寛一郎、米倉涼子に「一瞬で心を奪われました」『リーガルV』でキーパーソン演じる

ドラマ
2018年12月11日

『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』 米倉涼子が主演を務めるテレビ朝日系木曜ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』((木)後9・00)の最終話が、12月13日に放送される。

 弁護士資格を剥奪された主人公の小鳥遊翔子(米倉)がワケありの弱小弁護士を集めて法律事務所を立ち上げ、どんなに不利な訴訟でも勝利を手にするため突き進む物語。最終話では、翔子がかつて弁護した受刑者が“実は脅迫されて人を殺した”という、闇に葬られた真実を明らかにするべく、最後にして最大の法廷決戦を繰り広げる。

 その受刑者・守屋至を演じているのが、寛一郎。物語のカギを握るキーパーソン役に抜擢され、「テレビドラマにほとんど出たことのない僕が、まさか『ドクターX~外科医・大門未知子~』から続くドラマに出られるとは」と驚きつつも、「クランクインのときから米倉さんや林(遣都)さんと一緒にお芝居するのが、とても楽しくて!ありがたいことに、悪い方のプレッシャーは感じなかったんです」と気負いはない。

 至は妹思いの優しい兄で正義感も強いが、逆にそこを利用されてしまう。「加害者であると同時に、被害者でもある。その二面性が演じる上では面白かった」と手ごたえをにじませ、「家族の身に危険が及ぶとなったら、僕も同じような行動を取ってしまっていただろうなと思います。しかも、彼にとっては唯一の家族。さらに思い入れが強かったでしょうし、そこは共感できる部分がありました」と難役に理解も示した。

 米倉との共演には、「すごくおきれいな方」とドキドキ。初対面は刑務所の面会室のセットで、「本当は僕から挨拶しなきゃいけないのに、すぐ段取りが始まってしまって、タイミングを逃してしまった」そうだが、「段取り終わりで、米倉さんがアクリル板の仕切りからピョコッと顔を出して、『米倉です』ってあいさつしてくださって!『なんてかわいいんだ!』と思って、一瞬で心を奪われました(笑)」と明かした。

<寛一郎 コメント>
◆まずはオファーを受けたときの感想を教えてください。

 ビックリしましたね!テレビドラマにほとんど出たことのない僕が、まさか『ドクターX~外科医・大門未知子~』から続くドラマに出られるとは思ってなくて…。『僕でいいんですか!?』という感じでした。

◆キーパーソンを演じるという点で、プレッシャーなどはあったんですか?

 本来はあるはずなんですけど、クランクインのときから米倉(涼子)さんや林(遣都)さんと一緒にお芝居するのが、とても楽しくて!ありがたいことに、悪い方のプレッシャーは感じなかったんです。

◆至については、どんなイメージで演じようと思っていましたか?

 至は妹思いの優しいお兄ちゃんで、正義感も強い。そこを利用されて脅され、人を殺してしまったという…。加害者であると同時に、被害者でもあるんです。その二面性が演じる上では面白かったです。家族の身に危険が及ぶとなったら、僕も同じような行動を取ってしまうだろうなって思います。しかも、彼にとっては唯一の家族。さらに思い入れが強かったでしょうし、そこは共感できる部分がありました。

◆演じる上で難しいと思った要素はありますか?

 それが…監督が本当に自由にやらせてくれたんですよ。演出もほとんどなくて、僕が持って行ったものを全部受け入れてくれるスタンスだったので、難しいなって感じることもなく、お芝居ができたんです。甘やかされた現場でしたね(笑)。それがよかったのかどうか…。

◆いやいや、徐々に心を開いていくときの表情の変化など、すごく印象的でした。

 自分のお芝居について話されると、こっ恥ずかしいですね(笑)。でも、そう思っていただけたなら、それは脚色してくれる監督や、ほかの役者さんのおかげです。特に共演シーンの多かった米倉さんと林さんにすごく助けられたなって思う部分がたくさんありますね。

◆オンエア後、周囲から反響はありましたか?

 僕、友達が少ない上に、ドラマを見るような友達がいないんです。親父ともそういう話はしないし…。母親くらいですかね(笑)。『今から見ます』『はい』というやりとりだけで、感想はなかったですけど(笑)。

◆今週放送される最終話では、法廷にも初めて立たれました。撮影はいかがでしたか?

