前田敦子、10年前の自分に感謝「このときの頑張りのおかげで今がすごい元気だよ」

映画
2019年09月21日
映画「葬式の名人」

 映画「葬式の名人」初日舞台あいさつが行われ、主演の前田敦子をはじめ、共演の高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、樋井明日香、佐藤都貴子、樋口尚文監督が登壇した。

 本作は、川端康成の作品群をモチーフにした青春ファンタジー。大阪府茨木市を舞台に、奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く。女手一つで息子を育てる主人公・渡辺雪子役に前田敦子。雪子たち同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川大輔役に高良健吾。さらに、白洲迅、有馬稲子、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香らが出演する。

<冒頭あいさつ>
前田敦子「こんばんは。やっと本日公開になってみんなと初日を迎えることができて、大変うれしく思います。こんなにキャストがそろっているので、今日は手短にいきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします」

高良健吾「前回の完成披露舞台あいさつで前田さんに『派手な服が似合う名人』と言われたので、今日はこんな感じです。本日はよろしくお願いいたします」

白洲迅「個人的にいい経験になった作品が公開になるとのことで、大変うれしく思います。本日はよろしくお願いいたします」

尾上寛之「茨木市出身で生まれ育ったところを皆さんに観ていただけると思うとうれしい気持ちでいっぱいです。本日はよろしくお願いいたします」

中西美帆「こんばんは、今日はご来場いただきありがとうございます。短い間ですがよろしくお願いいたします」

奥野瑛太「今日、葬式っていうから喪服で来たんですけど、みんなドレスとか着ているからビックリしたよ。数珠まで持ってきたのに(笑)。本日はよろしくお願いします!」

樋井明日香「本日はご来場いただきありがとうございます。短い間ですがよろしくお願いいたします」

佐藤都貴子「楽しい時間を過ごせたらと思います。本日はよろしくお願いいたします」

樋口尚文監督「ここにずらっと並んでいただいたキャストは私の第1希望でオファーした方々で、またここにそおうことができて非常にうれしく思います」

<大阪府茨木市での先行公開のスマッシュヒットをうけて全国公開を迎えた気持ち>
前田「やったね!尾上さん」

尾上「やったね!やったよ!今急に振るからオドオドしたよ(笑)」

前田「尾上さんの出身でもあるし、撮影した場所で受け入れてもらえたことが本当にうれしいですし、今日こうして見に来ていただいたことがホントにうれしいです。ありがとうございます」

<現場で特に印象に残っているエピソード>
白洲「僕は基本的に(役で)お亡くなりになっているので、お芝居的には皆さんと…絡んではいるんですけど…(笑)」

尾上「結構絡んでいたよ!ずっと絡んでたじゃない」

前田「絡んでた!」

白洲「絡んでました!(笑)でも、僕の周りで楽しそうにワチャワチャしていてうらやましかったです。役としても本当にこういう風に感じるのかなって思いました。棺桶の中は暑かったので、でっかい氷を抱いていましたよ」

前田「あの~質問はなんでしたっけ?(笑)」「そうですね~あきおを演じる阿比留照太君と高良さんとの時間がいっぱいあって、2人がずっと車の本格的な話をしているのですごいなぁっと思って見ていました」

高良「そうですね。あきおは釣りと車が大好きな典型的な男の子でかわいかったですね」

尾上「質問なんでしたっけ(笑)」「僕は10年ぶりに健吾と共演できましたね。その当時も同級生の役でしたから懐かしかったです。本作ではまさか自分の地元が映されて、地元の人に会ったら恥ずかしいなぁと思うのと、うれしい、誇らしいって気持ちが湧いていましたね」

奥野「僕はみんなであるシーンであるものを担いで商店街を歩くんですけど、神輿を担いでいるようでして、夏の風物詩をやった気分になりました」

樋井「学校が舞台で夜の学校を体験できたのが楽しかったです。いけないことをしているみたいで、なぜかテンションが上がりました。トキの剥製があって、美術館みたいと思いましたね」

