片寄涼太と橋本環奈がダブル主演を務める映画「午前0時、キスしに来てよ」の先行上映舞台あいさつが行われ、片寄、橋本、眞栄田郷敦、遠藤憲一、新城毅彦監督が登壇した。
本作は「別冊フレンド」(講談社)で連載中のみきもと凜の同名少女漫画を実写映画化。住む世界がまったく違う芸能人と一般JKの誰にも言えない秘密の恋を描くシンデレラストーリー。
片寄は、スーパースター役に「とても恐縮な役どころだった」と照れ笑い。「自分自身がGENERATIONSとして歩んできた時間とか、俳優として飛び出して過ごした時間とか、そのすべてが役作りにつながったし、この(綾瀬)楓という役に注げた。今までも出会ってないですし、今後も出会うことのないような役だった。この役を演じることがとてもうれしかったですし、もし違う人がこの役をやっていたら嫉妬しちゃうぐらい思い入れがある役柄でした」と感慨深げに語った。
スーパースターに恋をする普通の高校生・日奈々を演じた橋本は「もともと原作を拝見させていただいていたんですけど、この日奈々の真っすぐさとか、うぶで知らないからこそ、ピュアだからこそ綾瀬さんの言動とか行動に一喜一憂する姿。恋をしている女の子はとてもかわいらしいと思うんですけど、それは意識してコロコロ表情を変えたり、自分の感情を隠し切れないんだろうなと思いながらやってました」と明かした。
マスクごしのキスシーンがスクリーンに映し出されると、新城監督は「若い子たちのキスシーンを撮ることが多いのですが、だいたいパターンが決まってしまう。でも今回のパターンは新しい。すげえ、よかった」と絶賛。橋本も「すごく新鮮でした。あのマスクだったから唇の感じが分かった(笑)」と笑顔。横で聞いていた遠藤が「俺がマスクしていると、完全に強盗だよね」と自虐的に話すと、会場は爆笑。さらに遠藤は「なにより『午前0時、キスしに来てよ』なんてタイトルの映画に出ていいんでしょうかね」と苦笑いした。
「鼻かじキス」のシーンがスクリーンに映し出されると、会場から悲鳴が上がった。片寄は「実は台本には“鼻にキス”と書いてあったのですが、原作の漫画では鼻をかじるシーンだったので、新城監督に『やってみませんか?』と提案したんです」と裏話を披露。「変だったらやめよう」とも話したというが、「とても印象的なシーンになってよかったです」と。しかも橋本には内緒だったそうで、橋本は「いま考えると片寄さんが監督とブースのなかでこそこそと話をしていたので、なにかあるなと思っていたのですが……」と“異変”には気づいていた様子。
橋本は「突然、本番が始まったら鼻をかじられたんです」と訴えると、片寄は「字面だけ聞くと事故ですよ」とツッコミ。しかし、橋本は「事故ですよ」とサラリと肯定し「えっ!という感じです。キュンというより、かじった?みたいな。原作通り再現するんだぁと思いました」と。その素のリアクションが良かったようで、新城監督は「素晴らしいリアクションでした」と絶賛した。また、このシーンについて眞栄田にも感想を求められると「壁ドンとか顎クイのように、言葉として(“鼻かじキス”が)はやったらいいな」と願った。
眞栄田はバックハグシーンに挑戦。眞栄田が「役として、気付いたら抱きしめていたみたいな感じ」とたどたどしく説明すると、橋本は「あーちゃん(彰)の感情の流れでああなっていくんですが、観ているとドキッとするシーンになっていると思う」とフォロー。そして一瞬だけ生まれた間を「間違いない」とつなぐ片寄を見て、橋本は「間ができるとすぐしゃべりますよね。関西人だ(笑)」と感心した。
登壇者のキスマークがスクリーンに映し出され、誰のものかを当てるコーナーも。3つのキスマークは、それぞれ左が眞栄田、真ん中が橋本、右が遠藤のもので、どんな紙でキスマークを取ったかという話題で盛り上がる一同。そんな中、片寄のキスマークがスクリーンに映し出されず、片寄は「事務所NGなんで(笑)」と会場を沸かせた。
そして、観客に配られたキスマークのパネルが片寄のキスマークだということが明かされると、会場からは悲鳴が。片寄は「僕のキスマークで丸の内を染めましたね」とあおった。
最後に片寄が「憧れの芸能人と恋をするっていうのは、男性も女性も子供の時とか、何か憧れたりした人とかいると思うんですけど、そんな憧れの夢の世界がこの『0キス』の世界では現実となっているというふうに描かれています。たくさんの方にこの夢のような世界を味わっていただきたいと思います」とアピールした。
『午前0時、キスしに来てよ』
12月6日(金)全国ロードショー
原作:みきもと凜『午前0時、キスしに来てよ』(講談社「別冊フレンド」連載)
出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、橋本環奈
眞栄田郷敦、八木アリサ、岡崎紗絵、鈴木勝大
酒井若菜、遠藤憲一
監督:新城毅彦
脚本:大北はるか
配給:松竹
公式サイト:http://0kiss.jp
©2019映画『午前0時、キスしに来てよ』製作委員会