11月2日(土)放送の『土曜ドラマ「少年寅次郎」』(NHK総合)第3話で車寅次郎役が藤原颯音から井上優吏にバトンタッチする。NHKで行われた取材会には、藤原と井上が出席し、撮影のエピソードを語った。
本作は、山田洋次監督が小説で描いた映画「男はつらいよ」シリーズの主人公・車寅次郎の少年時代を岡田惠和脚本でドラマ化。映画では描かれていない寅次郎の出生の秘密から子供時代、思春期を描く。寅次郎の育ての親・車光子を井上真央、寅次郎の父・平造を毎熊克哉、子供時代の寅次郎を藤原が演じている。
寅次郎の子供時代を演じた藤原は「1話(10/19放送)のヘビをえーい!ってやる(投げる)ところが一番面白かったです。台本を読んでも一番笑った。一番難しかったことは、泣くのに苦労しました。泣くの以外は簡単だった!」と無邪気に話した。
第3話から寅次郎を演じる井上は「渥美清さんの演じた寅次郎に自分が近づいていけているのか心配ですが、自分ではできたと思っています。中学時代の寅次郎は、大人っぽさや一人で抱え込んでいるところも多くて苦労しましたけど、楽しくできました」と胸を張った。
また、第3話では寅次郎の初恋が描かれるが、井上は「森七菜さんに本当に恋をしたようでドキドキしました(笑)」と明かし、「渥美さんの映画『男はつらいよ』を見させてもらって寅さんを勉強しましたが、自分の心から照れている部分もありました」と。
井上は第3話から最終話まで寅次郎を演じていく。「恋をして、失恋をして、展開がすごいいっぱいあります。最終話で家出するまでに、親に反抗したり、悲しくて泣いたり、悩んでいるところもいっぱいあるので、そういうところを見てほしいです」とアピールした。
今後の目標を聞かれると、藤原は「このままずっとやっていたい!泉澤祐希さんみたいに泣くのがうまくなりたい」と元気いっぱいに話し、井上は「嫌われてもいいので、悪い役とか悪人にも挑戦してみたいです!」と語った。
第3話の放送では、寅次郎(藤原)の父、平造(毎熊)が復員する。だが、平造は人が変わったように何かにおびえ、かわいがっていた娘のさくらを拒否する。光子(井上真央)は不安を募らせるが、祖父の言葉と寅次郎の機転が少しずつ平造を元の暮らしに戻していく。
中学生になった寅次郎(井上優吏)は、裏の朝日印刷の工員・さとこ(森七菜)のことが好きらしいと、おいちゃん(泉澤祐希)とおばちゃん(岸井ゆきの)は気付く。しかし、さとこは鰻屋の千吉(尾上右近)と良い仲のようで寅次郎の初恋に暗雲がたれこめる。
『土曜ドラマ「少年寅次郎」』
NHK総合
毎週(土)後9・00~9・49