スキマスイッチ・常田真太郎、ha-jのアレンジで『ドラえもん』の名曲が復活

エンタメ総合
2019年04月04日

ドラえもん

 放送40周年に突入する『ドラえもん』(テレビ朝日系 毎週(金)後7・00)の楽曲「ドラえもんのうた」「ぼくドラえもん」が、4月5日(金)放送から新たなアレンジでよみがえる。

 1979年のアニメ放送開始当初からおなじみの名曲「ドラえもんのうた」と「ぼくドラえもん」。放送40周年を記念して、2曲がスキマスイッチ・常田真太郎と嵐や乃木坂46への楽曲提供で知られるヒットメーカー・ha-jの新たなアレンジで復活する。

 常田がアレンジする「こんなこといいな、できたらいいな」のフレーズで始まるオープニングソング「ドラえもんのうた」は、ドラえもん役の水田わさびをはじめとするレギュラーキャストたちがリレーするように歌いつなぐ。「あたまテカテカ」の歌い出しでおなじみの「ぼくドラえもん」は、ha-jがアレンジを担当し、水田が元気いっぱいに歌い上げる。

 2曲のレコーディングには水田、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一のレギュラー声優陣が参加。まず 「ぼくドラえもん」のレコーディングに挑戦した水田は、「何度でも歌わせてください!」とスタッフにお願いするほどの熱量で、パワフルかつキュートに熱唱。

 続いて、5人そろっての「ドラえもんのうた」のレコーディングへ。今回のアレンジではそれぞれのキャラクターがバトンを渡すかのように歌いつなぐ構成となっていて、5人は15年間培ってきたチームワークをここぞとばかりに発揮。終始和やかなムードで収録が行われた。

 4月5日放送は、オープニングに新生「ドラえもんのうた」が40年間のさまざまな映像とともに流れるほか、テレビアニメ第1話として放送された名作「ゆめの町、ノビタランド」のリメイク版と、ドラえもんの知られざる日常がわかる新作ストーリー「ドラえもんをのぞいちゃえ!」を送る。新アレンジの「ぼくドラえもん」は5月に登場予定。

『ドラえもん』
テレビ朝日系 毎週(金)後7・00~7・30

【常田真太郎(スキマスイッチ)コメント】
――オファーを受けた時の心境は?
「2006年公開の『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』で主題歌を担当させていただきましたが、まさかテレビシリーズにも関わらせていただけるなんて想像もしていなかったので、ビックリしたと同時にうれしい気持ちがこみ上げました。昔から金曜だけは、7時から『ドラえもん』を見られるように早めに夕飯を食べていたぐらい『ドラえもん』は僕の生活の中の一部だったので、本当にうれしかったですね」
――ha-jさんと1曲ずつアレンジを担当すると聞いてどんなお気持ちでしたか?
「ちょうど20年前、1999年11月ぐらいにまだスキマスイッチ結成前の2人のセッションテープをha-jさんに聴いてもらって、『2人で組んだらいいじゃない!』と背中を押していただいたんです。この世界に導いてくださった方と肩を並べてお仕事させていただけるのは光栄でしたが、プレッシャーもありました」
――『ドラえもんのうた』のアレンジに込めた思いは?
「『ドラえもんのうた』は非常にシンプルを極めた楽曲で、どうにでも料理できてしまうがために、クリエイターとして丸裸にされている気分でした。でも、歌と歌の間のフレーズですら皆さんの耳に記憶されているし、構成されている音など全て含めて『ドラえもんのうた』なんですよね。だからこそ、元のフレーズを残した方がよいのか、でも残しすぎると自分の色が出ないのでは…という葛藤を1か月以上、続けてきました。本当にクリエイター泣かせで“感性の極み”ともいうべきチャレンジでしたが、ひみつ道具が登場する時のフレーズを間奏で生かしたりと新たな工夫も入れたので、闘ったんだなと感じていただけたらうれしいですね!」
──『ドラえもん』とご自身の忘れられないエピソードは?
「先日、子供と映画最新作を見に行ったんです。『ドラえもん』は今や2世代、3世代にわたって愛されていますが、自分自身が2世代で楽しんだのが初めてだったので、その偉大さをあらためて実感して、皆さんとは違う理由で泣いてしまいました(笑)。また2006年に映画主題歌を担当させていただいた際、藤子・F・不二雄先生の娘さんから『父の世界を表現していただいてありがとうございます』というお言葉をいただいて、感激のあまりトイレで隠れて泣いたことがあります(笑)。映画主題歌をきっかけに幅広い層に受け入れられ、新しいスキマスイッチの扉を開いてもらったと思っているので、本当に思い出深いですし、あのコラボが僕らの礎になっています」
――40周年を迎えた『ドラえもん』、そして歌を聴いてくれる子供たちにメッセージを!
「『ドラえもん』は、日常の中にSFが描かれている、夢あふれる唯一無二の作品。中には、ドラえもんやひみつ道具を作りたくて工業大学に進んだ人もいるんじゃないかな。ドラえもんには、これからもずっと未来への夢を僕らに届け続けてほしいですね。また、今回アレンジさせていただいた『ドラえもんのうた』はキャラクターがリレーのようにフレーズを歌い継いでいくので、子供たちにはキャラクターの真似をしながら歌ってほしいですね」

