6月30日(日)スタートのプレミアムドラマ『ベビーシッター・ギン!』(BSプレミアム)の試写会に大野拓朗、ゆりやんレトリィバァが登壇した。
本作は大和和紀の同名漫画をドラマ化。男性でありながら英国淑女の装いに身を包んでベビーシッター業にいそしむ主人公・ギンが、さまざまな家庭の子育ての問題を解決していく。大野がベビーシッターの下落合ギンを、ゆりやんがギンの妹・美々子役を演じる。
大野は「とてもハートフルで優しいすてきなドラマになったなと思っております。いろんな家族の形や問題があって、それにギンさんとして真摯に向き合いながら、たくさん魔法をかけて家族を救っていく原作の持つパワーが素晴らしくて感動しました。ギンさんとして出演させていただけるのは本当に本望です」と作品への思いを語った。
元々、母性本能がある方だったという大野は、ベビーシッター役に「ギンさんを演じることで(母性が)あふれ出てきて、おでこに思春期ばりにニキビがたくさん出来ました。高校生以来だったので、ネットで検索したら『思春期特有のホルモンバランスの乱れ』って書いてあったので、女性ホルモンが出てきたんだって思って(笑)」と明かした。
また、大野が「役作りの一環でダイエットもしていて。撮影中もどんどん美しくなろうと思ってダイエットを続けていたら、衣装もどんどんぶかぶかになってきて…」と語ると、ゆりやんが「一緒です」と同調。しかし「一緒?パンパンじゃない」と大野にバッサリ切り捨てられ、すかさず「おい!」とツッコんだ。
連続ドラマ初出演となるゆりやんは「『大野拓朗さんと一緒です』ってマネージャーに聞いて、大野さんにすべてを託す覚悟で来ました。キスシーンもあると思って、『大野さんだったら大丈夫です』って言ったんですけど、普通に妹役だったので楽しく撮影をやらせてもらっています」と。続けて「原作を見た時に驚いたんですけど、美々子と私の顔が似ていたり、家族に偉そうに言うところが私と一緒で、演じるのもとても楽しかったです」と語った。
大野はギンの美意識が私生活にも反映してるそうで「毎朝、頭をセットしてもらってる間に、スキンケアしたり、ネイルもトップコートしているんです。『ほんと女子って大変!』って思いながら、僕が入念に準備している隣でゆりやんさんが『おはようございます』って入ってきて、一番最初にしたのが?」と質問。するとゆりやんは「ひげ剃りしました(笑)」と告白して会場を笑わせた。
ギンを演じるうえでの女性らしさの工夫について聞かれた大野は「蜷川幸雄先生のオールメール・シリーズでシェイクスピアの『ヴェニスの商人』で主役のシャイロックの娘・ジェシカ役をやらせていただいたことがあるので、その時の声の出し方とか立ち居振る舞いを参考にしています。その時、ポーシャという役を中村倫也さんがやっていたんですけど、倫也さんのポーシャがものすごくかわいくて鮮明に覚えてるので、ギンさんがキャピキャピするときは倫也さんを参考にしながら演じています」と明かした。
赤ちゃんとの撮影について大野は「赤ちゃんを抱っこしながら会話をするシーンを撮っている時、赤ちゃんは予想外の動きをするんです。少しぐずったらポンポンしたりしてあやしながらやるのですが、自分で言うのもなんですが、その感じがすごく自然な絵に見えて。赤ちゃんの1個1個に反応しながらお芝居を進めていくのはものすごく刺激的で、その場の空気を敏感に感じられて、役者の楽しみってこういうことだなと実感しました」と熱く語った。
また、本作に登場するミュージカルシーンについて大野は「歌と踊りがあることによってお芝居の幅も広がりますし、見ている方も五感で楽しめて一つテンションが上がるようなそんな楽しみを与えられるものだと思っています。僕自身ミュージカルを愛してるので、全力でやらせていただいてます」とミュージカル愛を語り、作品をPR。大野の話を聞いたゆりやんが「出てみたい…」とつぶやくと、同席した制作統括の谷口卓敬氏が「用意しています」と明かし、喜びのあまり感謝の舞を踊り出したゆりやんに大野も驚いていた。
『プレミアムドラマ「ベビーシッター・ギン!」』
BSプレミアム
6月30日(日)スタート
毎週(日)後10・00~10・50(全10回)