上白石萌歌主演の映画「子供はわかってあげない」が、2020年夏に公開されることが決定した。
本作は、漫画家・田島列島の長編デビュー作となる同名傑作コミックを実写映画化。もうすぐ夏休みのある日、高校2年の美波は水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員のもじくんと学校の屋上で運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅が始まる。初めての恋、秘密の家族、さまざまな出会いで美波は成長していく。
主人公の美波を演じるのは、上白石萌歌。相手役・もじくんには、細田佳央太。監督は「南極料理人」「横道世之介」などを手掛けた沖田修一。初めての漫画原作で、自身が熱望していたテーマのひとつである“高校生の青春”に挑む。
<上白石萌歌 コメント>
かねてから大好きだった沖田監督の作品に携われることが心から幸せでした。瑞々しい原作の空気感と沖田監督の映像美がどんな化学反応を起こすのか楽しみで仕方がありませんでした。ずっと沖田監督の世界で息をしていたくて、撮影が終わるのがとても寂しかったです。
そして、共演の細田佳央太さんはお芝居をするうえで一番助けられた存在。門司くんは彼そのもので、細田さんがいなければ美波を演じ切れなかったかもしれないと思うほどです。
10代最後の夏はすべての想いをこの作品に込めました。きっと人生の宝になります。
<細田佳央太 コメント>
沖田監督から『原作の門司くんっぽさはせりふで表しているから、細田くんは自由にお芝居して良いよ』と言っていただいて作品に入ったので、原作を意識しすぎず自分らしく門司くんと向き合うことができました。
沖田組の明るく、笑いが絶えない雰囲気が、自然と原作の世界観に寄っていったのだと思います。
上白石さんにもお芝居で引っ張って頂き、特にラストシーンの二人芝居では、目のお芝居に感化されました。
高校最後の夏に沖田組での撮影に参加させていただけたこと、すてきな共演者・スタッフの方々・作品に巡り会えたこと、全てに感謝です。
<監督:沖田修一 コメント>
何気なく手にして読んだ、好きな原作でした。田島列島さんの描かれた、独特のユーモアのようなものを、映画にするのが、難しそうでしたが、それ以上に楽しそうで、挑戦してみることにしました。美波を探す中で、上白石さんに会いました。自分の映画の雰囲気に、とても似合いそうだと思いました。素朴なかわいらしさがあって、映画のために身体を張ってくれる強さもありました。あと、すごい泳げました。細田くんは、驚くほどに純粋な青年で、今時珍しいくらいでした。この二人と一緒に、映画を作れる喜びを感じながら、一夏の撮影をさせてもらいました。
<原作:田島列島 コメント>
この度『子供はわかってあげない』が実写映画化という事で、漫画・映画好きの心の中に常にある漫画の実写映画化どないやねん問題ですが、あの沖田修一監督が撮ってくださるということで、私、イチ邦画ファンとしましても大変出来上がりが楽しみな作品です。
私の漫画を大切に思ってくださる方にも楽しみにしていただけたらうれしいです。
『子供はわかってあげない』
2020年夏公開
出演:上白石萌歌、細田佳央太
監督:沖田修一
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
©2020「子供はわかってあげない」製作委員会©田島列島/講談社