐさは、黒木がクランクイン前の本読みの際に恥ずかしそうにしていた癖を役柄に取り入れたというエピソードを披露。野村演じる大輔のキャスティングに関しては、三島監督が野村に会った際に「どんな本を読むの?」と尋ねると、野村が「読まない」と答えたので「ちょうどいいと思った」と笑いを誘った。そして、野村の真っすぐで素直な性格が、監督が考える大輔という人物に通じたことが、野村に演じてもらった理由だと付け加えた。
さらに「黒木さんは本を読む姿が、とても美しくて活字の良さを伝えるのはとても難しいのですが、黒木さんがこの声で読むことによって、音符が見えるように美しい言葉が心に届くんです」と絶賛した。
最後に、野村は「素晴らしい照明、素晴らしいアングル、素晴らしい役者、完璧にそろっている」と自信をのぞかせた。黒木は「原作が好きな方も、原作を読まれてない方も楽しんでいただける作品。鎌倉の風や、古本の匂いを感じながら観ていただけるとうれしいです」と。三島監督は「黒木華さん、野村周平さん、東出昌大さん、夏帆さん、成田凌さん、このキャストたちと一緒に一つの映画を作れたことは、私の中で宝物のような時間でした」と思いを明かした。
映画「ビブリア古書堂の事件手帖」
11月1日(木)全国ロードショー
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
出演:黒木華 野村周平/成田凌/夏帆 東出昌大
監督:三島有紀子
脚本:渡部亮平、松井香奈
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
©2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会