映画「ねことじいちゃん」初日舞台あいさつに、主演の立川志の輔をはじめ、柴咲コウ、小林薫、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之、岩合光昭監督が登壇した。
ドキュメンタリー番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」などで知られる動物写真家・岩合の映画初監督作となる本作。“猫の日”の公開を記念して開催された初日舞台あいさつには、作品に登場する35匹の猫の中から“タマ”ことベーコンをはじめ、7匹の猫も登壇した。
岩合監督は初監督作品の公開を迎え「ここにいらっしゃるキャストの皆さん、スタッフ、お客さま、映画に出てくれた猫たちに感謝したいと思います。感無量です」と公開の喜びに浸った。
主演を務めた立川志の輔は「私がじいちゃんです!」とあいさつし、「監督は本当に猫のことばかりで、特に私と一緒の時は(シーンが終わって)『OK!』と言ったらすぐにタマのところに寄ってきて『お前はなんて素晴らしいんだ!本当によかったよ』と1カットごとに抱きしめるんです。私のことは一度も抱きしめてくれなかったです…」とボヤいた。
この日は、猫の日にちなんで“猫と○○”というテーマで登壇陣が自分と猫にまつわるエピソードを披露。ヒロインの美智子役を演じた柴咲は、自身の猫とのエピソードを明かし「賢くて、目を合わせると飛び乗ってくるんです。ただ、ちょっとでも目が合うと、お皿やお鍋を持っていても飛び乗ろうとしてくるので、なるべき目を合わせないようにしていて…(笑)。苦労でもあり幸せでもあります」と満面の笑みで語った。
山中は、そんな柴咲の猫好きぶりを撮影現場で目の当たりにしたそうで「撮影現場での猫用の待機室に約40匹の猫がいたんですけど、かなりの“おニオイ”がしたんです。でも休憩の時に柴咲さんがお掃除をされてて、本当に猫が好きなんだなと、初めてその時に柴咲さんを信用しました(笑)」と明かした。
小林は、柴咲と大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来の共演となったが、柴咲だけでなく、ある猫とも再共演を果たしたそう。「柴咲さんを見守る猫好きの和尚(南渓)を演じてましたが、その時の猫の“にゃんけい“と再会しまして。感動的な再会でした」と笑顔を見せた。
唯一、映画の中でほとんど猫と触れ合わない葉山は、猫に嫌われているという役の設定だったが「実は、案外触れてしまって…。本当は好かれていました」と楽しそうに明かし、逆に猫に触ることができない役が難しかったと振り返った。
岩合監督は、本作の“ご褒美”として、劇中で田中裕子に抱っこされていた猫を自宅に引き取り、役名どおりタマ(玉三郎)と名付けて一緒に暮らしていることを告白。さらに「兄弟も引き取ったんですが、そのコは友情出演の中村鴈治郎さんの本名からトモ(智太郎)です」とニッコリ。「鴈治郎さんには『友情出演じゃなくて強制出演だ』と言われました」と明かし、会場の笑いを誘った。
最後は、登壇陣がそれぞれ劇中で共演した猫たちを抱っこして写真撮影。猫に嫌われている役の葉山だけは撮影で使用された縫いぐるみを抱いて撮影に臨み、会場を和ませた。
「ねことじいちゃん」
大ヒット上映中
©2018「ねことじいちゃん」製作委員会