連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合ほか)がクランクアップし、ヒロイン・安藤サクラと長谷川博己がクランクアップセレモニーに出席した。
本作はインスタントラーメンを生み出した実業家・安藤百福さんとその妻・仁子さんの半生をモデルにした作品で、安藤がヒロイン・立花福子を演じ、長谷川が立花萬平を演じている。脚本はドラマ『HERO』や『海猿』『ガリレオ』シリーズ、大河ドラマ『龍馬伝』などを手掛けた福田靖。
安藤は約10か月間の撮影を振り返り、「最後の最後まで萬平さんはアドリブで笑わせてくれました。最後の最後までケラケラ笑って終えられて、振り返ると本当にずっと笑顔でいたなと。楽しかったですし、自分の人生において重みのある時間になりました」と。
続けて「福田先生が書いてくださった中で生きていると豊かな気持ちになりました。最初は不安を覚悟に変えて大阪に来たのですが、すぐに大阪での生活もこの現場も自分の中で心地よい自分の居場所になって。それは『まんぷく』を作っているチーム・スタッフ・キャストの方々の温かさと愛情のおかげです」と感謝した。
長谷川は、「まだ終わった気がしません。長丁場に耐えられるのかなと思いながら撮影に挑んだわけですが、僕みたいに面倒くさい男を皆様に支えていただいて、福ちゃんにもくだらないアドリブをいつも受けていただいて。このスタッフとキャストでなければこんな風に僕もすてきな時間を過ごすことはできなかった」と撮影を振り返った。
続けて「この後、僕は大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年)をやることになるわけで、だからまだ終わっていないという感覚なのかもしれないですけど、ここまで無事にやってこれたのは福ちゃんのおかげでもありますし、スタッフ・キャスト、皆さんのおかげで何とかやり終えることができました。これから僕はちょっと違うところに旅立ちますが…本当にお疲れさまでした。どうもありがとうございました」とあいさつした。
朝ドラ初のママさんヒロインとして、大阪で子育てをしながら撮影していた安藤。「娘にとってもすごくスペシャルな時間になりましたし、私たち夫婦にとっても良い経験になる素晴らしい時間でした。皆さん愛にあふれていて、どんなに苦しいことがプライベートであっても『まんぷく』の時間になると全部が希望に変わりました」と。
最後に「福ちゃんがたちばな塩業を解散する時に『この時間をこれからの人生に生かしてください』って最後言うんですけど、私自身もこの時間をこれからの人生に生かしていかなければと思っています。『まんぷく』は超面白いドラマだなと思います。こんなすばらしい大先輩・スターの方々に囲まれて、こんなぜいたくな時間はないです。もう“まんぷく”です。皆様どうもありがとうございました!」と思いを伝えた。
現在放送中の連続テレビ小説『まんぷく』は、3月30日(土)に最終回を迎える。
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