映画『貞子』大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、池田エライザが浴衣姿で登壇した。
公開時の舞台あいさつは風疹の発症で無念の欠席となった池田エライザ。完全復活となったこの日は、盛大な拍手の中、涼し気な浴衣姿で元気な様子を見せた。「皆さんこんばんは。映画『貞子』楽しんでいただけましたか?ご心配をおかけしましたが、こうして皆さんにお会いできて幸せです。映画もたくさんの方にご覧いただいているということで、本当に皆さんに支えられています」とあいさつ。
5月下旬頃に風疹を発症してから約1週間の休養をとった池田は、その期間映画のイベントに参加することができなかったことについて「悔しかった~!本当に悔しかったです!ニュースで見たんですけど、弟役の清水尋也君は舞台あいさつに私のパネルを担いで登壇してくれたり、佐藤仁美さんもイジってくださって、本当にありがたいなと思いました。お休みしている間は玄関から一歩も外に出られなかったんですが、皆さんが映画を観てくださっているのを幸せに感じながら、私も早く皆さんにお会いできるのを楽しみにしていました」と心境を語った。
さらに「監督には、初日にお会いできなかったのでお手紙で感謝を伝えました。尋也君も「イジっといたよ!」と連絡をくれたので(笑)、ありがとうと感謝を伝えました」と語った。
本作が大ヒットを記録していることについては「本当にうれしいの一言に尽きます!なかなか、ホラー映画を観に行こうってモチベーションになるのは難しいと思うんです。でも、皆さんが観てくださっているのを見て、この作品をやることができて良かったなと思います。こうしてありがとうを皆さんに伝えられて幸せです」と。
さらに「この映画は、湿り気というか、常に緊張感があって、もちろん貞子は恐怖の対象なんだけど、佐藤仁美さん演じる倉橋雅美さんや、ともさかりえさん演じる祖父江初子さんも、生きている人にも思わずゾッとしてしまう、そんな張り詰めた空気が今回の『貞子』の特徴だと思います。佐藤仁美さんのシーンは『これがリングだ!』と思って、伝統的な中田秀夫監督の世界観を教えてもらってうれしかったです!」と喜びを語った。
また、クライマックスシーンの撮影に関して「あのシーンの撮影は、フィジカルの部分でも大変だったんですけど、気持ちの面でも大変だったんです。自分の弟と重なって苦しいなと思う気持ちが強かったシーンです。私は弟を救わなきゃ、の一心で、でも弟の方も、お姉ちゃんだけは!と、お互いを思い合っていて。ホラー映画を観てうっかり泣いちゃうとは思いませんでした」と壮絶な撮影現場を振り返り、茉優という役に込めた想いを語った。そして「あのシーンの洞窟に溜まってる水は、実は入浴剤で作ってるんです。いろんな色を混ぜておどろおどろしさを出してましたね。“貞子の湯”っていうらしいです(笑)」と撮影の裏側を明かし、会場を和ませた。
そんな過酷な撮影現場でも容赦なかったという中田秀夫監督の演出については「すごくエモーショナルな方で、身体にマグマを飼っているような方でした。『もっと?~もっと~!』って監督自身もすごくテンションを上げて演出されるので、そのテンションを越えなきゃいけないのが難しく、でも、監督がそこまで連れて行ってくれたからクライマックスのシーンが撮れたと思います」と。また、今だからこそ監督に言いたいことを聞かれると「本番の直前はしゃべらないで!(笑)」と胸の内を明かした。
そんな池田に、中田監督から大ヒットを祝して手紙が到着し、MCが代読することに。池田は思わぬサプライズに「えっ!そんなの聞いてない!」と驚きつつも、感激の様子を見せた。
<中田秀夫監督の手紙全文>
池田エライザさま
無事に回復され、本日「貞子」の舞台挨拶に立たれるとのことで、私としても安心し、とても嬉しく思っています。
エラちゃんとは、撮影中、まるで親子のように「タメ口」で親しく接していただき、新鮮で楽しく過ごせました。ありがとう!
そんな一見、フランクでマイペースに見えるエラちゃんですが、実はとても繊細で感受性豊かな人だということは、私たちだけではなく、今日「貞子」をご覧いただいた観客の皆さんも感じていらっしゃるのではないでしょうか?クライマックスでの、弟役の清水君とのお芝居、またラストシーンの病室でのお芝居に、全身全霊で「本当のエラちゃんらしさ」をぶつけていただきましたね。
また、撮影現場だけではなく、「貞子」のプロモーションでも、主演女優=「座長」として私も含め皆を引っ張っていってくれました。重ねて深く感謝します。
おかげさまで、「貞子」は大勢の皆さんにご覧いただいていています~
これからますます女優業に、そして新しく挑戦される「監督」のお仕事頑張ってください。そして、また近い将来、ご一緒できることを願っています。
中田秀夫
この手紙を受けて池田は「監督ありがとうございます~なんか親子げんかが終わったときみたい(笑)。うれしくて言葉が出ないです。何か作品を作ることって、やろうと思えば淡々とできてしまうと思うんですけど、私とか監督はそれができなくて、お互いの意見をぶつけ合って、でもそれが楽しかったです。監督とご一緒できて、女優業を頑張れている!って実感できる時間が幸せでした。またぜひご一緒したいです。監督業もコツコツ頑張ります!」と感謝した。
最後に、池田は「皆さんあらためて今日はお越しいただきありがとうございます。この映画に込めた思いが皆さんに伝わっていると良いなと思います。また何度でも観て確かめたくなることもある作品だと思うので、何度でも楽しんでいただきたいです。伝えたいことはいっぱいあって、話すと泣いちゃいそうです。皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。またお会いしましょう!」と語った。
<あらすじ>
病院で心理カウンセラーとして働く茉優(池田エライザ)は、警察によって保護されたひとりの少女を担当する。一切の記憶をなくし、自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めで動画クリエーターとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)は再生回数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうと、死者5人を出したある団地の火事跡に忍び込むが…
<出演>
池田エライザ
塚本高史 清水尋也 姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ 佐藤仁美
<スタッフ>
原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊)
監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明 音楽:海田庄吾
主題歌:女王蜂「聖戦」(Sony Music Associated Records)
プロモーション使用楽曲:女王蜂「feels like “HEAVEN”」(Sony Music Associated Records)
製作:「貞子」製作委員会
配給:KADOKAWA
公式サイト:sadako-movie.jp
公式Twitter:@sadako3d
公式TikTok:@貞子Official
©2019「貞子」製作委員会