『NMB48 9th Anniversary LIVE』が10月5日(土)、大阪城ホールで開催された。
開演前には梅山恋和が影アナで登場。「盛り上がる準備はできていますか~!?」と呼びかけると、会場は大歓声に包まれた。
そんな中、横野すみれと原かれんによるコンビ「よこっぱら」が前座で登場して漫才を披露し「9周年をみんなでお祝いしたい」と「NAMBA SANBA」のコール&レスポンス。続けて「NMB48の9歳のお誕生日です!」との宣言し、スクリーンには巨大なケーキが。ふ~っと吹いてもなかなか消えないろうそくの火。ファンが持ち寄ったメンバーのうちわで一斉にあおぐと火が消えてライブがスタートした。
メンバーは、「NAMBA!」「SAMBA!」のコールで期ごとに登場。センターではラインダンスや「変なおじさん」のダンスをするなど、各期ごとのパフォーマンスで盛り上げた。
白間美瑠の「9周年、行くぞー!」という掛け声で本編がスタートすると、『北川謙二』や『床の間正座娘』など4曲を立て続けに披露した。先日卒業を発表した太田夢莉が「皆さんと一緒に9周年を迎えられることを本当にうれしく思います。今日は最高に盛り上がりましょう!最後までよろしくお願いします!」とあいさつ。
各期を代表して1人ずつがMCでステージに立ち、井尻晏菜は「5周年が盛りだくさんだった」と、川上千尋は「去年、ここちゃん(内木志)とアンダーガールズでWセンターができたことがうれしかった」とこれまでの周年イベントを振り返った。
ユニットコーナーでは、白間美瑠が映像を駆使したパフォーマンスで『僕は愛されてはいない』を披露し、会場を魅了。塩月希依音、泉綾乃、岡本怜奈、三宅ゆりあの中学生メンバーが初めて4人で歌った『なめくじハート』、先日卒業を発表した武井紗良は「最高にカワイイ曲を後輩とやりたいと思います」と中川美音と共に『ハートの独占権』をパフォーマンスした。さらに、9月4日のNHK大阪ホールに現われ、SNSで大反響を呼んだ梅山恋和の“小悪魔ここ”が再び降臨。『わるきー』を横野すみれ、村瀬紗英と共に披露した。
MCを挟んだ後半は、加藤夕夏、石田優美、川上千尋、小嶋花梨、東由樹、河野奈々帆によるダンスユニット・だんさぶるが切れのあるダンスを展開。『やさしさの稲妻』を力強く魅せた。パフォーマンスの後には、12月16日(月)に梅田CLUB QUATTROで「だんさぶる!1st Anniversary LIVE」の開催がサプライズ発表。メンバーは喜びを爆発させ、加藤は「元気を届けられるユニットになりたい」と意気込みを語った。
オーディションの頃からの写真をスクリーンに映しながら、太田夢莉と久代梨奈が『春が来るまで』をデュオ。顔写真が映し出された瞬間、どよめきと歓声が上がったトリオ、山本彩加、梅山恋和、上西怜が『抱きしめられたら』をセクシーに。谷川愛梨、古賀成美、石塚朱莉、井尻晏菜は、ミュージカルのようなパフォーマンスで『クローネとパン』を熱演した。
ユニットコーナーの前半、新澤菜央、佐藤亜海、小林莉奈、原かれんによる『Which one』のパフォーマンス中、サプライズで舞台に合流した本家・Queentetの吉田朱里、渋谷凪咲、村瀬紗英、太田夢莉が『僕だけの君でいてほしい』『涙の表面張力』で貫録たっぷりのステージを繰り広げた。
『妄想ガールフレンド』で登場した渋谷凪咲、山本望叶らは猫のコスチュームのまま、ユニットの前半と後半の間をつなぐMCも。メンバーたちのプライベートを激写した衝撃写真を次々と暴露し、笑いを誘った。
山尾梨奈、森田彩花が中心の「パラパラ同好会」では、新メンバーも加えてパラパラをレクチャー。森田はギャルのノリで「みんな踊る気ある~!?」とあおりつつ、『
