4月6日(土)からスタートする『新美の巨人たち』(テレビ東京系)の記者会見が行われ、初回のアートトラベラーを務めたピース・又吉直樹が登壇した。
2000年4月にスタートし、毎回一つの作品にスポットを当て、そこに秘められたドラマや謎に迫ってきた美術エンターテインメント番組『美の巨人たち』がリニューアル。『新美の巨人たち』と題し、又吉直樹、貫地谷しほり、井浦新、要潤ら、個性豊かなアートトラベラーが毎週登場し、一つの作品に焦点を当て深掘りするほか、作品を見に行くまでのプロセス、作品と向き合ったときの反応を放送する。
又吉は香川県・直島にある地中美術館へ。そこには、生涯300枚もの「睡蓮」を描いたクロード・モネ「睡蓮の池」があり、又吉はモネの絵と対峙する。
番組からオファーがあった際は驚いたという又吉だが、「専門的な知識を持っているわけではないので、大丈夫かなと思ったんですが、番組の内容を聞いたときに『ぜひやってみたい』と。あと、“アートトラベラー”ってカッコいいなって」と笑った。
番組で訪れた直島・地中美術館の印象は「初日はかなり気合を入れて行ったんですが、起きたら土砂降りの雨で(笑)。それもすごくよかったですね。地中美術館もモネの作品も雨と合ってて。僕は、美術館に行くまでの過ごし方も関係してくると思うので、すごく楽しい旅になりました」と。続けて「船で行くまでの間も空や海を見て、気温とかを感じられたのは大きかったと思います。毛穴が空いている状態で作品に向き合えたのは、すごくよかったなと思います」と振り返った。
又吉自身も月に1回美術館に足を運ぶという。「人気がある美術館だと作品が一瞬しか見られなかったりするじゃないですか。僕は列に並んで一瞬見るというよりは、少し離れたところから長く見るのが好きなので、時間をかけてみたり、何回か美術館に行くのが好きですね」と。
また、街を歩いているときには古本屋、古着屋、ギャラリーは通り過ぎないという決まりがあるそうで「夜中やお店がやっていない日でも、外から『どんな服が置いてあるのかな』ってのぞいたり、ギャラリーも外から中をのぞいたりします。…完全に怪しい人ですけど(笑)。有名無名にかかわらず、人が作った作品を見るのが好きなので、時間があれば、何かイベントとかがあれば行くようにしています」と明かした。
相方・綾部祐二もアート好きだといい「昔、後輩たちを自宅に招いてご飯を食べていたときに、後輩が椅子に座ったら『それは座る椅子やなくて、作品やから座るな』って激怒されたという話を聞いたことがある(笑)。ほかにも佐久間一行さんとか、野性爆弾のくっきーさんとかも作品を描いていたりするので、トラベラーとしてはいいかもしれない」と。
また、ゴッホが好きだという又吉は「ゴッホの『夜のカフェテラス』『星月夜』は今書いている小説にも出てきたりします。『夜のカフェテラス』がオランダにあるので、いつか行ってみたいですね。最悪、行きの交通費は出すので」と懇願した。
『新美の巨人たち』
テレビ東京系
4月6日スタート
毎週(土)後10・00~10・30
ナレーション:市川実日子
出演:又吉直樹