写真集「りょう」は、横山自身が生まれ育った横浜市内の各地で撮影。赤レンガ倉庫や氷川丸といった横浜を象徴するランドマークだけでなく、路地裏やクラブ、みなとみらいのカフェ、さらには森の中…と横浜のさまざまな“顔”の中で、横山の“新たな側面”を切り取った写真が満載となっている。
「自分のいろんなわがままも聞いていただいて、いろんな思いが詰まった一冊になっているので、完成してうれしく思います」と笑顔で話す横山。撮影地・横浜については「生まれた街っていうのもあったんですが、おばあちゃんに『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の僕がメインで出ている回を見てもらった時に『どこに映ってたの?』って言われて(笑)。じゃあ、横浜で撮影したらおばあちゃんのなじみの土地なので、僕だって気づいてくれるのかな?と思い決めました」と。
また「完成を待たずして、おばあちゃんは亡くなってしまったんですが、撮影の話とか写真を少し見せていて、すごく喜んでくれていました。だからこそ、横浜で撮影してよかったなって思いました。親族も知っている土地ばかりだったのですごく喜んでくれていましたし、みなとみらいとかキラキラした場所だけじゃなく、いかつい場所でも撮影していて、『ガラ悪いけどカッコいいね』って言ってもらえて、すごくうれしかったです」と、発売してからの周りの反応も明かした。
横浜中華街や氷川丸にも家族で訪れた思い出があるようで、「みなとみらいや元町とか、キラキラしたイメージがあると思うんですが、今回日ノ出町という飲み屋街で、少しドープというか雰囲気のあるところでも撮っていて。実は、今のマネージャーさんと会った時に『あなたをキラキラの若手俳優として売り出す気はない』って断言されて(笑)。それを胸に今までやってきたので、華やかなところと雰囲気のある街と、横浜の二面化されているところも好きですね。マネージャーさんの言葉には驚きましたが、逆にやりやすくなったというか、お芝居を頑張っていれば大丈夫なんだという思いにつながったので、今でも感謝している言葉でもあります」と語った。
そんな写真集の撮影は、雨に降られることが多かったそうで「僕とマネージャーが雨男と雨女なので、行くところ行くところ雨がパラパラ降っていて。苦労したんですが、マネージャーと『世が世なら、私たちは神になれる』ってポジティブにとらえて撮影してました」と笑った。
お気に入りの一枚も雨に関係していたようで「氷川丸で撮った1枚なんですが、室内での撮影後に外に出ようとしていたんですが、なかなかの土砂降りで。あきらめて撤収しようとしていたら、タイミングよく晴れて、地面もキラキラしていい感じになっていたので。やっとの思いで撮れた1枚だったので、思い出深いですね」と。
最後に「タイトルの“りょう”は、僕の名前とかけていて。サインもひらがなで書くので、タイトルもひらがなにして、“両面”という意味も含んでいます。『ルパパト』を見てくれた方に、いい意味で違うなと驚いていただきたいですし、思いを少しでも感じてもらえたら」とアピールした。
横山涼写真集『りょう』
発売中