4月8日スタート『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系 毎週(月)~(金)後0・30)の制作発表会見が行われ、脚本の倉本聰と風吹ジュン、清野菜名、橋爪功、風間俊介、石坂浩二らが登壇した。
本作では、2017年放送された『やすらぎの郷』の主人公・菊村栄(石坂)が執筆する無名の夫婦の一代記「道」と、『やすらぎの郷』のその後を描く。前作に続き、主題歌は中島みゆきが担当する。
倉本は、本作を手掛けることになった経緯について「一昨年『やすらぎの郷』が終わり、秋ぐらいにテレビ朝日の会長に呼ばれまして。慰労してくれるのかと思っていたら、再来年のドラマをやってほしいと。その時、熟成した特別なお肉をごちそうになっていたので、何かハニートラップにあったような感じでぼんやりと引き受けてしまいました(笑)」と。
さらに通年放送ということにも触れ、「“1年間”っていうのは、僕のシナリオライター生活の中でも生まれて初めてです。体が持つだろうかと思いましたが、とにかく必死になって。案の定病気も挟みましたが、十月十日で仕上げて、わりと“安産”でした」と“生みの親”ならではのコメントも飛び出した。
いっぽう石坂は「続編の役を頂けるのは役者にとって非常に幸せなこと。1次試験を通ったような感じで、いよいよ2次試験かという気持ちでした」とオファーを受けた時の感想を。
橋爪と共に「道」に登場する根来公平を演じる風間は「こうやって改めてこの場に登壇させていただいて、これからの俳優人生のみならず僕の人生の中で大きな意味を占める作品に参加させていただいているとひしひしと感じております」と感慨深げに語った。
また、菊村の亡くなった妻・律子、「道」では根来しのの晩年期を演じる風吹が「今年は大きな山に登ろうと個人的に計画を立ててましたが、突然それよりも大きな大きな山が目の前に現れて、それを越えなきゃいけないという大役を頂きました。せめて八千草薫さんには楽しんでいただけるような、しのでありたいと思っています」と体調不良により、ヒロイン役を降板した八千草への思いを明かす場面も。
作品の舞台ともなる、テレビの全盛期を支えた“テレビ人”だけが入居を許される老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」の入居者には白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)、高井秀次(藤竜也)、真野六郎(ミッキー・カーチス)、岩倉正臣(山本圭)、白鳥洋介(上條恒彦)らおなじみのメンバーに加え、中川玉子(いしだあゆみ)、桂木怜子(大空眞弓)、香川さくら(丘みつ子)、蒟蒻亭乙葉(笹野高史)、辛坊修(ジェリー横尾)、九重めぐみ(松原智恵子)、岸井さとみ(水野久美)が“新規入居者”として仲間入り。
撮影を振り返り、加賀は「私が演じるのは、出てくるたびにやすらぎの郷をかき回して歩いている役。なかなかエネルギーのいる役なので、倉本さんにとって私はこんなにいつもテンションの高い女だと思ってらっしゃるのかなと恨みつつ(笑)、毎日なんとかやっております」とニッコリ。
「やすらぎの郷 La Strada」理事長・名倉修平役の名高達男、総務理事の名倉みどり役の草刈民代も続投。新たにコンシェルジュ・有坂エリ役として登場する板谷由夏は「みなさん現場で温かく迎えてくださるので、やっと緊張が解けてきたところなんですが、1年間元気に役目を全うしたいなと思っています」とコメントした。
そんな中、「入居者の中では最年少」と語る笹野が「この頃、私は“おじいさん役”が多いのですが、諸先輩方を前にして今思うのは『ああ、なんて恥ずかしい仕事をしてきたんだ』と。この1年で“本物おじいさん”ができるように精進したい」と意気込みを語り、会場を沸かせていた。
『やすらぎの刻~道』
4月8日スタート
毎週(月)~(金)後0・30~0・50