公開中の映画「凪待ち」全国78館生中継舞台あいさつ付き上映イベントが行われ、主演の香取慎吾、共演の音尾琢真、白石和彌監督が登壇した。
本作は、ギャンブル中毒で人生どん底まで落ちた主人公・郁男(香取)が、恋人の亜弓(西田尚美)と共に、亜弓の故郷・宮城県石巻市で再出発を図った直後に起こる悲劇と、そこからの再生を描いたヒューマンサスペンス。
イベント冒頭、香取はライブビューイングを見ている全国の映画館の観客へ向け、「1年前に撮影していた『凪待ち』が公開されて、日々映画観ましたっていう方の感想や、会えた方と映画の話をするのが最近の日課です。そのぐらいいろんな方が観てくれていて、映画館に足を運んでくれる方がいっぱいいてくれて、幸せを感じています。今日もたくさんの方が今この時に、ライブビューイングが終わったら一気に皆さんが映画を見始めてくれると思うと、こんな幸せな瞬間はないなと思います」とかみしめながら語った。
続けて、亜弓の元夫・村上を演じた音尾が「香取さんが非常に大きな体で、太い体で、僕に襲い掛かるシーンがありまして、本気で怖かったなというのを覚えています。そんな香取さんと今こうしてステージの上でデニムを着て横に並ばせていただくと、なんだかつよぽん(草彅剛)になったような幸せな気持ちです。きっと白石監督も稲垣(吾郎)さんになった気持ちを味わっているんじゃないか」と話し、会場の笑いを誘うひと幕も。すると白石監督も、今作を見た草彅の感想ツイート「凪待ち。めちゃ良かった!ズッシリ!スー!」に触れ、「『スー!』が何なのかはちょっと分からなかったんですが(笑)、いろんな感想をいただけてうれしかったです」と笑顔を見せた。
その後、全国の劇場の観客からの質問に答えるコーナーを実施。「30年後、どんなおじいちゃんになっていると思いますか」との質問に、香取が「30年後にはもう、体のこと、ダイエットのこととか気にしていない生活をしていたいです。この40年近くずっと気にして生きてるから。『あー、昔はダイエットとか気にしてたなぁ』って言いたいですね」と回答すると、音尾が「どんな体形になってるんですか?」と質問。すると香取は両手ででっぷりとした体形を表現してにっこり。するとすぐさま「それは気にしましょう!!」とツッコミが入り、会場は笑いの渦に包まれた。
さらに、翌日に迫った七夕にちなみ「今の願い事」を問われた3人。香取は「白石組にもう一度入れることですかね。『絶対やりたいです!』とかいっぱい言っちゃったし、その思いはもちろんあるんですが、監督が『本当に香取慎吾が必要だ』と思うような役があった時でいいので」と話し、白石組常連の音尾に「だから音尾さんがうらやましいですもん。余裕でいるじゃないですか。『いや、俺は呼ばれますから』みたいな。プラス『呼ばれるって言っても、こんな役ですよ?』って(余裕な)感じがうらやましい」と。すると音尾は「呼ばれると言っても、大事なところに入った真珠を役所広司さんにとられる役とか、ひどい役ですよ?」と映画「孤狼の血」で話題を呼んだシーンに触れると、香取も負けじと「いや真珠も入れますよ!!」と意気込み、笑いを誘った。
そしてイベントも終盤、これまでさまざまな場所でPRイベントが開催され、この日78劇場での同時中継をプラスしたことで、計100回のイベント実績が達成されたとの発表が。白石監督が「この後僕一人でもティーチインとかを、何とかお願いしてやりたいと思いますし…」と語ると、香取もすぐさま「いや、僕も行きたいですよそれは!」と前向き発言。「自分も(本作を)去年の10月以来観られていないので、いつ観ようかと毎日考えていて。(その時は)周りの方に怒られない程度に、客席で『皆さん、本日はありがとうございます』と小さく舞台あいさつをして『ありがとうごさいます。ゆっくり観てってください。…じゃ、僕も一緒に観ます』っていうのをやりたいです」と語ると白石監督も「最高ですよ、そんなの」と笑顔を見せた。
映画「凪待ち」
公開中