『イマパラ』で会場を一つにした。
8月に卒業を発表した川上礼奈と同期の白間美瑠、吉田朱里の1期生は『卒業旅行』を。その前には川上のスペシャル映像が紹介された。魔法をかけた回数、おかしな発言で照明が暗転された回数など、9年の間に積み重ねた記録が次々と紹介され、照明を暗転したことで節電されたワット数も発表されると、会場は爆笑に包まれた。
卒業メンバーを贈る伝統ある『卒業旅行』では、しんみりするかと思いきや、川上礼奈が大きく「うどん」と書かれた前掛けをつけた衣装でうどんの丼とともに登場。ムードメーカーとして9周年ライブもきっちり笑いをさらった。
『がっつきガールズ』『パンパン パパパン』『ジュゴンはジュゴン』と21枚目のシングルに収録されている初披露曲も一気に展開。研究生による『理不尽ボール』や全員での『タンポポの決心』も。『タンポポの決心』は卒業する川上礼奈、太田夢莉、武井紗良、久代梨奈を中心に歌い、メンバーに囲まれる中、涙が止まらない久代の姿も見られた。
本編後半戦では『カモネギックス』や』高嶺の林檎』『ナギイチ』などシングル曲を次々と披露。アリーナはもちろん、スタンドにもトロッコでメンバー降臨と、大坂城ホールの空間全てを使った演出で盛り上げた。
白間美瑠は「私たちNMB48は、もうすぐ10年目を迎えますが、感謝の気持ちと、初心を忘れず、これからも突っ走っていきたいと思います」と宣言。本編の最後は、8月14日に発売されたばかりの21thシングル『母校へ帰れ!』を全員で披露し、キュートなダンスで最高潮の盛り上がりを見せた。
アンコールでは、22枚目のシングルが11月6日(水)にリリースされることが発表され、会場からは「おお~と」大歓声が沸き起こった。最新楽曲は『初恋至上主義』、選抜メンバーも19人とセンターも発表された。センターを担うのは太田夢莉。太田のソロから始まり、18人のメンバーが太田を囲むようにしたダンスが初披露された。
小嶋花梨が「こうして新曲を出させていただけるのも、いつも応援してくださる皆さんのおかげです。本当にありがとうございます」とあいさつ。シングルについて太田は「9月に卒業を発表して、最初で最後のセンターを任せてもらえて本当にありがたいです。『初恋至上主義』ではみんなと目を合わせる場面も多くて、遊んでいるみたいで楽しいです。私の曲ではありませんが、私が卒業しても愛される曲になってほしいと思います」と。
22thシングルでは太田のソロ曲の収録も決まり「7年半、応援してくださった皆さんのおかげです」と感慨深げに語った。22thシングルでは、だんさぶるや久しぶりに復活した難波鉄砲隊其之八のMVも収録される。
そして小嶋花梨が「NMB48メンバー、全員で大切に歌い継いでいる曲です!」と紹介して『三日月の背中』を披露した。
小嶋は「NMB48は、10月9日(水)に9周年を迎えます。9年間、いろいろありましたが、メンバーやファンの皆さんのおかげで成長することができました。NMB48は大丈夫か?とよく聞かれますが、大丈夫です!9年間の思いを胸にみんなで、10年目の扉を開きたいと思います」と語り、『夢は逃げない』を力強くパフォーマンス。最後は「やっぱりこの曲」と『青春のラップタイム』で締めくくった。
Wアンコールは『NMB48』をNMB48らしい、にぎやかで明るい、パワフルなステージで駆け抜けた。そして卒業する川上礼奈、武井紗良、太田夢莉、久代梨奈がステージに残ってあいさつ。それぞれソロコンサートや卒業コンサートも決定し、意気込みを語った。そして太田が代表して「残された時間を大切に、1日1日、活動していきたい。最後までよろしくお願いします」と決意を語った。