「『カラダカルピス』500 メカニズム映画祭」が行われ、一夜限りの上映会と映画監督の山下敦弘、瀬田なつき、片山慎三、沖田修一が登壇してのトークショーが行われた。
メカニズム映画祭とは、体脂肪を減らすカラダカルピス®500のメカニズムを知ってもらおうと機能説明動画の中から特徴なメカニズム「継続」「沈殿物」「粉砕」「燃焼」をもとに、4人の映画監督が完全オリジナルストーリーで短編映画を製作。「継続」を山下敦弘監督、「沈殿物」を瀬田なつき監督、「岬の兄妹」を片山慎三監督、「燃焼」を沖田修一監督が担当した。
上映会後に行われたトークショーでは、最初に本作の話を聞いた時は「『カラダカルピス』をテーマに映画を作りましょうというふうに言われたんです。お話ししていく中で映画として、作品として作ってほしいというのがあったのでそこからはスムーズにやりたいことやらしてもらった感じです」(山下)、「沈殿物って最初言われた時はどうしようと思ったんですけど。アイデアを出し合っていたらまさかSFっぽい、壮大な話になってしまってこういう機会じゃないと作れないテーマをいただけて面白かったです」(瀬田)、「三人の監督が決まっていて僕最後に決まったんですけど。僕あまり短編とか撮ったことがなくて、大丈夫かなとすごく緊張しながらやりました。うまくいってるかどうかは分からないですけど一生懸命やりました」(片山)、「ショートフィルムっていう短い短編で撮るのは新しいなって思いました。老夫婦の愛に火が付くというのをやれたらいいなと思って(笑)」(沖田)とそれぞれ感想を語った。
さらに、演出のポイントや裏話として、「六本木にある喫茶店を舞台にしたんですが、脚本を作りながら実際に見に行ったりして作れたのですごくやりやすかったです。演出する側としてはすごくスムーズでやりやすかった現場でした」(山下)、「白玉づくりです(笑)。役者の方たちも複雑な表情で、でもなんか納得してるような感じに」(瀬田)、「最初のほうに出てくる三人組が“うちの坊主もしかってやってくんねえかな”って言うんですけど。そのあとでヤンキーの子たちが出てくるじゃないですか。その中の坊主の男の子が最初に出てくる彼の息子っていう裏設定で撮りました」(片山)、「実際建物が並んでるところを探しに行ったりとかスマホの電波が1本になってしまうところを探さなきゃいけないとかあったんですけど(笑)。キャストの方が台本自体を面白がっていただけたのでよかった」(沖田)と上げていた。
「撮影は二日しかないので、いい場所をじっくりとるっていうのをテーマにしました。そこはこだわったと思います。皆さんもそうだったと思います」と山下監督。一方で撮影で苦労した点を聞かれた沖田監督は「最初に泣くシーンがあるんですけど、レンタルビデオ屋がなくなってなくって。でもそれぐらいじゃ泣かないですからねぇ(笑)。それは何回も撮りましたね」と語り本編を見た観客からは笑い声も上がっていた。
最後に山下監督から「カラダカルピスメカニズム映画祭は、ウェブサイトでまだまだ配信というか“ただで”見れますので、友達とかに広めてもらえたらうれしいなと思います。俺も今日全部見て全部面白いなと思ったのでぜひ広めてあげてください」との言葉で映画祭が締めくくられた。
「『カラダカルピス』500 メカニズム映画祭」特設サイト
https://www.calpis.info/karada-calpis/mechanism-filmfestival/