映画「居眠り磐音」の初日舞台あいさつに、松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、石丸謙二郎、谷原章介、監督の本木克英が登壇した。
見どころなっている殺陣のシーンについて聞かれた松坂は「大変なことの連続でした。どのように刀を構えれば眠ったように見えるか、だいぶ練習しました。柄本さんとも一緒に何度も稽古を重ねる中で、アドバイスを頂きました。あとは3月の撮影だったので、とても寒かったのを覚えています」と振り返った。
初の時代劇で苦労した点を木村は「苦労が無いわけではなかったですが、京都の時代劇スタッフの皆さんは本当に温かい方ばかりで、仕事を楽しんでやられるスタンスを皆さんが持たれていたので、困ったときは皆さんで私を助けてくださいました。こんなに整った良い環境でお仕事をさせていただくことができて、大変幸せでした」と語った。
役作りについて芳根は「とにかく監督に何度も相談させていただきました。『いつも心に磐音様』を心に掲げながら演じていました。一人のシーンが多かったので、孤独に打ち勝つメンタルの面は強くいようと思っていました。また、劇中で使用した匂い袋は撮影後頂いて、嗅ぐたびに撮影した京都の地を思い出す、思い出の香りになりました」と。
原作のファンだという谷原は「磐音役を松坂さんが演じられると聞いた時、ぴったりだなと感じました。私自身、作品のファンとして、こうして携われることが非常にうれしかったです。(作品が) 完成したとき、原作とのズレを感じてしまうのでは、と複雑な気持ちになっていましたが、全く違和感もなく、素晴らしい作品になったと感じています。原作ファンとして太鼓判を押します!」と語った。
本作の主人公・磐音が“令和初の新時代劇”のニューヒーローということで、登壇者のヒーローを発表することに。松坂は“父”、「普段はおっとりしていて、声も小さいんですが、僕や姉が悪さをすると、しっかりと叱ってくれて、正してくれました。そんな武士のような、まさに磐音のような父が僕のヒーローでした」と。
柄本は杉野の名前を挙げ、「今回、杉野さんとは初対面で殺陣の稽古がありました。とても不安だったのですが、初めて杉野さんと顔を合わせたとき、彼のキラキラとした目を見て、『この人なら迷いなくいける !』と感じさせてくれました。感謝しています」と絶賛した。
しかし、杉野は「僕はデビューした頃から、(松坂を)先輩としてお手本にさせていただいています。やっと松坂さんと同じ作品に出させていただいても、やはり僕よりもさらに先を進んでいる松坂さんの姿を見て、憧れを持っています。僕を常に優しくフォローしてくださって、リードしてくれる松坂さんが僕のヒーローです」ときっぱり。
イベント終盤には、初日公開記念と今後の大ヒットを祈願して、登壇者全員で鏡開きが行われた。最後に松坂は「公開まで支えてくれた関係者の皆様、公開を楽しみに長い間待ってくださった皆様、本当にありがとうございました」と感謝した。
映画「居眠り磐音」
公開中
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子/柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、奥田瑛二/
陣内孝則、石丸謙二郎、財前直見、西村まさ彦/谷原章介、中村梅雀、柄本明 ほか
監督:本木克英
脚本:藤本有紀
音楽:髙見優
主題歌:「LOVED」MISIA(アリオラジャパン)
製作:「居眠り磐音」製作委員会
配給:松竹
公式サイト:iwane-movie.jp
©2019映画「居眠り磐音」製作委員会