10月27日(土)から放送される土曜時代ドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り』(NHK総合)の試写会が行われ、田中麗奈、ともさかりえ、佐藤江梨子、原作者の浅井まかて、脚本の小松江里子が登壇した。
本作は、浅井まかての同名小説をドラマ化。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれブイブイ言わせた江戸の三人娘、一膳飯屋の娘・以乃(ともさか)、武家の妻・志花(佐藤)、小間物屋の女主人・蝶(田中)も三十路過ぎ。今ではそれぞれに人に言えない事情と鬱屈を抱えた三人は突如、仕事も家庭も放り出し、抜け詣りに繰り出す。抜け詣りとは、いきなり姿をくらまして伊勢詣りに行ってしまう当世の流行。こんなはずじゃなかったと女三人がそれぞれに抱える悩みは、いずれも現代人に通じるもの。そんな等身大の三人が次第に輝いて見える痛快女子旅。毎回訪れる土地で出会う豪華なゲストとともに、泣き笑いの旅のうち、幸せの物差しを見つめ直していく。主題歌は竹内まりやの「今を生きよう(Seize the Day)」。
田中は「原作を読んだ時に大笑いをしてしまいました。3人が歩いていくと、すごく面白い出会いがあるんだなと読んでいて、ずっと高いテンションで読み続けられたので、すごくそういう気持ちを持って演じられたらなと思って、現在もやっております。土曜の夕方にご家族で安心して楽しめる作品だと思うので、お茶の間が温かく平和な気持ちになっていただけるといいなと思っております」と語った。
ともさかは「この世代の女三人が中心になってお話をまわしていく時代劇は新鮮だなと原作を読んで思いました。オファーを頂いた時は、どの役をやるのか知らなかったので、果たして、私はどの役をやるんだろうと。てっきり、江梨子ちゃんがやってらっしゃるお志花かなって勝手に思っていたんですが、一番違うなと思っていたお以乃をやることになったので、それはそれは驚きました」と明かした。
佐藤は「息子と一緒に1話を見たんですが、途中で寝ちゃうかなと思っていたら、アクションがあったり、お風呂のシーンがあったり、いろいろなものがあるので、集中して見ていた。笑ってくれたりしていて、3歳の子でも見れるんだ!と思ってすごく自信が湧きました」と。
1話の印象的だったシーンを聞かれると、田中は娘たちとの対決のシーンを挙げ「桶で水を浴びるんですが、楽しかったです(笑)」と。
ともさかも同じシーンを挙げ「本物の娘さん対おばさんというのが如実に表れるシーンですよね。娘役の子たちは、水をかぶっても水をはじくんですよ(笑)。そういう話をよくしていました」と裏話を明かした。
佐藤も「麗奈さんが水をかぶった後に桶で相手の子を攻撃するシーンでNGを出してしまい、麗奈さんに2回水をかぶせてしまいました。だから、乾かなかったんだと思います」と。さらに、「撮影で初めてお会いするシーンの時に、ともさかさんは竹下夢二の絵のようで、麗奈さんも浮世絵の美人画のようでした。2人ともすごく絵になっていたので、すごく緊張しました。きれいな2人と毎日一緒にできて幸せです。眼福です」と2人の印象も明かした。
原作者の浅井は「1話を見させていただいたんですが、原作者なので展開が分かっているのに、ゲラゲラ笑いました。たぶん、このお三方が今まで女優さんとしてやられた役柄と、今回の役は少しずつずれているかもしれません。今後の展開で面白みやいろんな可能性を見せてくれると思います」と期待を寄せた。
『ぬけまいる~女三人伊勢参り』
NHK総合
10月27日(土)スタート
毎週土曜 後6・05~6・43