【ha-j コメント】
――オファーを受けた時の心境は?
「僕が小さいころに大人たちから受け取ったものを、今度は自分が子供たちに贈る立場になったんだな、という喜びを感じました。僕自身、『ドラえもん』に育ててもらったといっても過言ではないぐらい、この作品には思い入れがあるので、今回お力添えができてとてもうれしかったです」
――スキマスイッチ・常田さんと1曲ずつアレンジを担当すると聞いてどんなお気持ちでしたか?
「お互い20代のころからの知り合いなので、懐かしい仲間にもう一度会えて一緒にお仕事ができるのは、とても光栄に思いました」
――『ぼくドラえもん』のアレンジに込めた思いは?
「今の『ドラえもん』しか知らない世代には『この早口の曲はなんだ?』と思われるかもしれないですが、キャッチ―な要素が詰まっているのが、『ドラえもん』ソングの魅力。子供たちがすぐに覚えて歌える曲を作るのは実はとても難しいことなので、本当に秀逸な作品だなと実感しました。今回は僕自身が育ててもらった『ドラえもん』を全て詰め込んで、ギュッと凝縮しようと思ってアレンジに挑みました。悩んだ時は常田くんとLINEでやりとりして…2人のトークには『ドラえもん』スタンプが飛びかっていました(笑)」
──『ドラえもん』とご自身の忘れられないエピソードは?
「僕が大好きなのが、『おばあちゃんの思い出』というストーリー。あれだけ泣かせてくれる作品はないと思っています。心が疲れた時は、心のデトックスだと思って、あの作品で涙して、スッキリすることにしています。何度見ても泣けます!」
――40周年を迎えた『ドラえもん』、そして歌を聴いてくれる子供たちにメッセージを!
「『ドラえもん』に支えられたり、励まされたりした人はたくさんいると思います。ドラえもんという存在自体が、“勇気”であり“夢”であるのかな…。だからこの歌も、困った時、落ち込んだ時も“ドラえもんはいつもそばにいるよ”ということを頭に置いて楽しんでいただけたらなと思います。そして、ドラえもんにはいつまでもみんなのお友だちでいてほしいなと思いますね。たまにはのび太くんだけでなく、僕みたいに締め切りに追われている人も助けてほしいですね(笑)」

【水田わさび(ドラえもん役)コメント】
 正直に言うと、偉大な楽曲すぎて、私が歌うのは申し訳ない気持ちもありました。そのぐらい“神レベル”な歌だと思っていたので…。でも、そんな名曲を歌わせていただけるなんて、ものすごく光栄なこと。まさに「とっても大好きドラえもん」という思いを込めて歌いました。「何度でも歌わせてください!」とお願いしたのは、自分がドラえもんの声にキャスティングされているだけでもいまだに夢のようなことだと思っているのに、40周年記念の大切なレコーディングを時間の都合なんかで終わらせたくないと思ったので…。もっと歌いたい!歌いたい!とアプローチしちゃいました。2曲ともとてもおしゃれなアレンジなのに、“ほんわか感”はしっかり伝わっていて、素晴らしいなと思いました。音の層がとても厚くて“共鳴感”がスゴイな、お2人はさすがだなと感じました。
 子供たちはもちろん、この2曲をきっかけに親子2世代、3世代一緒にテレビを見ていただく機会になればいいな。お父さんお母さん世代の中には、2番3番まで歌える人も多いと思うので、歌から家族の会話が弾んだらうれしいです。

