9月30日(月)スタートの連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合ほか)の第1週完成試写会に、ヒロインを演じる戸田恵梨香が出席した。
連続テレビ小説101作目となる本作は、焼き物の里・滋賀県の信楽を舞台に、ヒロイン・川原喜美子(戸田)が男性ばかりの陶芸界に飛び込み奮闘する姿を描く。脚本はドラマ『夏子の酒』『ホタルノヒカリ』『母になる』などの水橋文美江が手掛ける。
完成した第1週を見た戸田は「ちび喜美ちゃん(川島夕空)が本当に魅力的。彼女の明るさと力強さに感動して、私も負けないように頑張っていきたいと思いました」と9歳の喜美子を演じる川島夕空を絶賛。
滋賀での撮影については「滋賀の皆さんとお会いすると、皆さんの心を背負っているんだと深く実感しました。朝ドラのヒロインをやるってこういうことかと、皆さんの心を胸に半年間を強く生きていきたいと思います」と語った。
撮影に入る前に陶芸の稽古を行ったという戸田は、その難しさについて「土を練るときに、実際に先生方がやられている土の硬さだと私の体重や力では足りなくてうまく練れないんです。水分量を増やしてやってみても、本当に力仕事で、男の世界なんだと感じて。女性陶芸家としてやっていくことの壁の高さも感じましたし、私も負けずにやらないといけないなと思いました」と苦労を語った。
現在放送中の『なつぞら』ではヒロイン・なつが女性アニメーターとして奮闘する姿が描かれているが、朝ドラで描かれる女性の社会進出について戸田は「この時代に生きた女性たちがいるからこそ、私たちが今働けていると実感します。ちゃんと時代の女性に対しての敬意を示しながら胸を張っていきたいと思いますし、『スカーレット』はCPの内田(ゆき)さんも監督(中島由貴)も脚本(水橋文美江)もみんな女性ですから、女でもここまでやっているぞっていうのを感じ取ってもらいたい」と力強く語った。
喜美子の15歳から演じる戸田は「15歳って元気だなって思いました。台本に『わーい!』って書いてあったので、私、普段『わーい!』って言ったことあるかな。どうやって演じればいいのか自問自答して『わーい』って大喜びする喜美子のお芝居をしたら、カットがかかった瞬間に息切れしました。31歳が15歳を演じるとこういうふうになるんだというギャップを感じて…」と苦笑い。
続けて「今は喜美子の22歳を演じているんですけど、22歳は体力的に楽で居心地よくやらせていただいています。22歳にも『わーい!』ってせりふがあって、おっ?と思ったんですけど、『やったー!』に変えさせてもらって全力で演じました」と笑顔で語った。
連続テレビ小説『スカーレット』
9月30日(月)スタート
毎週(月)~(土)
NHK総合 前8・00~8・15
BSプレミアム 前7・30~7・45