<10年ぶりに同級生と再会する本作にちなみ、10年前に自分はどうだったのか、10年前の自分に伝えたいこと>
中西「当時はまだまだ人間の手前みたいだったので…」

奥野「え?原人ってこと?(笑)」

中西「『ペン習字習っときなさいよ』って言いたいです」

尾上「なんかあったの?」

中西「いえいえ、字が得意じゃないんです」

白洲「当時16歳は高校生で中学は野球をやっていたんです。丸坊主で。でも、モテたくてモテたくて高校ではダンス部に入ったんでヘアワックス使ってカッコつけて」

前田「坊主にワックスつけてたの?」

白洲「そんなことない、ちゃんと伸ばしてからね(笑)」「でも、結果全然モテなくて、野球やっていた時のほうがモテていたんじゃない?って言われていましたね(笑)」

高良「10年前は尾上君と合宿していて、当時一緒に演技していた人たちは辞めていった人もいて、その時もみんなで同級生を演じて、みんなそれぞれ悩んでいたけど、今こうして舞台に立ってるぞ!って伝えたいですね。あとは、その合宿で人狼ばっかりやっていたんです。先にはやりものやったぞ!人狼はやったぞ!って、当時の自分に言いたいですね(笑)」

前田「今日のためにマネージャーさんが10年前の今日のスケジュールを出してくれたんです。その日はレコーディングして、(東京)ビッグサイトで握手会して、ソロのグラビア撮影があって、その後地方を回ったあと、4日後にニューヨークに行ってました」「このスケジュールうらやましいって思いました(笑)。すごい頑張っていたんだと思うし、このときの頑張りのおかげで今がすごい元気だよって、10年前の自分に伝えたいです」

<自分が体験したファンタジックな話>
樋井「小学4年生のときダンス教室の棚に、顔の大きさくらいのお爺さんがいて、しゃべっていたんですよ」

尾上「それって小人?大御所のダンサーさんなんじゃない?(笑)」

奥野「白洲さんがダンスやっていたので、会っていたのかもしれない(笑)」

高良「俺もファンタジックなことあったわ」

前田「え、さっきは舞台袖でないってあれほど言ってたじゃない(笑)」

高良「この撮影中にあったよね。」

奥野「あぁ~あったね(笑)」

高良「尾上君の元カノにたまたま会えたんですよ。これ言っちゃだめだった?」

尾上「いいよ、会えてちょっとうれしかったもん(笑)」

奥野「そうだよね、翌日の撮影のテンション違ってたもんね」

尾上「そんなことはないわ~(笑)」

<最後のあいさつ>
樋口監督「この青春ファンタジーなんですけど、高良さんと白洲さんのBL要素があったり、前田さんと阿比留照太君の親子模様が描かれていたり、高良さんが前回の舞台あいさつで言った『ジャンル葬式の名人』というジャンルがしっくりくる作品です。頭を柔らかくして観てください」

高良「今日しゃべったみたいに現場でも独特な空気になっちゃうんです。でもそれが楽しいんです。そういう空気が映画からも伝わる作品だと思います。最初ビックリするかもしれませんが、『あ、ジャンル葬式の名人なんだ』って思って観ていただけたらと思います。本日はありがとうございました」

前田「お2人の言うようにジャンルに問われない不思議な作品になっています。前向きで明るいすがすがしい映画だなって思える作品です。本日はありがとうございました」

映画「葬式の名人」
全国順次公開

<ストーリー>
大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている28歳・雪子。
ある日、彼女の元に高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。

出演:前田敦子 高良健吾 白洲迅
尾上寛之 中西美帆 奥野瑛太 佐藤都輝子 樋井明日香/有馬 稲子

監督:樋口尚文
原案:川端康成
脚本・プロデューサー:大野裕之
撮影:中堀正夫(JSC)
音楽:上野耕路
音楽プロデューサー:佐々木次彦
特別撮影協力:大阪府立茨木高等学校
全面協力:大阪府茨木市
茨木市制施行70周年記念事業
配給:ティ・ジョイ

公式サイト:http://soushikinomeijin.com/

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