7月5日(金)に公開される乃木坂46のドキュメンタリー映画第2弾「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」の完成披露上映会が行われ、秋元真夏、梅澤美波、齋藤飛鳥、高山一実、与田祐希と岩下力監督が登壇した。
本作は、2015年公開の「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」から4年ぶりとなるドキュメンタリー映画第2弾。日本レコード大賞受賞を筆頭に飛躍を遂げた2017年から、史上初の神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場同時ライブ開催と2年連続の日本レコード大賞連覇を達成した2018年、そしてエース・西野七瀬の卒業公演を経て、新時代を迎えた2019年までが、多くの貴重映像とメンバーたちの証言と共に描かれている。
ドキュメンタリー第1弾から4年たち、その中で起きた変化は?という質問に、秋元が「私自身は、メンバーとの関係性がより密になったなとすごく感じます。当時は、1期生、2期生までしかメンバーがいなかったので、そこから3期生、4期生と後輩もたくさん増えて、グループの層の厚さが増したりとか、後輩との関係性とかがまた新たに生まれてきました。そういう部分が乃木坂としての仲の良さだったり関係性っていうのも、今回また描かれているのかなって思います」と。
高山は「第1弾ではアイドルになった喜び、他のメンバーもアイドルになってからどう歩むべきかとか、それぞれの親御さんからアイドルになって自分の娘がどう変わったかというメッセージを受け取ったりしたんです。今回の第2弾では、当時のメンバーが何人も卒業したっていうのがすごい変化だなって思ってます。当時は、まさか一緒に活動しているメンバーが卒業してしまうなんて、想像してなかったですし」と卒業メンバーへの思いを明かした。
齋藤も「第1弾では、個人のことにフォーカスを当てていて、育った環境だったり、結構個人のことに踏み込んでた印象だったんですけど、今回はどちらかと言うとグループの良さ、みんなでいることの良さみたいなのが全面に出ているような気がしました。同じグループのドキュメンタリーなのに、違うものになるんだなって不思議な感覚」と語った。
また、4年前と現在とでグループの仲の良さに変化はあったかという質問には、秋元が「当時と今で、どっちの方が仲が良いとかはないんですけど、最近に近づいてからの方がメンバー間の気をすごく使うことはすごく減ってきて、これ言っても大丈夫かなっていうラインがだんだん増えた感じ。冗談も言いあえるよね?」とメンバーに問いかけると、高山は「本当に何を言っても許してもらえるっていう安心感がある。今は、メンバーたちのコンプレックスとして感じている部分すら好きだなみたいな感じになりましたね(笑)」と。齋藤も意見を求められるも「え~(笑)」と困惑。高山が「いいんだよ、本音で(笑)」と促すと、「え~(笑)。私も…、メンバーのことがちゃんと好きだなって思いました」と照れくさそうに明かした。
4年前はグループにまだ加入していなかった3期生の梅澤と与田には、映画に出る側となったことへの質問が。梅澤は「当時、乃木坂46のファンだったので、姉を連れて一緒に映画館に見に行ってたんです。その大好きだったグループに加入して、こうして第2弾の映画で、グループの一員としてスクリーンに映っているのが、人生何があるか分からないなって、あらためて身をもって思いました。スクリーンに映っているのは、間違いなく自分なんですけど、本当に同一人物なのかなって思うぐらい、すごく不思議な感じ。感慨深いです」と。
与田は「4年前は普通の中学生で、アイドルとは縁遠いというか、テレビの中のキラキラした存在で、まさかこうやって、同じステージに立てるとは思っていませんでした。それこそ“いつのまにか、ここにいる”感じで、いつのまにか乃木坂のことが好きになって、こうやって第2弾の映画に携わらせていただいて、本当に幸せだなってあらためて感じました」と、映画タイトルにかけて語った。
岩下監督は「彼女たちのライブに何万人というお客さんが、この映画のお客さんにもなるのかなと思うんですけど、ドキュメンタリーで『ここの場所へ行っていいよ』『カメラで撮っていいよ』と言われると、この人たちの代わりに投入されたのかもしれないと思いました。ひよってはいけないと思いながら、これは撮っていいのだろうかとか、撮るための1歩の重さをひしひしと感じてました。でも、行くからには撮るべき時に撮って、被写体にカメラが近くして、手を伸ばせば届くんじゃないかっていうような画で全編を撮れたらすてきろうなっていうのは、最初に考えてました」と明かした。
そんな岩下監督の印象について、秋元が「お話しする時、3秒以上目を合わせてくれなかったんです」と明かすと、岩下監督は「単純にコミュニケーションが…、あまり上手ではないので(笑)。ドギマギしながら序盤は撮っていたので、それが出てしまったのかも」と。
さらに、高山が撮影が始まったころに岩下監督に「裏側を映しているようで、カメラを向けてる時点で、それは本当の裏側で、ドキュメンタリーなのか?」という質問を投げかけたことを明かし、「その時に監督が『僕はただ仲良くなりたいんです』っていう言葉を言ってくださって。すごく自分が申し訳ないことを言ってしまったなって思いましたし、そこからは、いらんことまでしゃべっちゃいました」と。
