『池上彰の戦争を考えるSP~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~』(テレビ東京系)が8月12日(月)に放送される。
毎夏の恒例となり、今回で11回目となるこの番組。日本にとっては戦争のない平和な時代だった平成が終わり、新世代・令和で初めての終戦記念日を前に、池上彰の解説であらためて戦争を振り返る。
今回は、ハリウッドで映画化されることでも注目される「ミッドウェー海戦」を解説。改ざん・捏造された報道。今でいう「フェイクニュース」によって、若者たちの悲劇へとつながっていく道のりを池上が解説。また「赤紙」と呼ばれた召集令状について、多くの人が知らなかった実態を貴重な資料からひもといていく。
<池上彰 コメント>
相手が発表したことをそのまま報道すると、よく「大本営発表だな」と批判されることがあります。本物の大本営発表によって、どれだけ人々の認識が歪められ、多くの犠牲者が出たことか。「戦争の最初の犠牲者は真実だ」という言葉があります。事実を正しく伝えていくことの責務をあらためて感じています。
<鈴木亨知プロデューサー コメント>
今回、番組ゲストの峰竜太さん、宮崎美子さん、小島瑠璃子さんにもそれぞれ取材に出ていただきました。現場に行って感じる空気、戦争を体験した人から聞いた証言の背景など、さまざまなことをスタジオ収録で話していただきました。あの戦争をどう考えるのか…。令和になった今だからこそ見えてきたことがあります。ぜひ、番組をご覧ください。
<番組内容>
●空母「加賀」の悲劇と「大本営発表」のウソ
先の大戦で主力を担った空母に「加賀」がある。真珠湾攻撃などに加わった海軍が誇る大型航空母艦だったが、1942年のミッドウェー海戦で撃沈された。加賀はなぜ撃沈されたのか、アメリカ取材で新事実に迫る。大戦のターニングポイントとなったミッドウェー海戦は、日本軍が主力空母4隻を沈められる大敗だったが、大本営発表では「一隻喪失 一隻大破」と事実が改ざんされた。失敗は、何故、どのように隠されたのか、池上が解き明かす。
●そして息子たちは船上へ。実録“赤紙配達人”
日本軍の失敗はその後も隠ぺい、改ざんされ続け…悲劇が拡大していく。大戦末期、召集令状「赤紙」が乱発され、「学徒出陣」で息子たちが戦場に送られた。そもそも「赤紙」の実態とはどんなものだったのか?「兵事係」という赤紙配達人が、終戦後に命がけで残した書類、証言をもとに実録再現する。志半ばで戦場に散った学生たちが残した絵画などを集めた「無言館」なども取材する。
『池上彰の戦争を考えるSP ~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~』
テレビ東京系
8月12日(月)後8・00
MC:池上彰
サブMC:相内優香(テレビ東京アナウンサー)
ゲスト:峰竜太、宮崎美子、パックン、小島瑠璃子
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