内藤剛志「“人間っていいものだよ”と伝えたい」『警視庁・捜査一課長SP』12・15放送

ドラマ
2019年10月13日
『警視庁・捜査一課長SP』

 『警視庁・捜査一課長』の最新スペシャル(テレビ朝日系)が12月15日(日)に放送される。

 最新スペシャルでは、捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)らが、IT企業のカリスマ経営者・漆原幸利(尾美としのり)が“食い逃げ”した後、何者かに殺されたという不可思議な事件に挑む。

『警視庁・捜査一課長SP』

 大岩は、管理官に昇進した高井智代子(宮崎美子)と新人刑事・平野啓司(堀家一希)と共に捜査を開始。大富豪である漆原が2か月前から、必要最低限のものしか持たない“ミニマリスト”に変貌を遂げていたことを突き止める。さらに捜査の過程で、怪しげなリサイクルショップ店員・寺門景子(とよた真帆)の存在が浮かび上がり…。

『警視庁・捜査一課長SP』

 大岩の右腕を務めるのは、宮崎演じる“チョコ”こと高井智代子。さらに、堀家演じる平野啓司=ヒラの刑事という紛らわしい名の新人も加入。このほか遠藤久美子、大久保佳代子、朝日奈央らが出演する。

『警視庁・捜査一課長SP』

<内藤剛志 コメント>
◆最新スペシャルの見どころを教えてください。

今回のスペシャルは、“社会の勝ち組”にいた男が、“人生、お金ではない”という価値観に行き着く…というストーリー。もちろんお金儲けやIT長者が悪いわけではないのですが、自分の幸せを見つめ直すことの大切さを伝える物語ですね。
さらに、宮崎美子さん演じる“チョコ”こと高井智代子が管理官に出世して初めての“ヤマ”で、肩に力が入ったあまり、空回りをして自信を失いかけるんです。もうひとり、何をやっても平均で自分は特徴がない、と悩む新人・平野啓司も登場します。そんな2人が自信を取り戻し、力をつけていく、という成長物語でもあります。
この『警視庁・捜査一課長』の“本線”はもちろん事件の謎解きですが、ご覧になった皆さんが翌日の朝、ちょっと元気になれるドラマを目指しているつもりなんです。ミステリーでありながらも、ゲスト側、刑事側、それぞれのドラマを描くことで、“人間っていいものだよ”と少しでもお伝えしたいと思っています。

◆今回のキーワードは“カリスマ”ですが、内藤さんにとってカリスマとは?

俳優でも演技が上手な人はたくさんいらっしゃいますが、でも、うまくなくてもスゴイと思える人、いいなと思える人も存在します。僕はそれがカリスマだと思います。人間、技術を積み重ねて技を上達することはできると思うのですが、いいと思うかどうかはまた別。高倉健さんや緒形拳さんは演技もうまいですが、技術以上に惹かれるものがある。生き方も含めて、お2人はカリスマと呼ぶにふさわしい。カリスマとは、常人が分析できない、超えることのできない人なのだと思います。
例えば、大岩もカリスマのひとりですね。今回、実は大岩がかつては平均点には遠く及ばない、平均点以下の成績だったことが明かされるのですが、なぜこの男が捜査一課長なのか…それこそが、カリスマということじゃないでしょうか。大岩は、もしかしたら勉強はできなかったのかもしれないですが(笑)、人に信頼される、愛される、ということにかけては群を抜いている。技術の高さより、人間としての魅力で慕われるカリスマです。演じている僕は、決してカリスマではないですけどね(笑)。

『警視庁・捜査一課長スペシャル』
テレビ朝日系
12月15日(日)後9・00~11・05