中山優馬が主演を務める舞台「地球防衛軍苦情処理係」の公開フォトコールが行われ、中山をはじめ、原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、駒井蓮、矢柴俊博、大高洋夫と演出の鴻上尚史が囲み取材に応じた。
本作は、作家で演出家の鴻上尚史が書き下ろし。どこかなじみがあるような世界の中に、鴻上が数々のメタファーを埋め込み、正義とは何か、愛とは何か、エゴとは何かという生きるためにぶつかる切実な問題が徐々に浮き彫りになっていく、愛と戦いと信頼と希望の物語だ。
「ローリング・ソング」から1年ぶりに鴻上の作品に出演する中山は「こんなにも早く鴻上さんの作品に出れると思っていなかったので、うれしいですね。稽古もしっかりと積んできたので楽しみ」と語った。
衣装について触れられると、中山は「カッコいいんです!これは鴻上さんの趣味なんでしょうか?」と鴻上に質問すると、「地球防衛軍だからね」と。原からは「この衣装、熱いんですよね。汗っかきの2人なんで、オープニングのダンスだけでだらだらでやってます。でも、通気性を細工していただいたみたいなんですけど…」とクレームが。これに対し、鴻上は「できる限りのことをしたんですけどね。そもそも原嘉孝は常にタンクトップで、雨が降っていようと寒かろうとタンクトップなので、“Mr. タンクトップ”って呼んでるんですけど、衣装のせいにするな!」と反論していた。
そんな“Mr. タンクトップ”の原のために、タンクトップのシーンが作られたそう。鴻上は「汗っかきで、タンクトップが好きみたいだから、しょうがなく」と明かしていた。
中山は「今回の作品では、ダンスが多めなんです」とPRすると、鴻上が「それは、優馬と原っちが来てくれて。踊れるから。ジャニーズの中でうまいと豪語してたしね」と理由を明かすと、中山は「いや踊れるだけです」と謙遜するが、原が「うまいです!トップ5ぐらいに(笑)。ダンス選抜です」と中山を巻き込んで豪語し、中山が照れ笑いするひと幕も。
中山は「近未来のお話で怪獣に襲われていますが、物語に出てくる問題とか、人間ドラマっていうのは、今の時代と変わらないリアルな問題が露呈されている。すごく分かりやすく感じることができることが多いと思う」と世相を反映した物語について明かした。
作品のタイトルにかけて出演陣に苦情はあるかとの質問に、鴻上は「原君は汗かくな。矢島君は、コールセンターのことをいまさら言わないで。優馬はもっともっとうまくなれですかね。大高はせりふ忘れるなですかね(笑)。蓮は弁当を作っている場合じゃないぞってことですかね」と。これに、駒井が「(中山が作ってくる弁当が)女子力が高いから、私も頑張ろうと思って。息抜きになっている」と反論していた。
中山は出演陣に苦情はあるかという質問に、「何もないですよ。何か考えとけばよかったな(苦笑)」と少し間を置き、「嘉孝は、事務所の後輩なんですけど、(稽古中)ずっとギターと筋トレをしてたんですよ。芝居せえ」と。そんな原は「先輩の芝居している姿を見て、ダンベルをして、一石二鳥じゃないですか!」と。そんな原は「僕は優馬君。稽古場に机が並べられていて、これまでの出演していた舞台では出演者順で座ることが多かったんです。今回、優馬君が『原の隣は嫌!』って稽古初日に大々的に言われたので。僕は今、矢柴さんの隣に座ってます」と先輩への苦情を笑顔で告白しすっきりした様子も。
最後に中山が「怪獣が出てきて、こういう衣装を着て、近未来の世界観で、その中でリアルな人物のリアルな人生を描いている作品。見て最後には元気になれるような、そういう作品だと思いますので、ぜひ劇場で見ていただくために、我々、長い時間かけて稽古をしてきました。ぜひ劇場まで足を運んでください」と締めくくった。
舞台「地球防衛軍苦情処理係」は、11月2日(土)から24日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、11月29日(金)から12月1日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。