山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)主演、青木豪演出の舞台「相対的浮世絵」のフォトコールが行われ、山本と青木をはじめ、伊礼彼方、石田明(NON STYLE)、玉置玲央、山西惇が囲み取材に応じた。
本作は、演出・土田英生で2004年に劇団MONOにて初演され、笑いの中に人間の性や業を生々しく描き出す傑作戯曲として高い評価を得た作品。演出の青木豪を迎え、9年ぶりの再演となった。
演劇の街・下北沢でその中でも聖地といわれる本多劇場での公演に、主演を務める山本は、「僕、そういうことを知らなかったんですよ」と申し訳なそうに打ち明けると、伊礼が「興味なんだもんね」とツッコミ。「興味がないわけじゃないんですよ~」と、伊礼に弁明していた。「玲央さんに劇場のことを全部教えてもらって、この間も時間が空いた時に下北沢の街を2人でデートして、ドーナツを買って、お兄ちゃん(伊礼)と玲央さんと豪さんの4人で行ったりも。『ここはこういう劇場だよ』『ここにポスターが集まっているんだよ』とか、下北沢の全部を教えてもらって、俺も仲間入りできたなって」と、山本が打ち明けた。
また主演として意気込みを問われると「5人で作り上げたものなので、失敗できないですね。僕、失敗が怖いんです。人に迷惑かけたくないタイプなので」と。伊礼が「まだ成功してないけどな」と山本を責めると、「迷惑かけた場合は、お兄ちゃんが全部責任取ってくれます」と山本も反撃。伊礼が「そうなったら、ケツ拭きます」と、役柄と同じく、兄弟のようなやり取りを見せた。そして、その兄弟のような仲の良さについて触れられると、山本が「よく石田さんに言われます」と。すると石田は「最近、本当の兄弟みたいに見えてきて~」と明かした。
そんな兄弟愛が感じられる山本と伊礼は、本作が初共演。山本が「いいお兄ちゃんと、いい弟をやってます」と言うと、石田が「自分でいい弟って言うな(笑)」とツッコむと笑いが起こった。
互いの印象を問われると、伊礼は「笑顔がかわいいですよ。とにかく、『何も分かりません。お願いします』みたいな感じだから、しょうがねぇなぁって感じ(笑)。甘え上手だよね」と明かした。
山本は「稽古中も、僕、今悩んでますよっていうオーラをいけないんですけど、全面的に出すんですよ(笑)。とぼとぼ帰ってると、お兄ちゃんが『亮太、ちょっと』って言って、駅までの道のりを僕の悩みを聞いてくれたり、アドバイスしてくれて。いいお兄ちゃんゲット!って」と語ると、伊礼が「ポケモンじゃねえんだから」とツッコんでいた。
演出の青木は、山本について「演劇が好きなんだもんね。途中から、顔が変わった」と明かすと、石田も「稽古場に納豆を持参するようになってから変わりましたよね。納豆臭くても平気って思ったのか(笑)。稽古始まってから1週間とか10日ぐらい時間はかかったかな。でも、納豆あげたら、こいつ懐くなって思うぐらいすごい楽しそうになった」とエピソードを明かした。
山本は本作の印象を「会話劇が難しい。いかに僕が普段人の話を聞いてないかってことが分かりました。台本だったり、せりふに気持ちをのせることだったり。5人にアドバイスをもらって、自分で作ったというより作ってもらった感じです」と苦労についても明かしていた。
最後に、山本が「2019年を締めくくる『相対的浮世絵』だと思ってます。笑いあり、そして、笑いあり、時には熱く、涙あり。5人の制服姿が見れるかも!?な舞台です。盛りだくさんに詰まっているので、皆さん、劇場に足を運んでください」と締めくくった。
舞台「相対的浮世絵」は、東京・下北沢本多劇場で10月25日(金)~11月17日(日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールで11月22日(金)~11月24日(日)まで上演される。