映画「タロウのバカ」の公開記念舞台あいさつに、YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、植田紗々、豊田エリー、大森立嗣監督が登壇した。
映画初主演のYOSHIは公開後の反響について「すごいことになっているらしい。ネットで書き込みを毎日見ているけれど、僕について“生意気だ!”“敬語を知らない!”とか書かれていて…スイマセン!勢いのあるままにやっています」と予想外の反応に驚いている様子。
これに菅田は「狙い通りだな。そのまま行け行け!」と焚きつけつつ「映画の反響もいい感じに賛と否がちょうどいい具合に、フィフティフィフティと聞いて、絶好調だと思います」と胸を張った。
大森監督は「賛否がほどよくあって、ネットの記事とか投稿で一喜一憂している。否があってもいいとは思うけれど、どこかで“なんでだよ!”という思いもありつつ。でも仕方がない。どんな感想であれ、意見が聞けるのはうれしいことです」と語った。
思い出深いシーンを聞かれたYOSHIは、涙を流すシーンを挙げて「泣くってダサいと思う自分がいて、でもタロウとしては泣かなければいけない。その決心が大変でした」と。
すると菅田は「でもスムーズだったよ」と語り「俺はずっと泣いていました。だってこの子(YOSHI)が一生懸命泣こうと頑張っているわけでしょう?あの奮闘はカッコよかった」と称えた。
そんな菅田が、YOSHIや仲野に拳銃を向けて2人を言いなりにする劇中の1シーンを挙げ「楽しかった」と振り返ると、YOSHIは「 つらかったよ!」、仲野も「だってどんどん服を脱がされるんだもん!早くカットかかれ!と思った」と。
すると菅田は「太賀は嫌々脱いでいるのに、YOSHIはなぜか楽しそうだった」とYOSHIの謎の興奮ぶりを暴露。YOSHIは「確かに生きるエナジーが沸き上がった」と明かし、会場の笑いを誘った。
YOSHIの母親役を演じた豊田は「私にも子供がいるので、それを考えると精神的にもキツイこともあったけれど、撮影期間中はYOSHI君が実際に撮影で使用されたマンションに住んでいたので、たまに息子に会いに行くという感覚が湧く、やりやすい環境を作ってもらうことができました」と。
YOSHIについては「撮影の最初と最後で会ったけれど、あまり変わっていないので安心した」と話し、当のYOSHIは「自分的にも撮影を通して内面的に変わっているのかな?と思っていたけれど、実際は何も変わっていなかった」と照れ笑いを見せた。
植田は仲野との共演シーンを振り返り「援助交際のシーンやピアノを弾くシーンなどチャレンジする場面ばかりで、仲野さんに引っ張ってもらえました」と思いを伝えると、仲野は「植田さんとの撮影時間は短かったけれど、濃密な時間でした」と。
それにYOSHIと菅田がニヤリとすると、仲野は「YOSHIと将暉が遊んでいる間にこっちはいろいろとやっているんだよ!」と抗議した。
最後にYOSHIは「デビュー作で大変だと思ったこともあるけれど、毎日が楽しくてみんながファミリーみたいだった。考えず体でフィールして“うおー!”という気持ちで観てほしい」とアピール。
母親が本作を鑑賞したという菅田は「具体的に内容に熱を持って反応してくるのは限られているけれど、この映画に関しては電話もくれました。見て見ぬふりしているものが私にもあったと、息子である僕に語ってくれました。僕自身、この作品を通してもっといろいろな世界があると知ったし、だからこそこういう作品を作るべきだと思った」と語った。
映画「タロウのバカ」
公開中
監督・脚本・編集:大森立嗣
音楽:大友良英
出演:YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、奥野瑛太、豊田エリー、植田紗々、國村隼
製作:「タロウのバカ」製作委員会
配給:東京テアトル
公式サイト:www.taro-baka.jp
©2019映画「タロウのバカ」製作委員会