上川隆也が、2月24日(日)放送のテレビ朝日系主演ドラマ『遺留捜査スペシャル』(後9・00)で“オーケストラの指揮”に初挑戦した。
遺留品を手掛かりに難事件をひもとく風変わりな刑事・糸村(上川)の活躍を描いた人気シリーズ。今作では、クラシックコンサートの公演の陰で起きた殺人事件を捜査。気鋭の指揮者・姫野(村上淳)に事情を聞くため音楽ホールを訪ねた糸村は、好奇心のまま、ステージの譜面台に置いてあったタクトを振ってオーケストラを指揮し、ブラームス作曲の名曲を奏でる。
本物のオーケストラと共演したこのシーンに、上川は「初めて指揮棒を持たせていただいたのですが、やはり自分の一挙手一投足に皆さんがついてきてくださるのは存外の気持ちよさでした」と大興奮。「指揮のシーンは物語の中の一つの見せ場になるだろうと考えて挑んだのですが、本当に体験できてよかったと思える瞬間でした」と振り返っている。
<上川隆也(糸村聡・役)コメント>
◆指揮に挑むシーンがあると知ったときの心境は?
これまでも糸村はいろいろなことに挑んできたので、台本を読んだとき、特に大きな驚きはなかったです。ただ自分が指揮棒を振る、と視点を置き換えてみたとき、“どうしたもんだろう……?”とは思いました。
糸村が、折に触れ特殊な才能を披露しながら、事件と向き合っていくのが遺留捜査の一つの持ち味。つまりは僕自身が演じながら挑戦を続けていくことになるのだろうとあらためて思いました。
◆実際に指揮に挑戦してみた感想は?
初めて指揮棒を持たせていただいたのですが、やはり自分の一挙手一投足に皆さんがついてきてくださるのは存外の気持ちよさでした。舞台に立ってお客さまの前でお芝居している感覚に、少々似ているところもありました。
ただ、舞台には観客と作り上げていく空気感はあるものの、明確な応答といえるものはないんです。でも、指揮者とオーケストラの皆さんはとても明確なコミュニケーションで結ばれているからこそ、こちらのアクションが分かりやすく跳ねかえってきて、それが演奏として耳に届いてくる……。自分が投げかけたことへのリアクションとして、演奏者の音や動きを五感で受け取ることができるのは、お芝居とはまた違った、豊かなコミュニケーションだと感じ入りました。
そのやりとりは、しばらく心の芯の中に残りそうなほどの気持ちよさでした。おそらく指揮のシーンは物語の中のひとつの見せ場になるだろうと考えて挑んだのですが、本当に体験できてよかったと思える瞬間でした。
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