【大原めぐみ(のび太役)コメント】
 水田さんと同じように、私にも「自分が歌っていいんだろうか」というおそれ多い気持ちがありました。でも、それを上回るくらい、歌わせていただけることへの喜びを感じ、「みんなで楽しく歌おう!」という気持ちでレコーディングに臨みました。アレンジは、元々の楽曲の雰囲気を生かしつつも、“今風”の軽やかな感じに仕上がっていて、とても気持ちよく歌うことができました。ぜひ親子で一緒に歌ってもらえたら…! この歌がきっかけとなって、皆さんのおうちの金曜夜7時がにぎやかになることを期待しています。

【かかずゆみ(しずか役)コメント】
 私はこの『ドラえもんのうた』を聞きながら育ったので、歌わせていただけてとてもうれしかったです。このメンバーで『ドラえもん』という作品を未来に引き継いでいけるんだな、といううれしさも込み上げてきました!今回のアレンジは、過去からのつながりを未来へと広げてくれる雰囲気が感じられ、かつ私たち世代の『ドラえもん』らしい明るさやアクティブな印象も入っていて、素晴らしい!
 5人一緒に歌うことができたのでとても心強かったですし、この歌によって、先代の『ドラえもん』からのつながりがより濃く、より太くなった気がしています。以前の『ドラえもん』で育った世代の方ももう一度、アニメを見て、聴いて、楽しんでいただきたいですし、ご家族そろって『ドラえもん』を楽しんでもらえるきっかけになったらうれしいですね!

【木村昴(ジャイアン役)コメント】
 今回のレコーディングは、「待ってました!」という気持ちでした。もちろん「僕らが歌っていいのかな」という戸惑いもありましたが、我々も『ドラえもん』に携わって15年目…。この楽曲を歌わせていただけるぐらいに成長したのかなと思えて、めちゃくちゃうれしかったです。
 新しいアレンジは、元々の楽曲が持つ未来へのメッセージを引き継いでいるだけでなく、音の“数”が多いというか、“層が厚い”というか、“今風”に変わっていて、そこに僕らの声が乗っかることで、新しい『ドラえもんのうた』になったなと思っています。常田さんには、我々が最初に挑んだ劇場版『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』の主題歌を担当していただき、一緒に集合写真を撮った思い出があります。当時、僕はまだ中学生だったので、今回14年ぶりにお会いしたら「大きくなったね」と言われました(笑)。レコーディングは、みんなで1つの歌を作り上げていこうという雰囲気で、楽しく歌わせていただきました。
 僕らにとっては懐かしい歌ですが、今の子供たちにとっては新曲として映るのかな。それを考えると『ドラえもん』の歴史ってやっぱりすごいなと思います。ぜひ『ドラえもん』40年の歴史を共に感じてもらえたらうれしいですね。

【関智一(スネ夫役)コメント】
 子供時代、『ぼくドラえもん』の歌で四字熟語を覚えたという思い出があり(笑)、普段からよく鼻歌で『ドラえもんのうた』や『ぼくドラえもん』を口ずさんできました。今回レコーディングするにあたっては、この楽曲を歌わせていただくまでには、僕らにも15年という時間が必要だったんだなとあらためて感じました。
『ドラえもん』で育った方が大人になって、この作品に携わることで恩返しができた、というお話を最近いろいろなところでうかがいますが、本当にスゴいことだなと思います。我々もその一翼を担えているとするならば、こんなにうれしいことはないですね。『ドラえもんのうた』は歌詞を聴けばどんなストーリーなのかわかるように作詞されているので、これぞ『ドラえもん』という、看板のような歌になると思います!

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

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