 法廷、緊張するんですよ。ビックリした…! 予想以上でした。段取りの時点では大丈夫だったんですけど、本番のブザーが鳴った瞬間、動悸が止まらなくなったんです(笑)。『やべぇ…久々にこんなに緊張してる!』と思いました。そもそも、僕は度胸ゼロなんです(笑)。だから、余計に緊張しましたね。もし今後、弁護士の役のオファーが来たら…セリフも膨大だし、死んじゃうと思います(苦笑)。

◆寛一郎さんは第6話からの途中参加でしたが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

 現場に入る前は『第6話ともなると現場も出来上がっていて、ものすごいアウェイなんだろうなぁ』って思ってたんです。でも、スタッフさんもみんな温かくて、何よりも米倉さんが素晴らしい方なので、違和感なく参加できました。本当にありがとうございます!

◆米倉さんのどんなところが素晴らしいと思っていらっしゃいますか?

 えっ!?(照れながら)まず、あの美があるじゃないですか。『うわぁ、やっぱり、すごくおきれいな方だな』と思って!最初にお会いしたのは、刑務所の面会室のセットだったんですけど、本当は僕からごあいさつしなきゃいけないのに、すぐ段取りが始まってしまって、タイミングを逃してしまったんです。そしたら、段取り終わりで、米倉さんがアクリル板の仕切りからピョコッと顔を出して、『米倉です』ってあいさつしてくださって!『なんて、かわいいんだ!』と思って、一瞬で心を奪われました(笑)。

◆『リーガルV』のメンバーの中で、寛一郎さんが弁護を担当してほしい人は誰ですか?

(即答で)米倉さんです。本当に弁護できそうじゃないですか!あの説得力はすごいと思います。

◆逆に、寛一郎さんが弁護してみたいのは誰ですか?

 林さんですね。ちゃんとこっちが向き合ったら、応えてくれる人だと思うので。そういう誠実さを林さんからは感じますし、弁護のしがいがあるだろうなって思います。

◆ちなみに、翔子は鉄道オタクですが、寛一郎さんは何オタクですか?

 ゲームはオタクかもしれないです!プライベートでは僕、基本的に映画を見るか、ゲームをするかのどちらかで…。ゲームに関しては、ほぼ毎日ゲームセンターに行って、アーケードゲームをしてます。頭をリセットする意味でも、ゲームの時間を挟む…というのは言い訳で(笑)、単純に大好きなんです。

◆ゲームでの勝率はどうなんですか?

 今のゲームセンターって本当にすごくて、自分のカードを作ると、勝率も全部、携帯で見ることができちゃうんですよ。今は勝率7割くらいですね。

◆7割!すごいじゃないですか!

 いや、そうでもないです。できれば、ずっと勝ちたいです(笑)。

◆ところで、寛一郎さんはどういう面で勝てる俳優になりたいですか?

 いや~…勝てるところ、あるんですかね?(笑)まずは勝てそうなところを見つけていくことから始めなきゃなって思います。かといって、負けるつもりもないんですけど…。もちろん負けることは多いと思うんです。でも、負けるよりは勝った方がいい!役者も勝つためにやってますし。

◆頼もしいですね!

 僕、常に勝ったつもりで生きてきていて(笑)…ごめんなさい!スーパーポジティブな人間だと受け取ってもらえたら(笑)。本当は、ただの強がりです。自分の中でちゃんと負けてるって分かってるんですけど、周りには『いや、まぁ勝ってるから』的な顔をしちゃうんです(笑)。

◆負けず嫌いですか?

 負けず嫌いですねぇ…!小さい頃はそんなことなかったんですけどね。勉強以外は(笑)、何でもそこそこできたので、負けたという感覚があまりなくて…。ただ、詳細は忘れちゃいましたけど、どこかのタイミングで『勝てないな』って思ったときから、『負けたくない!』という感情が生まれてきたんです。

◆そんな負けず嫌いの寛一郎さんですが、来年はどんな年にしたいですか?

 来年はもっと食わず嫌いをせず、いろんな作品に出て、頑張らなきゃなって思います。できれば、振り切った作品に出たいですね。福田(雄一)組のような喜劇をやるのか、本当に落ち着いたトーンの映画をやるのか…。いずれにしても、振り切ったものを一回やりたいです。僕は振り切ったお芝居をあまりやったことがないし、だからこそ挑戦したいです。想像もしてなかった道が拓けるかもしれませんから。

◆では最後に、最終回の見どころをお願いします。

 米倉さん演じる小鳥遊さんがなぜ、そこまでして至をかばい、弁護士資格を失ってまで裁判に挑んだのか。ひとつの事件、そして小鳥遊さんというひとりの人間に触発されて、周りの人間が動いていきます。僕も周りを触発できるような素敵な人間になりたいですけど、たぶん無理…(笑)。そんな憧れもあって、最終回の物語はすごくいいなって思いました。

©テレビ朝日

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