リリー・フランキーが、4月に2週連続放送されるテレビ朝日系ドラマスペシャル『離婚なふたり』((金)後11・15ほか)に主演する。
離婚をテーマにしたおかしくも切ない夫婦の愛の物語。リリーは“理想の夫婦を描かせたらナンバーワン”の売れっ子脚本家ながら、23年間連れ添った妻から離婚を切り出される主人公・野田隆介役。“夫婦とは空気のようなもの”と考えていた隆介にとって、妻からの申し出は全くの想定外。妻とは別れたくないが、その理由は世間体なのか。それとも愛しているからなのか。シナリオの執筆もそっちのけで悩む隆介は、妻が依頼した弁護士から次々と要求を突き付けられ、追い込まれていく。
脚本は『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』『林修の今でしょ!講座』などを生んだ放送作家で、近年では映像化もされた「ボクの妻と結婚してください」などで小説家としても活躍する樋口卓治が担当。メガホンをとったのは映画「桐島、部活やめるってよ」で日本アカデミー賞最優秀監督賞などに輝いた吉田大八監督で、今作が地上波ドラマ初演出となる。
リリーにとっては、出演した映画「万引き家族」がカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞してから初のドラマ。「吉田大八監督、脚本の樋口卓治さん、そしてプロデューサーの3人が企画の段階から撮影に至るまで長い時間をかけて練り上げてくださって、とてもよい作品ができたなと思っています。ドラマを撮っても、大八さんは大八さんだなと感じました」と撮影を振り返り、「ホームドラマとしては、とても斬新な作品。見終わった後、“変わったドラマを見たな”とお感じになると思います」とアピールしている。
共演は、妻役の小林聡美、弁護士役の岡田将生ほか。
<リリー・フランキー(野田隆介・役)コメント>
◆吉田大八監督の印象は?
吉田大八監督、脚本の樋口卓治さん、そしてプロデューサーの3人が企画の段階から撮影に至るまで長い時間をかけて練り上げてくださって、とてもよい作品ができたなと思っています。大八さんとは映画でも一緒にお仕事しましたが、ドラマを撮っても大八さんは大八さんだなと感じました。
◆本作がカンヌ受賞後、初のドラマ主演となりますが…?
……うーん、それについてはまるで考えたことがないですね(笑)。でも皆さんとてもよい方たちで、撮影期間はそんなには長くなかったのに、すごく長く感じました。1日1日が濃かったんでしょうね。
◆小林聡美さん、岡田将生さんと共演した感想は?
小林聡美さんとは年齢が近いので撮影の合間、子供のころよく見ていたテレビ番組について、ずっと話していました。実は、ちょっとした小松政夫さんのマネとか、昔のテレビ番組へのオマージュを、自分にしか分からない形でこっそりこの作品に織り込みました。岡田将生さんは専門用語のセリフが膨大にあって大変そうでしたが、笑顔を絶やさずしっかりとこなされて、いやぁ本当にいい人ですよ、この方は!
◆作品の見どころは?
この主人公はダメ人間で、いいところがひとつもない。僕はこのドラマに出演して、樋口さんが離婚されて当然ということが分かりました(笑)。樋口さんの“鎮魂”のために演じたつもりです(笑)。
離婚をテーマにした物語なので大人のドラマではありますが、まったく大人っぽくないです。ある程度、年齢を召した方はもちろんリアルな“あるある感”を見出してくださると思いますが、僕は逆にこれから結婚したいと思っている若い人たちにこの夫婦を見てもらいたいと思っています。見ていただければ、こうなっちゃいけないんだなということが明快に分かりますから(笑)。ホームドラマとしてはとても斬新な作品で、見終わった後、「変わったドラマを見たな」とお感じになると思います。
<小林聡美(野田今日子・役)コメント>
◆吉田大八監督の印象は?
吉田監督とは2作目ですが、まずは吉田監督がテレビドラマを撮ることに驚きました。撮影に入ってからは、「OKかな」と思っても何回も何回もやらされるところに、“ああ、こんな感じだったなぁ”と思いだしました。監督はとても粘るんです(笑)。
◆リリー・フランキーさん、岡田将生さんと共演した感想は?
リリーさんはもっと先輩だと思っていたら、2歳しか違わなくて…この感覚はなんなのでしょうね(笑)。ダメダメな夫なので、もっとバカバカしい夫婦のやりとりがあるかなと思っていたら、考えていたよりシリアス路線で、ピリピリした感じで演じました。でも撮影自体はとても楽しくて、リリーさんが織り込む“小ネタ”を見て、「またやっているな」と思っていました(笑)。
岡田さんは専門用語満載のセリフばかりで、本当に大変だったと思います。私にはあんなセリフ、言えないですから…!すごく落ち着いていて安定感ハンパないのに、まだ20代と聞いてビックリしちゃいました。
<岡田将生(堂島正義・役)コメント>
◆吉田大八監督の印象は?
吉田大八監督とはいつかお仕事をしたいと思っていたので、ご一緒する機会を与えていただき、うれしかったです。先輩から「1回でOKは出ない」「1回でOKが出たら奇跡」と聞いていたので緊張はしましたが、監督の演出が楽しくて、とても濃い毎日でした。
リリーさん演じる隆介さんを追い込むシーンでは、ビックリする演出がありました。僕はてっきり座っているものと思っていたのですが、立って待っていると言われて…。立っていること自体、まったく想像していなかったので、驚きました。リリーさん、小林さんが演じられた2人も、ものすごく独特なご夫婦だったのですが、僕が演じる堂島も変なヤツだなと、そのとき思いました(笑)。
◆リリー・フランキーさん、小林聡美さんと共演した感想は?
お2人とお芝居ができて本当に楽しかったです。お2方のお芝居にそれぞれ違う空気感を感じられたのがうれしく、一緒の空間でこの夫婦を見ることができてよかったなと感じています。
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