六本木歌舞伎 第3弾「羅生門」の製作発表会見が行われ、市川海老蔵、三宅健、三池崇史監督、松竹株式会社・安孫子正副社長が出席した。
2015年に始まった「六本木歌舞伎」の第3弾となる今作は、芥川龍之介の名作小説「羅生門」を原作に歌舞伎化。
安孫子副社長は「海老蔵さんが三池監督と一緒に新しい芝居、今までにない歌舞伎を作ろうと始まったのが『六本木歌舞伎』です。羅生門を上演するにあたり、3年前から『滝沢歌舞伎』にご出演いただいており、三宅さんとご縁がありまして。その際にお話しさせていただいて、お芝居に対する情熱や愛情を知り、今回お願いすることになりました」と三宅のオファーについて明かした。
また「海老蔵さんと三宅さんは、生きてきたジャンルが違いますし、それぞれの時代を背負って生きていらっしゃる代表的な俳優さん。三池監督の下に、2人の情熱がどう結びついて芝居が出来上がるか、制作の立場からワクワクしています」と期待を寄せた。
演出を担当する三池は「普段だと着られない和服を着させていただいたので、千歳飴でも持って写真撮ろうかなっていうぐらい、全然着こなせない」と笑いながらも、「映画では味わえない空間を海老蔵さんと三宅さんと、芥川さんと同じ時間を過ごせるというのを幸せに感じています。見ていただくお客さんに、新たな感動というか気づきを感じてもらえる舞台に仕上がっていくと確信していますので、楽しみにお待ちください」と語った。
市川海老蔵は「芥川龍之介さんの『羅生門』に挑む、三宅さんと三池監督とご一緒するとどんな変化が起こるのか、ワクワクしています」と。さらに「多くの方々に“歌舞伎”というテーマや芥川龍之介の作品、三池監督、三宅さんの魅力を見ていただける舞台になると思います」と語った。
今作で本格的な歌舞伎初出演となる三宅は「39歳になりますが、人生の中で歌舞伎に出演させていただくことになるとは考えもしなかった」と驚きがあったといい、「ズブの素人の私が海老蔵さんと同じ舞台に立たせていただくことは、生涯のうちで1度あるかないかだと思っているので、最初で最後のつもりで。それぐらい無我夢中で稽古に挑みたい。そして、これをきっかけに僕たちのジャニーズファンの方々に本物の歌舞伎に触れていただきたいですし、いろんな方に見ていただきたい」と語った。
海老蔵と三宅は初共演となるが、お互いの印象を聞かれ、三宅は「以前からテレビで放送されている海老蔵さんのドキュメントを見ていまして、テレビの中の歌舞伎役者の方という印象です。また体も常に鍛えられていてストイックな方だなと」と明かすと、海老蔵は「僕はV6がデビューする時に、一番カッコいいなと思ったのが三宅さんでした。『モテるだろうな』って。あと、三池さんや松竹さんからお人柄も聞いているので私の中で評価も高いです」とコメント。これには三宅も「大変恐縮です、ありがとうございます」と照れた。
また、歌舞伎にあまりなじみがないお客さんへ海老蔵が「三宅さんのファンの方たちがいらっしゃると想定しまして。まぁ、基本的には三宅健を見ていたらいいんじゃないでしょうか」と冗談ながらに話すと、三宅が「いやいや、それこそ海老蔵さんを見なきゃ!」とツッコむ場面も。あらためて「三宅さんを見ながら『歌舞伎ってこういうふうに演じているんだ』と興味持ってもらえたら」とコメントした。
囲み取材では、2020年に活動休止することを発表した嵐について聞かれた三宅。「僕も会見を拝見していて、非常に残念なことを伝えないといけない会見ではあったんですが、嵐が嵐らしく、ファンの皆様へ誠心誠意思っていることを伝えたいということを感じました。あと、僕は衣装もすごくいいなと思ってみていて。衣装でそれぞれの色を使い合うスタイリングだったので、嵐それぞれを思い合っているようなメッセージが込められているような気がして素敵だなと思いました」と語った。
東京・EXシアター六本木
2月22日(金)~3月10日(日)
大阪府・オリックス劇場
3月13日(水)~3月17日(日)
北海道・わくわくホリデーホール
3月21日(木・祝)~3月24日(日)