大河ドラマ『西郷どん』のクランクアップ報告会が行われ、主演の鈴木亮平が登壇した。
2017年7月5日にクランクインし、約1年3か月、西郷隆盛を演じた鈴木亮平が10月26日(金)にクランクアップを迎え、同時に『西郷どん』の撮影も終了した。
最後のシーンを撮り終えた時の感想を聞かれた鈴木は「一言で言うなら、生き切ったなっていう感じですね。抜け殻になるのかな、感極まるのかなと思っていたんですが、いわゆるロスになるようなことはなくて。僕だけじゃなくて西郷さんっていう人が、後悔のある最後ではないですし。自分が覚悟して選んだ道だったりして、すがすがしい気持ちの方が強かったんです」と。
最後のシーンを撮る前の気持ちも問われると「何も考えないようにしました。ふっと空を見上げるシーンがあるんですが、自分の中でしっかりと西郷さんがいたので、その西郷さんが空を見上げた時にどういうことを思うんだろうっていうことを楽しみにしながらやりました」と語った。
全体を通してつらかったところを問われると「日本を変えようとして、たくさんの人が亡くなることも覚悟の上で戦に邁進していくあたり。それから、王政復古が起こり、徳川が退いた後の戊辰戦争のあたりは役の気持ちや状況が入ってきてしまうので、あのあたりはつらかったですね」と戦のシーンを上げた。
大河ドラマの主役を演じて変化したところを問われると「大河ドラマは、その人の人生を生きているような錯覚を信じ込ませてくれるところがすごい。自分の演技以外のところでの人間としての大きさを高めてもらったなって思います。最後の方の西郷さんは、日本のリーダーでもあり、若者たちのリーダーでもあって、常にみんなから頼られて率いていく存在だった。リーダーとしての大きさが自分にも求められたので、鈴木亮平としても勉強になった。役の状況と自分の状況をリンクさせていって、ひと回り人間として大きくなれたかなっていう気がします」と語った。
また、鈴木よりひと足先に10月25日(木)でクランクアップした瑛太は「自分の日々の生活の中にずっと大久保が入っていたので、達成感をすごく大きく感じています。大久保の一生涯を演じるのは、やはり大変なことでした。大久保は濃密な人生を送られた方だなと、史実からも台本からも受け取ることができました」と役について振り返り、「大河ドラマの1年3か月という期間は過酷でしたが、作品を終えてクリアすると、必ず自分にプレゼントがもらえるといいますか、これを乗り越えただけの底力みたいなものが絶対につく気がするんです。大河ドラマは2度目ですが、これで2度目をクリアしたので、少しは底力がついたかなと感じています」と語った。
NHK大河ドラマ『西郷どん』
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