齋藤も「私もずー(高山)と同じで、この人にはどこまで話していいんだろうとか、これダメだった時切ってくれるのかなとか、考えながらいつも話すんです。でも、監督はインタビューの時とかに、自分の話もしてくださるから、それによって、こっちも自然と話したりできて。こんなに見せてくれてるんだったら、こちらもお返ししたいなっていう気持ちになりました。なので、無理して本音をあれこれしゃべらなきゃってこともなく、すごく自然な会話の中でポロっと出た本音を撮っていただきました。むしろ、監督とのその会話の中で、『私、本当はこう思っていたんだ』って気づくことがあったくらい。本当にナチュラルに撮っていただきました」と自然と本音を話せたことを明かすと、岩下監督が「うまいこといきましたね(笑)」と。これには、メンバーたちも「戦略だったんだ!」「まんまと引っかかっちゃったわけですね」と笑顔を見せた。
また、印象的なシーンとして、秋元がメンバーの生田絵梨花とのシーンを上げ、「2人でのやりとりもあるんですが、私からいくちゃんだったり、いくちゃんから私への思いだったり、普段聞くことができないことを語ってるところ。普段から仲が良いこともあって、そこを聞けたっていうのもすごくうれしくて、映画が終わった後にすぐにいくちゃんに『いくちゃん!』って叫びながらメールをしたくらい恋しくなっちゃいました」と。
高山はエンドロールで流れてくる齋藤の映像を挙げ「あそこ、めっちゃかわいい!」とテンション高く齋藤に告げると、齋藤は大爆笑。「きっとすっごくかわいいけど、本編では入れられなかったんだろうなっていう。本編は全編的に『これは謙遜したくない、いいグループだ!』って言ってしまえるくらい愛にあふれてたんですけど、エンドロールで『うわ、かわいい!』みたいな感じで最後驚きました」と、おすすめした。
そんな齋藤は「1番の大注目点を言いますと、レコ大や紅白の裏側も撮っていただいてるんですけど、レコ大を2年連続で受賞して本当にうれしくて、みんなもすごくうれしそうで、みんなキラキラしていてすごくいいシーンだなって思う時に、我々のマネージャーさんが出てくるんですけど(笑)。ひとボケかましてくるんですよ(笑)。そのシーンが大好きで、そこは絶対に笑いに包まれるところだと思います」と宣言すると、秋元が「それ、私たちだけじゃない?大丈夫?」と心配するひと幕も。
そして、この日解禁された予告映像を見て、MCが「与田さん」と感想を聞こうとした瞬間、秋元が「いや……」と話し出してしまい、高山が「いつもありがとう!最初に話してくれて」と感謝するひと幕も。あらためて与田が「この予告の数秒でちょっと涙が出そうになりました。(西野)七瀬さんの卒業は私にとってもすごく大きなことで。私がこの映画を見たときに、この(卒業ライブ)シーンでスクリーンの中でも泣いてるんですけど、実際に映画で見たときも涙が止まらなくて。それぐらい大きな存在でした」と涙をこらえながら感想を語った。
最後にメンバーから「見終わった後に、どんな飛鳥も絶対好きだからっていうのをすごく感じると思うので、この気持ちを皆さんと早く共有したい」(秋元)、「皆さんが懐かしく感じる場面だったり、感動する場面だったり、思わず笑ってしますようなシーンだったり、本当に見どころ満載だと思います。それぞれメンバー間の関係性だったりとかもすごく細かく、素の表情が見れたりとかもするので、楽しみにしていただけたらなと思います。一秒たりとも見逃さずに楽しんでいただけたらうれしいです」(梅澤)、「自分のグループのことを俯瞰的に見ることってなかなかできなかったんですけど、それをこのドキュメンタリーを見て知りました。そして、とても素敵なグループだなというのを気づかせていただきました。岩下監督には、本当に感謝です。見終わった感想をファンの皆さんにも送りたいと思って、いろいろ考えたんですけど、言葉で表すのが難しい感情になったので、皆さんにもご覧いただいて、いろんな気持ちになったところでお話したいです」(高山)、「大好きな先輩方の卒業とか、4期生が入ってきてくれたり、ポスターにも書いてある通り、すごい変化がたくさん起きている乃木坂46のそのまんまの温かさとかが詰め込まれている映画になっています」(与田)とメッセージを。
そして齋藤は「今、予告にもあったように、卒業したなな(西野七瀬)もちゃんと出てきますので、西野ファンの皆さんにも観ていただきたいです(笑)。今って変化がすごく大きいので、みんな頑張って前に進もう進もうとばかりしていたなと思います。卒業していったメンバーや過去のことも岩下監督の優しさで包んでくださっていて、過去を振り返ってもいいんだなと優しい気持ちになれたので、皆さんもほっこりした気持ちで帰っていただけたらうれしいです」と思いを語った。
「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」
7月5日(金)ロードショー
企画:秋元康
監督:岩下力
出演:乃木坂46
製作:今野義雄、北川謙二、大田圭二、秋元伸介、安齋尚志
エグゼクティブプロデューサー:石原真、磯野久美子
プロデューサー:上野裕平、金森孝宏、菊地友、中根美里、佐渡岳利
ラインプロデューサー:渡辺洋朗
監督補:菅原達郎、河本永
制作担当:宮田陽平
撮影:小暮哲也、岩下力
編集:岩下力
音楽:袴田晃子、熊谷隆宏、塩野恭介
制作:ノース・リバー
制作協力:パレード・トウキョウ
製作:乃木坂46合同会社、東宝、Y&N Brothers、NHKエンタープライズ
配給:東宝映像事業部
公式HP:https://www.2019-nogizaka46.jp/
公式ツイッター:https://twitter.com/NGZ_movie2019
©2019「Documentary of 乃木坂46」製作委員会