劇場版「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」の公開アフレコイベントが行われ、ゲスト声優の山崎育三郎と河北麻友子が出席した。
本作は、「名探偵コナン」の劇場版第23弾。世界最大の宝石「ブルーサファイア」をめぐって、コナン、怪盗キッド、京極真が殺人事件や巨大な陰謀に巻きこまれていくストーリーが展開する。
シンガポールの名探偵と呼ばれ、コナンや怪盗キッドと敵対するレオン・ローを務めた山崎はセリフのほとんどが英語で「高校時代に1年間の米留学してたんですが、心配で…英語の先生についてもらって、発音の練習をしてから収録に臨みました」と明かし、「シンガポールで身分の高い方はイギリス英語を使うと聞いたので、イギリス英語の先生に。しかし収録現場に行ったら、アメリカ英語だと分かり、発音を直されました」と裏話を。
レオン・ローの秘書で謎多き女性レイチェル・チェオング役を務めた河北は16歳までニューヨーク暮らし。「英語のセリフは自信があったのですが、日本語が不安でした」と話し、公開アフレコイベントにやや緊張気味。コナン君が見守る中、アフレコに挑戦し「こんなにやりづらいこと、あります?(笑)」と顔をしかめた。山崎は「目の前に人がいるほうが気合が入ります。舞台と同じですから」と表情を輝かせ、本番に入ると完璧に英語でのアフレコを披露。その姿に河北は「レオンの絵と山崎さんの声がぴったり!」と絶賛した。
収録を終えて、美声の秘訣を聞かれた山崎は「日本語と英語では、しゃべるときの響きが違うんです。なので、レオンを演じるにあたって、どちらの響きも同じにしたくて、英語のポジションで日本語をしゃべるということもやりました」と答えると、舞台の練習で実際行われる、オーバーに発声をするという練習方法を披露。その後、河北も実践すると「これ収録をやる前に教えてほしかった!」と本音を思わずこぼした。
アフレコ後には、コナン君から2人へ、マーライオンをかたどった特大ケーキがプレゼント。しかし、その見栄えに山崎は「これはマーライオン?シーサーでは?」と笑いながら話し、つづけて原作者・青山剛昌による描き下ろしイラストがサプライズで登場。これには二人とも大喜び。感激のあまり絶句した山崎は「マーライオンよりも嬉しい」、河北も「自宅に飾りたい。マーライオンが薄れちゃいました」と、意気揚々とケーキを運んできたコナン君は少し悲しそうだった。
劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』
4月12日(金)より全国東宝系にて公開